「死ねぇ!!!!!!」
町中に現れたヴィランを爆破する常に夜の日本ではその光はより輝いて見えた
国を覆う雲のせいで星すら見えない暗闇でまるで自分の存在を誇示するようにチカチカと煌めいているようだった
そしてその煌めきを口を開くたびに台無しにするのもそのヒーローの魅力だった
大爆殺神ダイナマイト
彼は今日もいい『大人』なのに息を吸うように暴言を吐きまくる
「ハ〜ハッハッハッハッハッ!!」
そしてそこに現れたのは『生涯現役』を掲げる最強で最高のヒーロー
平和の象徴・オールマイト
流石に年なのか髪色は白髪交じりで顔のシワも多くなっている
だがそれでも彼は命続く限りヒーローを続けるのだ
今もなお彼らに背中を見せるために
「どうやら先を越されてしまったようだね爆豪くん!」
「おい名前」
「あっ失敬、、大爆殺神ダイナマイト」
「はっ!とっとと俺にNO1を譲りな!」
「いってくれるねぇ爆豪くん!」
たとえ年をとっても負けないと自分を鼓舞するオールマイト
彼らの先輩であり先達であり続けるためにたとえ年を取ろうともヒーローとしての背中を見せ続ける
【ヒーローとしてあり続けてそのまま老いる】
それが彼が願う未来だった
「調子に乗るな」
「「ゴフッ!!」」
突然二人の頭が何者かに叩かれた
冷たい風に黄色いマフラーをなびかせてそこに来たのはオールマイトほどではなくても筋骨隆々、白いコスチュームが似合うその男の名は
「後で特別メニューで特訓だ!」
グラントリノ
今もなおオールマイトの背中を蹴飛ばせる男
その姿はかつてオールマイトがまだ学生だったときの姿そっくりだった
教え子を今だに最高にすることに心血を注ぐその姿は確かに教師だった
「たとえ世の中が夜に閉ざされようとも」
「必ず私達が駆け付ける!」
「見てやがれモブども!」
周りが歓声を上げる
ヒーローが入れば何も心配はいらないと拳を上げて応援を叫ぶ人々は笑顔だった
【そしておかしかった】
何故なら教え子であるオールマイトは年をとってグラントリノは若返っているのだから
この矛盾に誰も反応を示さない
そして本人たちも一切の反応を示さない
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「「「「峰田!峰田!LOVE峰田!!」」」」
「センキュ〜俺専属チアガール☆」
「「「きゃああーーーーーーーー♡」」」
一人のヒーローがパトロールしていた
そして周りには雄英体育祭で見慣れたチア衣装を着てポンポンを振り回す美女がまるでパレードのようにそのヒーローへの花道を作る
「ハッハッハッモテるって辛ぇわ〜」
全く以てそんな事を思っていない顔でそのヒーローは歩いていく
チアガールだけではなく和服の美女が紙吹雪を撒いているスチュワーデスの格好をした美女が口元にシャンパン的なドリンクを持ってくる専属の医療チームも全員女医
もぎたてヒーロー・GRAPEJUICE
そして彼は髪(モギモギ)をイケメンっぽくかき上げる
「悪かったなぁ〜普通のイケメンたち、レベルが違いすぎてよ〜」
彼は今日も轟の仕草を真似して停学な所業をやらかす
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「あそこまで行くともはやあっぱれやねぇ〜」
その女は事務所で資料作りをしていた そして、たまたまつけられていたテレビに峰田が映りツッコミを入れる
そして隣りにいる友人兼同僚に話を振った
「でもいつからあんなに人気になったのかしら?」
「うん?まぁ、、、、世の中が暗くなったくらいからかな?」
麗日お茶子と蛙吹梅雨
雄英高校を卒業しても二人で組んでいることが多い
カウンセリングの資料に必要なサインをしながらヒーロー活動とは違うけどヒーロー活動な事をしながら友人二人は話を続ける
「明かりがなくなった世界で峰田くんも頑張ってるね〜」
「だからって調子乗り過ぎだと思うけど、、、ホントに乗り過ぎだと思う」
「それを言うなら常闇くんのほうがスゴイよ」
「常闇ちゃん?」
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「序章(レボリューション)の時は来た」
「我らが暗黒(ダークネスブラック)の使徒が」
「今こそ降臨(エンシャントダイブ)される」
沢山の黒ずくめの一段がジャラジャラとした剣のキーホルダーを手に人差し指を天に掲げて彼を呼ぶ
「始まるのは爆誕(ライジングバン)!」
「迎えるは戦歌(ウォーズハーモニー)!」
「呼ぼう!我らの主(ヘルロードエンペラー)を!」
「「「「「主(ヘルロードエンペラー)!!」」」」」
その掛け声とともに一人のヒーローが空から舞い降りた
そのコスチュームは雄英高校時代から変わらないがただ一つその背中には魔王とか貴族とかのモチーフが目に見えるマントが羽織られていたあちこちに勲章的な飾りがジャラジャラと付いており何処となくあのキラキラとした同級生を彷彿とさせた
「さぁ!あなたの第一声を!」
「「「「「第一声を!」」」」」
『今宵は』
ブツッ!!
「あぁ~!?黒色!見てたのに!!」
そこはとある場所のとある部屋
『留守番係』である二人はテレビを見ていたのだが常闇踏陰のシーンを見ていたら黒色がいきなりテレビを消した
そして黒色はイスに座っていたのだが身体をくの字にして両手で顔を覆ってプルプルと震えていた
「すまない小森、、、だが、なんかこう例えるなら存在しない五臓六腑がめちゃくちゃになる感覚が」
「簡単に言うと【共感性羞恥】ってやつノコ?」
「はっきり言わないでくれ余計心に来る!!」
二人は他のものとは違う尾白や葉隠と同じ『正気』の者達だった
小森はなんとなく窓を見る
外に広がるのは灯りが常についている『中心都市』
そこは【しんのすけが経験した未来世界がより濃く出ている】
この【架空世界】の中心にあるのはとある大きなタワー
その周りに光り輝く都市が広がっている
そしてそこから離れるほど灯りが少なくなりまるで貧富の差が広がるように建物がボロくなっていく
貧困地区とも言われる場所だった
小森と黒色がいるのは貧困地区のとある荒れ地に『しんのすけのストーンが作り出したボロい荘が建てられている』そこの一室に二人はいた
「ホントにここが作られた世界だなんて、、、信じられないノコ」
「ここが本物じゃなくて良かった、ここが偽物ならまだダメージが少なく済む」
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かつて野原しんのすけが経験した未来世界にもその中心に大きなタワーがあった
その名も『金有タワー』そしてこの架空世界にもタワーが存在している
そしてその名は緑谷出久達の世界に影響を与えたその名が使われている
「一体この世界はどうなってんだよ」
尾白は遠くのタワーを見ながらその名を呼ぶ
【死穢八斎會タワー】
「何でその名が、、、まさか、、、」
尾白の勘は当たっていると後に【彼ら】と会って知ることになる