うわァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!
実際に吸い込まれたことはないが掃除機に吸い込まれ続けるような感覚でしんのすけは悲鳴を上げながら上かも下かもわからない空間で動き回っていた
身体が伸びたり縮んだり膨らんだり萎んだり尖ったり平べったくなったりしながら頭の中がグルグルする
そして妙な思考が頭を駆け巡った
(オラどうしてここにいるんだっけ?)
頭の中がポヤポヤと浮き上がるような感覚
(えっと何してたんだっけ?遊んでたんだっけ?何で?)
そして身体も変わり始める
(アクション仮面)
身体がアクション仮面に
(カンタムロボ)
身体がカンタムロボに
(ぶりぶりざえもん)
身体が豚に
いくらか身体を変化させた後しんのすけは最後の自問自答を繰り出した
(オラは誰だっけ?)
「オラ野原しんのすけ!愛に生きる漢!」
(!?)
そしてソレは強烈なゴキブリ並の生命力と自我ですぐに導き出された答えだった
「もう忘れないぞ二度目だし」
秒での復活は既に喪失を経験していたからかもしれない
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(ワタシはダレでしたっけ?)
角取ポニーは自問自答していた
(たしか何やらスゴイおサムライさまに出会って日本の概念『ノウガヤカレル』を経験してずっと楽しかったような?)
思い出されるのは楽しい学園生活
「そうでした!学校いかないと!」
角取ポニーの服が雄英高校の制服に変化した
いつの間にか自分の寮の部屋にいて急いでドアを開けて外に出ると
「小森さん黒色さん?」
目の前には宇宙的な空間でふわふわしている二人がいた
二人共目を瞑っていて何やらニヤニヤしている
「違う、、、もっと左右非対称の方がカッコいい」
「後ろから、、、、驚かせて、、、」
そんな二人にポニーは
「チコクしますよ〜!」
そういった後
「仲が良くて羨ましいです、しんちゃんサンとはまた違った、、、、、!!?」
そして思い出した自分は少し前にしんのすけを助けようとしたと
しんのすけの身体の周りに妙な渦が巻き起こりとっさに飛び出してそれで、、、、
「お二人とも起きてください!」
ポニーが二人に近づいてくる肩を掴んでガックンガックンと激しく揺らすが一向に起きない
これからどうするべきか考えていると
カツン
「痛い!」
頭に何かが当たった
ソコソコの硬さで思いの外痛かった、地面に落ちた飛んできたモノを見てみるとソレは細長くて学生なら見慣れたもの
「定規?」
何の変哲もないただの定規に見えた、ポニーはソレを恐る恐る拾ってみようと手を伸ばす そしてそれに触れた瞬間
流れ込んできたのはかつての『物語』
一人の5歳児が勇者に選ばれて悪の親玉を倒す物語
ポニーはそれがしんのすけだとすぐに気づいたそしてその瞬間
「始めまして私はキンキン」
「Watts!?」
持っていた定規がいつの間にか剣になっていたおまけにその剣には目と口がついている
だがポニーはすぐに疑問をいだいた何故なら持っている剣はしんのすけが良く【ストーン】で変化させる金の矛とほぼ同じだったからだ
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(なんかすっごくいい気分)
尾白猿夫は謎の空間に漂っていた すると
(ん?アレはダレだ?)
目の前に自分と同じようにふわふわと漂ってきた女の子がいた
その女の子は人目を引く容姿をしており美少女といってもいいだろう
(何だろう?どこかで見たことあるような?)
しかし思い出せない最近あったような気がするがこの少女が一体だれなのか思い出せない
(あれ?そういえば、、、誰かと一緒にいたような?)
隣りにいた誰かがいない尾白はその子を探して周りを見回す
(いや待てよ?そもそもどんな子だったっけ?たしか、、、明るくて、、、優しくて、、、その元気でみんな引っ張っていく、、、)
そして思い出すのは彼女との最初の記憶
尾白くん!私ちょっと本気出すわ!手袋もブーツも脱ぐわ!
女の子として色々アウトな言葉をいってたなと懐かしむ
そしてふと隣を見てみると
漂ってきた女の子が全裸になっていた
「ぶっ!!!!!!」
その瞬間尾白の朧気な意識が覚醒した
何で!どうして!裸!?何で!だめだよ!俺のせい!?隠すもの!突然!どうして!いきなり!アウトだろ!俺!?俺のせい!!?何が起こって!だめだろ!捕まる!何で!隠すもの!誰か!だめだ!人を呼ぶのはだめだ!いきなり!何事!?捕まる!裸!!?キレイおい!落ち着けーーーーー!!!
パニクって何も出来ないでいると
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「アンアン♪」
「アハハハ♡くすぐったいよ〜」
葉隠透は【黒い犬】と遊んでいた
何故こんな事になったのか良くわからない
しかし黒いモフモフの綿があまりに心地よく癒やされていた
すると
「ん?誰か他にいたような?」
周りを見回しても黒い犬以外誰もいない
そもそも何故こんなところにいるんだったっけ?
すると
「アンアン!」
「え?どうしたの?」
黒い犬が駆け出した葉隠もそれに続いて駆け出していく
しばらく走っていると小さな光を見つけた
黒い犬はそれに飛び込む葉隠も直感でそこに飛び込む
そして葉隠は意識がふわりと浮き上がるような感覚を味わった後
「ふぁ〜☆よく寝た〜」
「んえ!!?」
「ん?」
葉隠透はポヤポヤとした頭で現状を整理する
まず目に入ったのは自分の手だった普段なら透明で見えないはずなのに何故か見えているそして次に自分の胸が目に映ったそれも普段なら見えないはずのに見えている
そして目の前によく知った同級生がいる
これを加味して冷静に頭を回すと
「見ないでぇぇぇ〜〜〜////////!!!!!」
「アイエーーーーーーーー!!!!」
こうなるのは必然だった
「いや〜見えないのがアイデンティティなのに〜!!!」
「今そういう問題!!?」
葉隠は走って逃げようとしたが
「え!ここどこ!?障害物がないんだけど!!?」
「あ!?」
そして尾白も気づくこの謎の空間には一切の障害物さ存在しないつまり何も隠せるものがない
「え!詰んだ!!?」
「諦めないでよ〜〜!!!」
ワーワーギャーギャー騒ぎまくる二人
何も出来ないままパニクっていると
「あ」
「アンアン♪」
「「え?」」
いつの間にかしんのすけが目の前にいた
そして肩には黒い犬が乗っていた
しんのすけはくるりと身体を回転させてそして
「ギンギン、1時間くらいしたら戻って、、、、あれ?足りない?」
「「そういうのじゃな〜〜〜〜い!!!!!」」
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「「ほっぺが痛い」」
「ソーリーです」
そこには角取ポニーと顔が腫れ上がった小森希乃子と黒色支配がいた
「私は闇を払う力を持っているから思いっきり叩いてもらったの」
顔の腫れの理由はキンキンが再び定規に戻って二人をぶっ叩くようにポニーにお願いしたからだった
「えっと、、、、これはなにノコ?」
「とりあえずしんちゃんの関係者っていえば分かるかしら?」
「あぁ~しんちゃんの関係者ならあり得るかもノコ」
「それで良いのか?」
「ワタシたちはどういう状態なんですか?」
角取ポニーが状況を確認しようとする
「少し待っててあなた達の意識を守った子がもうすぐここに来るわ」
「守った?」
「そうよその子のお陰で架空世界に取り込まれずに済んだの」
いっている意味はよくわからないが取り敢えず信じて待つことにした
そしてしばらくすると
チリリーーン
「ん?」
「鈴の音?」
「正確には【銅鐸】よ」
「銅鐸(ソワァ)」
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チリリーーン
「お?」
「アンアン!」
「そっか、、、来たんだ」
「来たって何が?」
葉隠は取り敢えず尾白の上着を貸してもらい羽織った
「また会えたんだね、、、マタ」
その瞬間目の前が光った
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気がつけば全員がそこにいた
「しんちゃんサン!」
「おわっ!」
ポニーが真っ先にしんのすけに抱きついた
そして
「久しぶりだね、しんちゃん」
そこにいたのは見慣れない女性だった
だがしんのすけにはすぐに分かった
あれから長い時が流れたがまた会えた喜びが身体を動かす
「マタ!」
「うん!僕だよ!」
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カタカタとパソコンを打ちながら報告書を作っているのはパトロールを終えて事務所に戻ったデクだった
「そんなん後でいいだろ」
Shigarakiは事務所のテレビにゲーム機を繋いで遊んでいた
「すぐに作らないと仕事が立て込んじゃうよ」
「あっそ」
どうやら手伝ってくれる気は無いらしい
あまりの傍若無人っぷりにため息が出る緑谷出久だった
すると
「あ?何の音だ?」
「ん?」
事務所の外から妙な音が聞こえてきた
窓から外を見てみると音は上から響いていた
音の方向に首を向けるとそこにいたのは【飛行船】
音はプロペラの音とそして
「歌?」
飛行船の真下に簡易的な足場がありそこに何人かの女性が立っていた
そして何故か【全員ウエディングドレス】を着ていた
「いやいやマジで何だよ」
Shigarakiがホントに困惑していると音が強くなってきた
そして聞かされたのは【アラサーの魂の叫び】だった