嵐を呼ぶ!!ヒロアカイレギュラーズ!!!   作:サイセンサイ

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イレギュラーズ

 

「馬鹿な、、、儂らはまた負けたのか?」

 

 膝から崩れ落ちて絶望するのはオール・フォー・ワンの主治医だった男・ドクター

 消えたはずの魔王が復活して再び夢を見れると思っていた。だが結果は『訳がわからない連中』と『訳がわからない現象』と『訳がわからない結末』

 

 ドクターは『20世紀タワー』の屋上で『心臓』の帰りを待っていた。だが『心臓』が核となった『黒い巨人』はまるで崩壊の個性が使われたように塵となった

 そして突如として出現した『謎のロケット』がタワーに巻き付いて発射しようとしている。

 意味が変わらなすぎる

 

 凄まじい轟音、ロケットのエンジンが起動し今まさに宇宙に飛び立とうとしている。タワーも自分もすべての因縁もここで空に消える。それを理解したドクターはもはや起き上がることは出来なかった。

 

(あぁ、このままオール・フォー・ワンの死に花を咲かせるのか)

 

 ドクターが光のない目で天を仰いだ

 

 そしてその目に飛び込んでくるのは

 

「わん!」

 

「へっ?」

 

「わん!」「わん!」「わん!」「わん!」

 

 「わん!」「わん!」「わん!」

 

「わん!」「わん!」「わん!」「わん!」

 

 「わん!」「わん!」「わん!」

 

「わん!」「わん!」「わん!」「わん!」

 

大量の犬の鳴き声付きの大量の白いもこもこだった

 

 

「な!!?なんじゃーーーーーー!!?」

 

 ドクターは目の前の謎の白いもこもこに目を見開いた瞬間、その白いもこもこに飲み込まれた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「もう!過保護なんだから!」

 

 とあるビルの屋上で小学生くらいの少女が頬を膨らませて怒っていた。彼女は現在、年齢にしては不相応なライダースーツを着ており妙なインパクトを出している。

 

彼女こそ、しんのすけの妹 野原ひまわり

 

 ひまわりも『金の魂の湯』の力で理外の力を手にしているが、年齢を理由に両親から待機を命じられその場にいた。彼女も十分強いが年齢が年齢のため仕方なかった。

 

「シロ『達』もどっか言っちゃうし〜暇ーーー!!ひまだけにーーーー!!!」

 

 そんな時だった

 空中から大量の犬の鳴き声が響く。ひまわりが空を見上げると大量の何かがこちらに向かってきていた。

 パッと見るとそれは『大量の空を飛ぶわたあめ』

 何を言っているのかわからないがそうとしか表現できない。何も知らない者が見れば口をぽかんと空けて呆けていただろう。しかし、ひまわりはそのわたあめの正体を知っていた。

 

「やっと戻ってきた!」

 

 大量のわたあめはひまわりの真上で止まるとポロポロと小さな塊となって落ちてきた。そのわたあめには顔や尻尾がついており何より元気な鳴き声を響かせてひまわりにくっついていく

 

「どこ行ってたの?」

 

それは正真正銘野原一家の一員にして家族

 

「シロ、シロ太、シロ吉、シロ子、シロ美、シロ太郎、シロ次郎、シロ丸、シローネ、シローン、シロット」

 

「「「「「「「わんわん!」」」」」」」

 

シロとその子供達 『シロ達』である

 

「え?何このおじいさん?」

 

 シロ達と共に落ちてきたのは白目をむいて舌まで出して気絶したドクター、シロ達も『金の魂の魂』で力をつけておりその力で浮遊、そのまま宇宙に飛ばされそうになっていたドクターを救出したというわけである。流石名犬。

 

「もう〜こんなバッチそうな拾い物してきゃダメでしょ〜」

 

「「「「「「「「「クゥン」」」」」」」」」

 

「お腹壊してそのモフモフがガサガサになったら大変だからねぇ〜、、、ほら〜なんか光ってるし、、、、、光ってる?」

 

「「「「「「「「わん?」」」」」」」」

 

 ひまわりとシロ達は気づいた。自分たちの身体が光っていることに

 そしてそれは『終わり』の合図だということには気づかない

 彼らも知らないのだから

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 物語は終わる

 

 その時、実にわかりやすい現象が起き始めた

 

 本来ならこの世界にいるはずのない存在

 

 その全てが光りだした

 

 『オール・フォー・ワンの疑似心臓』が消えたからだ

 

 世界の修正力と呼べるものがそうさせた

 

 善も悪も関係ない

 

 全てが元の場所に戻り始めたのだ

 

 そう

 

 もともと

 

 彼らは、、、、、、、、、

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「アラ子!?何で光ってんだ!!?」

 

 ミルコの相棒としてギガントマキア他数多のヴィランと戦った女王コアラのアラ子の身体が光りだした。

 そしてそれはアラ子だけではない、倒したギガントマキア、蘇りのヴィラン、そして助太刀してくれた謎のビジュアル個性派な強者たち。

 

 本来なら存在しない者達が消え始めた。その証拠に肉体がどんどん透明になっていく。

 

「お前、、、そうか、、、お別れか、、、」

 

 ミルコはその野生の勘で何が起きているのかをなんとなく察した。そしてそれは止められないのだろう。

 

「コァ〜〜、、、、、、」

 

 だからこそアラ子はどこか悲しそうな顔をしている。

 

 だが

 

「しけた顔すんな!また会えばいい!」

 

「!」

 

「いつかまた会おうぜ!」

 

 これほどイレギュラーな事が巻き起こってもミルコはどこまでもブレない最強の女だった。そしてアラ子はそのミルコと殴り合って戦友となった女、無様な姿など晒せなかった。

 

 

 

 

「コァーーーーーーーーーー!!!」

 

 

アラ子は最後に吠えた

 

堂々と、大きく、強く、そしてどこか切なく

 

 

「またな、、、、、」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 そして、自分の二度目の終わりを悟るものがここにいた。

 

「消太、山田、迷惑かけたな」

 

「「!」」

 

 黒い巨人が崩壊していき残りのヴィランも謎のヘンテコ勢力によりほとんどが狩られている異例の事態、それでも職務を全うするため戦い続けていた2人の側にあまりにも見覚えのあるワープゲートが開き、そして彼が現れた

 

「かっこよかったぜ!」

 

「白雲!?」

 

「正気に戻ったのか!?」

 

「あぁ!、、、、けど、どうやら奇跡もここまで見たいだ」

 

 白雲の身体が光りだした。本人は本能で分かるのだ。自分はもう消えると、そして2人は察したのだ。白雲は最後のお別れを言いに来てくれたのだと

 

「あの時はしっかりと言えなかったけど、今なら言える」

 

「お前、、、、」

 

「くっ!」

 

 

 

「お前たちは、誰よりも俺のヒーローだったぜ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「サーーーー!そんな!まだまだ話したいことがあるんだ!」

 

「本来私は死人だ。またお前に会えただけでも奇跡なんだよ、ミリオ」

 

 蘇りであるサーの肉体も消え始めた。ミリオを始め駆けつけたバブルガールやセンチピーダーも悲しみを顔に出している。しかしサーの表情はとても柔らかなものだった。

 

「苦労をかけたな、これからも頼むぞセンチピーダー」

 

「、、、、、はい」

 

「ユーモアを大切になバブルガール」

 

「はいぃ!」

 

「伝えるべきことはすでに伝えてある。だから、いつも通り笑っていろ」

 

「うぅ!、、、うん!ずっと笑ってるよ!俺の笑顔が、笑い声が、天国に届くくらい!」

 

「そう、それでいい、天国にまで届く明るいユーモアをこれからも作り続けてくれ」

 

 

「「「ありがとうございました!!!」」」

 

 

 

 

 

「あぁオールマイト、明るい未来が目の前にあるよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「逝った、、、いや、戻ったと言うべきか」

 

 蘇りのヴィラン・ヒーロー殺しステイン、彼の肉体ももうほとんど消えかかっていた。

 

「同じ男を信じた者どうし、祈ってやる、、、地獄に行く俺とはもう会わんかもしれんからな」

 

 サーが消えるのを遠目で見ていたステインは、首をまわして別の方に目を向ける。少し上の角度に見えるのはズタボロのアーマードを着込んだオールマイト

 

「オールマイト、、、ヒーローとしての役目が終わろうとも、お前は正義の道を走り続けるのだな、、、、もしかしたら、アレがお前の最後の戦いだったかもしれん、、、それを見れたのなら、やはり蘇った甲斐はあったか、、、」

 

 オールマイトが地面に着地した後、すぐに走り出した。どこか慌てた様子でその傷だらけの身体で走り出したのだ。

 

 

「そうか、、、まだ燃えているか、、、、」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ?何でてめぇらがここにいんだよ?」

 

「こっちの台詞です。せっかく最高の終わりを迎えたと思ったのに、というか荼毘くんは生きてるのか死んでるのかどっちなんですか?」

 

「どっちでもいいだろ」

 

「な、な、な、な、な、なぁーーーーー!!?」

 

「うん、今回はスピナーの反応が全面的に正しいわ」

 

「うおおおおおおおお!お前らーーーーー!!!」

 

「うるさ!なんなのいったい!!?」

 

 そこは真っ白な何もない空間だった。そこにあるのは幾つかの人影、それも全員が顔なじみであり生者と死者がごっちゃになった非現実な集まり

 

 死柄木弔 トガヒミコ 荼毘 スピナー 

 

 コンプレス トゥワイス マグネ

 

 かつてのヴィラン連合達が何故かそこにいた

 

 

「これはたぶんアレだ、最後のボーナスタイムみたいなもんか」

 

「この真っ白い空間はなんなんでしょうか?」

 

「さぁな、夢の中とか精神世界とかそんな感じだろ」

 

「適当だな荼毘!今結構凄い事が起きてると思うけど!」

 

「死柄木ぃ!俺は!俺はぁーーーー!!!」

 

「えぇ~号泣してるんだけどスピナー、私が死んだ後に何があったの?」

 

「マグ姉ぇ〜今更だけど、今更なんだけど、いくらなんでも死ぬのが早すぎるぞぉ!ほんとごめんな俺のせいでぇえぇえぇ~(涙)」

 

 死んだ者もいる、生きている者もいる、そんな異常事態のなかでも彼らは彼らだった。なんてことない疑問から過去の後悔、自分が経験した『イレギュラー』話し合える機会なんてなかった彼らが話会っているのは間違いなく奇跡だった。

 

 マグネが柔らかく微笑んみ、トゥワイスがはしゃぎ、スピナーが感涙して、荼毘が呆れて、トガが笑って、弔がそんな光景を目に焼き付けていた。

 

 

「俺の本を書くんだってな?」

 

「あぁ!任せてくれ!死柄木弔は消させない!」

 

「まぁかっこよく残してくれよ。かっこ悪いとこなんて死んでも載せんな」

 

「、、、、、、、あぁ」

 

「おい今何考えた」

 

 

 きっと第三者からすれば、それはなんてことのない『旧友の集まり』に見えただろう。

 だが楽しい時間は時期に終わる

 

 

「そろそろか、、、、」

 

「死柄木、、、」

 

 

 死柄木がトガがトゥワイスがマグネが、残りの者とは反対方向に吸い込まれるように消えていく。生き残った者たちはその光景を下を向かず見届ける。

 

 

 

 

 

「早々と死んで悪かったわね、まぁ頑張って」

 

 

「頑張れ頑張れみ!ん!な!頑張れ頑張れみ!ん!な!」

 

 

 

「ふふっ頑張れ」

 

 

 

 

「、、、、、、、、せいぜい頑張れ」

 

 

 

 

 

そして『イレギュラー』により機会を得た彼らは本当の終わりを迎えた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「「「「「しんちゃん!?」」」」」」

 

「「「野原、、、、」」」

 

 そして現実世界、そこには多くの者が集まっていた。その中心にいるのは『力尽きて気絶したしんのすけ』それに寄り添う両親、マタ・タミ、A組にB組、教師陣、オールマイト、志村菜奈、その戦いに参加した錚々たる面々が動揺していた。

 

 

 

 

「この世界に『イレギュラー』をもたらした『元凶』が消えたから、、、、全てが元に戻ろうとしている」

 

 

 マタ・タミの言葉はその場によく響いた。もともと彼らはこの世界の存在ではない、この世界に召喚されたしんのすけを含めて、理外の力で引っ張られて乗り越えてきた彼らも例外ではない

 

「ちょっと待ってくれ!それって!」

 

「しんちゃんは元の世界に戻っちゃうの!?」

 

「いきなりかよ!」

 

「待ってくれ!」

 

「話したいこと、まだあるのに」

 

「これ終わったら一緒に遊びに行こうって!」

 

 多くの者が悲痛な顔を浮かべる。しんのすけの生まれ育った世界はここではない、帰るのは何もおかしいことじゃない

 

 だが再び会える保証はない

 

「しんちゃんがこの世界に引っ張られて、僕たちもその影響でこの世界にこれた、、、だけど『元凶』が消えた以上、この現象も止まる。すべての『イレギュラー』が停止する」

 

「そうなんでしょうね、私ももう消えかけてるわ」

 

「ミッドナイト先生!」

 

「私も」

 

「お師匠!」

 

 

 蘇りのミッドナイトも、志村菜奈も、身体が光りだしどんどん透明になっていく、彼らは知る由もないが、蘇りのヴィランも次々と消えていく、彼らはもともと死者なのだから

 

 

 本来ならしんのすけを叩き起こす場面なのだろう。だが彼らには『命をかけて限界を迎えて力尽きた人間』を起こすなんて無理だった。彼らはヒーロー志望、人命を第一に考える生き物なのだから

 

 

その場に重い空気が漂う中

 

 

「なら僕たちが伝えます」

 

「「「「「「!」」」」」」

 

 

 その場に舞い降りたのはしんのすけと同年代の者たち、かすかべ防衛隊のメンバー

 

「しんのすけに言いたいことがあるなら全て言ってください、このバカが起きたら僕たちが伝えます」

 

「ホントにいつもお寝坊さんなんだから」

 

「僕たちは慣れてるから、しんちゃんのサポートに」

 

「だから全て言ってほしい、しんちゃんの友達なんでしょ」

 

 

 おそらく彼らは本来のしんのすけがいる世界の住人、そしてしんのすけがよく話していた友達なんだとすぐに気づいた。

 

「しんのすけは約束したら絶対に守る、おちゃらけたお馬鹿だけどそこは保証するぜ!父親として!」

 

「しんちゃんの面倒を見てくれたのね、本当にありがとう、約束したなら私が蹴っ飛ばしてでも貴方たちの前に連れてくるから!」

 

 

 

またしんのすけに会える保証なんてない

 

だけどしんのすけは約束したのだ

 

一緒に遊ぼうと

 

 

彼らの答えはすぐに決まった

 

 

「君のおかげで無個性でもやれることはあるって初心に帰れた!ありがとう!また会おう!」

 

緑谷出久

 

「余計なお世話しまくって参ることもあったけど!楽しかったよ!またね!」

 

麗日お茶子

 

「まだてめぇとさしで勝ってねぇんだ。別に負けてるわけじゃねぇが勝ち逃げは許さねぇ!また俺の前に来い!」

 

爆豪勝己

 

「しんちゃんの男気!本当にかっこよかったぜ!またね!」

 

切島鋭児郎

 

「俺ぇぇ!マジでぇぇしんちゃんの事、親友と思ってるぜぇぇぇ!絶対また会おうな!」

 

上鳴電気

 

「俺もお前のこと、親友だと思ってる、またな!」

 

瀬呂範太

 

「いろいろおいしい思いしやがってこの野郎、、絶対来いよ!とっておきの用意してやったから!」

 

峰田実

 

「しんちゃんの強さと優しさに本当に憧れたよ!また会おう!」

 

口田甲司

 

「次会うときは作れるお菓子のバリエーション増やして待ってるぜ!」

 

砂藤力道

 

「お前の格闘センス、才能、しっとすることもあったけど心から尊敬してる!またな!」

 

尾白猿夫

 

「お前みたいにもっと自分を出せるように頑張るよ、見てるだけで自信がついた、ありがとな」

 

心操人使

 

「まだ君とは少ししか話していない、今度会ったら煌めいたサプライズをプレゼントするよ!」

 

青山優雅

 

「再会を夢見て、また会える日を待っているぞ野原」

 

常闇踏陰

 

「でっかくなろう。お前が言ってくれた言葉を胸に秘めて頑張ろうと思う。また会おう」

 

障子目蔵

 

「絶対絶対絶〜〜対また会おうね!しんちゃん!」

 

芦戸三奈

 

「ハチャメチャな事もあったけど、今度会ったら演奏をプレゼントするよ、また会おうな」

 

耳郎響香

 

「貴方の発想は私にはないものでした。そんなところに憧れていましたわ。またお会いしましょう」

 

八百万百

 

「忍者ごっこもスパイごっこもかくれんぼもまだまだしたりないよ!だからまた会おうね!」

 

葉隠透

 

「君の自由な発想はみんなに笑顔を届ける素晴らしいものだった。また会える日を俺は待っている!」

 

飯田天哉

 

「お前の強さ、堂々としたその心意気、正直憧れてた、、、また会おうぜ」

 

轟焦凍

 

「うおおおおおおおおお!また会える日を待ってるぜしんちゃん!」

 

鉄哲徹鐵

 

「お前といると本当に楽しかったよ、またな」

 

拳藤一佳

 

「僕はまだ碌な仕返しを出来てないんだ。今度会ったら吠え面かかせてやるよ、、、だからまたここに来い」

 

物間寧人

 

「お前の存在は生徒を強くした。感謝してる、、、私的なことだが友と会う機会をくれたことも含めてこの恩は必ず返す。だから今はサヨナラだ」

 

相澤消太

 

「本当に君はヒーローのような少年だったよ!君のその姿はこれから先の人々を照らすだろう!だからまた会おう!」

 

オールマイト

 

 

皆が思い思いの言葉を口にした

 

そして

 

 

「人を介しての告白なんて私は嫌」

 

「ワタシもです」

 

 しんのすけに思いを寄せる2人の少女が消えていくしんのすけに近づき、その眠っている顔に手を当てる

 

「これだけボロボロなのに、いつものお昼寝の寝顔ね」

 

「ソウデスネ」

 

 しんのすけだけが持つ魅力、しんのすけが示した生き方、しんのすけがもたらしたもの、その一番大きな部分を感じ取っていた2人はその目に涙を流した。

 

「どれだけの確率で会えるのかわからないけど、しんちゃんには関係ない」

 

「YES!しんちゃんですから!」

 

「きっといつかひょっこり私たちの前に現れてくれる」

 

「YES」

 

「いつかきっと、、、、、、」

 

「、、、イ、、、YES」

 

 

 

 

「「その時、伝えたいことがあるから、また会おうね」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日、別世界の住人達は一斉に光となり

 

この世界から姿を消した

 

死者は死者のあるべきところへ帰った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この一連の事件は『元凶』の消失ともに幕を閉じた

 

世界に与えた痛みは計り知れない

 

だが痛みだけではない

 

残されたものは確かに存在する

 

『動物化ドリンク』『キラーサボテン』『エメラルド』

 

これは後の人類の歴史を転換させるだろう

 

なんせ別世界の存在なのだから

 

そして彼がもたらした覚醒は

 

『無個性』にも希望を灯す

 

そして死者の蘇り

 

アレは一体なんだったのだろうか

 

それの答えを知るものは一部だけ

 

本来なら起こり得ない現象

 

すべての始まりは一人の少年だということは殆どが知らない

 

だが確かに彼はそこにいたのだ

 

世界を変えて世界を超える

 

そんな事が出来る存在なんて一人しかいないだろう

 

彼が引き起こした『嵐』は人を変える

 

『嵐』の後に残るのは痛みだけではない

 

次に進むための道もそこにあるのだから

 

可能性を切り開き、切り開かれた可能性が道となる

 

その道に続く者たちこそ

 

『イレギュラー』が作り出した『イレギュラー』に憧れた者たち

 

 

『イレギュラーズ』なのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんじゃ 行きますか!」

 

 




次回 完結
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