嵐を呼ぶ!!ヒロアカイレギュラーズ!!!   作:サイセンサイ

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クライマックス

 

ブラックスターことニセしんのすけが倒された

 

それはすなわち『怪獣の終わり』

 

「これは!?」

 

飛行する怪獣である【2960】の背に乗って戦場を観察していたキュリオスは異変に気づく

 

【2960】の身体が光り輝き『ヒビ割れ』ていくのだ。端のほうから崩れて壊れて消えていく、空に浮いたままこんな事が起これば当然その背に乗っているキュリオスは地面に落下した

 

「キュリオスパンク!」

 

しかし、 さすがは元解放軍の幹部、突然の落下にも動じることなく自分の異能で激突する瞬間に衝撃を与えて落下死を防いだ。ビルの屋上に着地したキュリオスは周囲を見渡す。

 

「怪獣たちが!?」

 

 ニセしんのすけが操って周囲に放っていた怪獣が最強であるゴロドロも含めて次々と消えていく。その状況で彼が倒されたことはすぐに分かった。

 

 

  

         ザン!!!

 

 

そして状況を理解した瞬間、視界が反転した

 

正確には【首】を飛ばされた

 

これまであらゆるスクープをその目に焼き付けてきたキュリオスが最後に目にするのは

 

一人の刀を抜刀しているヴィランの背中

 

「戦場に変化が起きたようだな」

 

ヒーロー殺し・ステインだった

 

「お前なのか?キーマン」

 

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「サーーーーーーーーー!!!」

 

外典を倒し拘束して地面に降り立った通形が目にしたのはフードの男、ちらりと見えたその素顔を見た瞬間、滝のように涙をあふれさせて走り出す

 

彼こそ通形ミリオの恩師・サー

 

「やっぱり生き返ってたぁぁぁぁぁ!!!」

 

「落ち着けミリオ」

 

 抱きしめて振り回す通形をサーはため息をつきながら、だが優しい声色で注意する。ねじれや環も驚きの顔をしながら近づいてきた。

 

「なんでだよぉぉぉぉ!なんですぐに来てくれなかったんだよぉぉぉぉ!!!」

 

「私は死人だからな。そのアドバンテージを使っていろいろ調べていた。」

 

 正直周りは変わらず戦場、世界中から集められたヴィランと日本の続々と到着するヒーローが乱闘を繰り広げる現状でそんな事をしている場合ではないのだが、ミリオへの連絡を絶っていたツケだと受け入れミリオの質問に答えた

 

サーは本当によくやっていた。違法ではあったが、ヴィラン達の動向、数、個性の把握、いざという時の市民の誘導方法、避難場所、衣食住のプランなど、様々な情報をかき集めて整理し、信頼の置けて融通がきく機関に送り、そんな事をしながらヴィランに自分の存在を悟らせまいと完全に裏に潜んでいたのだから

 

「説明は後だミリオ、行くぞ!」

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

気合の入った掛け声なのかただ泣いているのか分からない叫び声を上げながらミリオは拳を上げて走り出した。その姿にねじれと環は笑みを浮かべてその背中に続いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「アレしんちゃんじゃね!?」

 

「「「「!」」」」

 

 パラダイスキングを倒して周囲のヴィラン達と戦っていたA組はその姿を目にした。それはヘンジルでアーマードとなったマタ・タミをまとって、光り輝くクレヨンで道に線を引いているしんのすけの姿だった。

 

そしてその顔は腫れ上がっており、しんのすけは壮絶な戦いを終えて今もなお走り続けている

 

しんのすけは戦う前に自分の作戦『ミラクルクレヨンでロケットを描いて20世紀タワーを宇宙にとばす作戦』を知らされており、彼が何をしようとしているのかをすぐに理解した。

 

「最初はあまりの突拍子の無さに顎が外れそうだったけど」

 

「しんちゃんならできる!」

 

「やれる!」

 

「やっちまうんだろうな」

 

「梅雨ちゃん!」

 

「えぇ!行きましょう!」

 

 彼らは不敵の笑顔を浮かべて走り続けるしんのすけの後を追った。そのボロボロでズタズタで腫れのある顔をしているしんのすけに負けないように

 

「援護するよ!しんちゃん!」

 

「え?おぉ~皆さんお揃いで〜〜!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あれあれ?もしかして『ろくぼす』僕だけになっちゃった?」

 

 空中でアーマードを着て戦っていたヒエール・ジョコマンは怪獣たちが消えていくのを見て彼らが倒されたことを悟った。そして彼の目の前にはアーマードを砕かれてそれでもなけなしのロケットエンジンで浮かび続けているオールマイトと傷だらけの志村菜奈がいた。

 

「お師匠!彼らが!」

 

「えぇ!やったみたいだね!」

 

そして二人も何が起きたかを察した

 

「うぅ〜んヴィランの主要人物はもう僕だけか〜どうしよう?」

 

ヒエールは考える。どうするべきかを、20世紀タワーに戻って今だチャージが終わっていない『匂い』を強制的に散布するか?それともこのまま戦って援軍を待つか?

 

今だに20世紀タワーの周辺にはワープゲートで連れてきたヴィラン達が大暴れしている

そしてヒーローが続々駆けつけてはいるがそれでもヴィランの数が圧倒的に多い

ろくぼすやギガントマキアと戦って実力者達は疲弊しているだろう

 

「このままじゃ数と数の戦いになっちゃう、派手さが欲しいな〜」

 

そんな事を考えている時だった

 

「ん?」

 

「「!」」

 

【それ】は現れた

 

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オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

 

それはあまりにも強い【殺気】だった

 

ヒーローもヴィランも

 

その巨大な【殺意】のほうに首を向けた

 

その圧に動けなくなるものもいた

 

だが既視感を感じたものもいた

 

それは戦場で知っている

 

それは神野で知っている

 

それはタルタロスで知っている

 

それは最終決戦で知っている

 

「この殺気は!!?」

 

緑谷出久がその存在を脳裏に浮かべた

 

それは

 

その存在は

 

そのヴィランの名前は

 

「オール・フォー・ワン!!」

 

「なわけねぇよ」

 

「!」

 

驚く緑谷に話しかけたのは同じくらいその脅威を身に染みて知っている爆豪だった。彼はこの状況でも冷静に分析していた。彼が直接オール・フォー・ワンを倒したことも理由だったかもしれない

 

「奴のわりには少し圧が足りねぇ、だが似てやがる、、、まだ推測だが、なんかこう【出来損ない】みてぇだ」

 

「出来損ない!?」

 

「だが強ぇなんかはいるなぁ!」

 

爆豪が素敵な笑みを浮かべたバチバチと掌を鳴らした

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ドクターは知っていた

 

長い間、【心臓】のカプセルからわずかに発生する物を

 

あらゆる機器で調べたのだ

 

そして知った

 

それは【脳波】ににているものだった

 

つまりオール・フォー・ワンの【人造心臓】は何らかの【感情】を発露している

 

【心臓】が悪意を持ってヴィランを蘇らせている元凶なのだから思考があって当然なのだが、ドクターは何か違和感を持っていた

 

それは『ろくぼす』にすらわからなかった【心臓】の奥の奥の更に奥にある感情

 

ドクターはそれを突き止めていた

 

それは

 

その感情の名は

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なんだアレは!!?」

 

ギガントマキアを倒したプロヒーロー達がエンデヴァーの声と共にそれを見た

 

20世紀タワーの正面に何かがいた

 

それは【黒い巨人】だった

 

ギガントマキアに匹敵するほどのでかさ

 

そしてその巨人は

 

オール・フォー・ワンの殺意を放っていた

 

そして20世紀タワーの真上でドクターは笑った

 

「間に合った!間に合った!移植は成功じゃ!」

 

ドクターの後ろには何やら巨大な機械が置かれており、それは見る人によっては【手術台】にも見えた。

両手を挙げて喜ぶドクターはその抑えきれない感情を言葉にした。

 

「すまない!オール・フォー・ワンすまない!」

 

先ず叫んだのは【謝罪】だった

それは自らが忠誠を誓う存在に不義を働いてしまったことへの謝罪

 

「だがワシの計算通りじゃ!【奴】なら一次的に【お主の身体】になれる!」

 

そしてドクターは喜びを叫んだ

 

「奴は本当にうってつけの個性を持っておった!この為に会ったのだと!奴の個性はこの為に会ったのだと言わんばかりに!本当は【野原しんのすけ】の肉体が欲しいだろうが少しだけ我慢してくれ!これがワシができる最大のお前への奉仕なのじゃ!!!」

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オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

 

【黒い巨人】は叫んだ

 

その咆哮だけで周辺の物体が吹き飛ばされていく

 

「ありゃなんだ!!?」

 

ミルコが巨人の正体を求めるが分からない

 

だが

 

「知っているかもしれん」

 

「!」

 

エンデヴァーが口を開いた

 

「個性を使った奴の姿に似ている、、、だが、あそこまで巨大化するものなのか?」

 

「何だ!!?ありゃ何だ!」

 

ミルコがエンデヴァーに詰め寄るなか、相澤も感づいた。その黒い巨人の正体に

 

 

 

 

 

 

「リ・デストロ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

【心臓】が宿していたのは【断末魔の感情】だった

 

オール・フォー・ワンが最後に感じた感情

 

死への恐怖 敗北の屈辱 終わることの拒絶

 

そうすなわち【ストレス】だった

 

それも死に際の感情のためそれは精神が崩壊するほどの大きさ

 

もし【心臓】が【脳】だったら自己崩壊していたかもしれないほどの物だった

 

しかし【心臓】という臓器であったために自己崩壊は免れた

 

ドクターはそこに目をつけた

 

リ・デストロは【ストレス】を力に変える

 

ならば

 

リ・デストロの身体に【心臓】を埋め込めば、オール・フォー・ワンの断末魔を力に変えてとてつもない力になると

 

そしてドクターは20世紀タワーで移植手術を行い、リ・デストロに【心臓】を埋め込んだ

 

その結果誕生したのが【黒い巨人】

 

今のリ・デストロはギガントマキアすら超える脅威

 

そしてリ・デストロは『懐かしい匂い』で洗脳済み

 

「全て蹴散らせリ・デストロ!お前の個性はこの為に有ったんじゃぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ドクターは命じた。すべての殲滅を

 

これより始まるのは正真正銘のクライマックス

 

最後の戦いが幕を開ける

 

 

 

 

 

 

のだが

 

残念なことに

 

何の遠慮もなしに

 

空気をぶっ壊すのが【彼ら】だった

 

しんのすけは戦わない

 

彼にはやるべき事があるから

 

ド派手な最終決戦なんて彼のなかではニセしんのすけを倒した時点で終わっているのだから

 

だからこそ

 

血なんて似合わない凄惨も似合わない

 

地獄すらおバカで笑いに変えてしまう

 

【彼ら】の出番だった

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「未確認飛行物体!!?」

 

そこは警察の本部でそこに塚内直正もいた

 

「海から謎の、、いや、正確には外国から飛んできたと思われる正体不明の飛行機が!」

 

「こんな時に!」

 

「一体どこの飛行機なんだ!」

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「お前ら、出番だぞ」

 

「「「「「「「おぉーーー!!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

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