嵐を呼ぶ!!ヒロアカイレギュラーズ!!!   作:サイセンサイ

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緑谷出久・ライジング2

 

「クソ!結局うまくいかないのかよ!?」

 

一人の無個性の男が手錠をかけられた状態で叫ぶ

 

そんな無個性の人達が沢山その場にいた

彼らは【野生の三十万人包囲網】に参加していた暴徒だった

 

雄英高校付近・時刻は夕暮れ

ヒーロー達の残党狩りに遭い今は護送待ちの身である

この機会を逃せばもう二度とチャンスは来ないと命を懸けて参加した

しかし結果は突然現れた【ろくぼす】達が引き連れてきた大軍勢によってもはや包囲網は機能しなくなり結果ヒーローに守られることになった

 

 

そして雄英高校付近には多くのメディアやカメラが集まっていた空には大量のヘリが飛んでおり【生中継】もされている

 

巨大ロボットの襲撃に続いて大規模な集団テロにも屈しなかった雄英高校は現在進行で【世界中】に中継されている

同時刻の地球のあらゆるテレビの前で世界中の人間が日本の中継を見ていた

 

 

無個性の暴徒たちにとっては自らの敗北を世界中に知らされているようでただただ自分たちが情けなかった

 

「やっぱり、、、無個性の俺達じゃ無理だったのかな、、、」

 

一人の暴徒が弱音を口に出す

その男はとても若く中高生くらいの年齢だった

自分でも出来ることはあると信じて戦ったが思い知ったのは現実に生きるヒーロー達の底力

夢は現実に敵わないのだと思い知らされた

 

沈んだ顔をしてそれが他の者達に伝播していき俯く護送待ちの暴徒たち

 

 

 

 

 

 

その時だった

 

 

ピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシ!!!!!!

 

 

「「「「「!!?」」」」」

 

雄英高校の上空に【ヒビ】が入った

地上のカメラもヘリの中継も一斉にその場所にカメラを向ける

そのヒビはどんどん大きくなり不安が集う

そしてその不安は的中しヒビの中から飛び出してきたのは

 

 

ギャオオオオオオオオオオ!!!!!!

 

 

黒い一匹のドラゴンだった

 

再びあの地獄絵図が始まるのかとヒーローも暴徒も身構えたその時

 

 

 

「Smash!!!」

 

 

同じくヒビから飛び出してきた一人の少年がドラゴンをぶん殴った

 

それはかつてオール・フォー・ワンとの戦いで世界中に中継されて顔が知られている雄英高校の一生徒【緑谷出久】

 

 

しかしあの時と違うのはその身に纏う【装備】だった

 

 

緑谷出久は雄英高校の屋上に着陸

奇しくもその場所はかつて麗日お茶子がメガホンを持って自らの想いを叫んだ場所だった

殴られたドラゴンは緑谷出久を空中で睨みつける

その場にいる全員も世界中のテレビの前にいる視聴者も緑谷出久に注目していた

 

 

 

 

 

アーマードデク

 

本来の世界で8年後に受け取るはずだった装備が今この世界ではイレギュラーの【ストーン】によって再現されていた

 

 

友の力で与えられたアーマードを纏い

緑谷出久は前を向く

 

【そして叫ぶのだ】

 

 

「ワン・フォー・オールは完遂した!!僕は無個性に戻った!!!」

 

「「「「「「「!!!」」」」」」」

 

その言葉が衝撃を生む

多くの者がその意味を理解し言葉を失う

だがそんなもの知ったことかと緑谷出久は叫び続ける

 

「だが僕は無駄にしない!ワン・フォー・オールが培ってきた想いを!人から人へと渡ってきたみんなのための力を!」

 

緑谷出久の横には架空世界に言っていたメンバーもいた

全員が緑谷出久の言葉を聞き続ける

その表情は険しいものだったが『しんのすけ』だけが笑っていた

 

そして

 

 

 

「僕は無個性のヒーローになる!!!」

 

 

その決意が緑谷を見ている無個性の者たちの魂を刺激する

いつだって彼の懸命な姿にあらゆる人の心がこじ開けられてきた

 

 

 

「無個性でも僕は!個性のある人達と!才能のある人達と!どこまでも競い合い高めあっていく!決して止まりはしない!!!」

 

 

 

なんとなくこのまま競い合って追っかけていくって

 

病院でいった爆豪の言葉

その言葉に爆豪は目からあふれるものを懸命に止めようとする

 

 

「僕は走り続ける!大事なのは積み重ねる事だと知ったから!積み重ねた先に!僕は!夢以外の幸せも見つけた!」

 

それはある意味一人の女に送られる言葉

 

 

「無個性だから出来ることがあった!」

 

 

緑谷出久は過去を振り返る

そして自ら掴み取った未来の更に向こうへ

 

 

 

「無個性だったから僕は僕に成れた!!!」

 

 

見ている者たちは目が話せない

ヒーローも暴徒も友達も誰もが彼の後ろに光を見る

 

カッコいいものを見る目だった

理想を見る目だった

価値観を変える目だった

最高を見る目だった

脳が焼かれる目だった

 

 

 

「僕はデク!無個性のヒーローデクだ!!!」

 

アーマードをその身に宿し右手を掲げる

その姿はオールマイトのスタンディング

 

 

 

グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

 

ドラゴンが緑谷を襲うだが緑谷出久は動じない

 

「インゲニウム!ショート!」

 

アーマードの機能でドラゴンの攻撃を避ける

そのままロケットエンジンで空を飛ぶ

ショートの火炎を推進力にして高速移動をし続ける

 

ドラゴンが蛇腹剣を出してきた

 

しかしそれを他のメンバーが防ぐ

その個性でその力でデクへの道を開ける

 

「ピンキー!チャージズマ!イヤホンジャック!」

 

もちろん緑谷自信もそのフォローを忘れない

緑谷は無個性ゆえの個性のリスペクトで複数の個性を操っていた経験者

オールマイトより遥かに機能を使うのがうまい

 

そして蛇腹剣の嵐を今度はビームが焼き払う

 

「アクションビーム!」

「集光屈折・アクションビーム!」

 

そしてたどり着くのはドラゴン本体

時間はかけないこれで決める

 

緑谷出久はその全てを拳に込める

 

思うのは自分のこれからそして実現させたい未来

 

「レッドライオット+シュガーマン+ウラビティ+インゲニウム+クリエティ+テンタコル+テールマン+大爆殺神ダイナマイト!!!」

 

機械の触手を右手に巻き付け徹甲にしガード用の防壁まで武器にして強度を上げスラスターやブーストで速さと重さを足し爆破機能で破壊力をダメ押しする

機能をこれでもかと詰め込まれた右腕は肥大した筋肉のようで奇しくもそれはオール・フォー・ワンが使う個性を組み合わせるそれに良く似ていた

だが今の緑谷出久にそんなもの関係ない

例え魔王と言われようとも彼はもう決して振れはしない

 

 

 

 

そして人々は目にするのだ

 

 

無個性の歴史の転換期を

 

 

伝説の1ページを

 

 

 

 

 

ワン・フォー・オール・スマッシュ!!!!!!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビーーーービーーー!!!!!

 

「な!何じゃ!」

 

オール・フォー・ワンの側近だったドクター

 

彼は今はとある装置がエラーの音を出し動揺していた

その装置は『巨大な試験管』その中には培養液とオール・フォー・ワンの培養心臓が入っていた

 

「心臓が、、、怯えておる!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ドラゴンが地上に落下する

 

緑谷出久がその体を『貫いた』からだ

 

そしてドラゴンを貫通して出てきた緑谷の腕の中に

 

一人の少女が居た

 

 

 

 

「救出完了」

 

緑谷出久はその子を仲間に託し人前に出てくる

 

そして再び右手を上げた

 

 

 

 

 

 

 

「僕は最高のヒーローになる!!!」

 

スタンディングと共にその決意が叫ばれた直後

 

 

 

 

「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」

 

熱狂が場を支配した

 

逮捕された暴徒が逮捕したヒーローが肩を抱き合いながら歓喜の雄叫びを上げる

テレビの前の視聴者達も同じだった

両腕を上げる者涙を流す者希望を胸に抱く者

歓声が止まらない

 

 

そして一歩引いた場所にしんのすけは立っていた

 

「おめでと、デクくん」

 

「しんちゃん」

 

「お!マタ!」

 

「やっとここにたどり着けた」

 

「?」

 

「来るよ!皆が!」

 

「!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「おいおい失敗したのかよ」

 

中継されている映像を見ながらパラダイスキングが呆れた声を出した

 

「だが、ワン・フォー・オールは確かに消えた」

 

ヘクソンが意見する

 

「なんか覇権アニメが終わったらまたすぐに覇権アニメが始まった感じ」

 

ヒエールもそれに続く

 

「でも一番の問題来ちゃったんじゃない?」

 

ブラックスターが話を変えた

 

緑谷出久はあらゆるものに『勇気』を与えた

 

そして野原しんのすけはあらゆるものに『元気』を与える

 

その与えられた元気が人を何倍にも強くしてかつてのろくぼす達もそれに敗れた

野原しんのすけは常に一人ではない

その周りには導かれるように力のあるものが集まる

 

「ついにこの世界に野原しんのすけの味方が現れた」

 

「世界を越えてな」

 

「つまりそういうことだよな?」

 

「そういうことなんじゃない」

 

 

いずれこの世界に『道』が出来る

別の世界を繋ぐ道が

そこからなだれ込んでくるのは間違いなく

 

「野原しんのすけの味方が来る前にケリを付けるしかないですな〜」

 

「流石にヤバいからな」

 

「そんじゃ近い内に『決戦』ってことで」

 

 

 

 

この物語ももうじき終わる

 

 

 

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