息が苦しい
足の感覚が無い
胸が痛い
もはや身体全部が痛い
ふたりは仰向けで疲労を味わっていた
「私の負けです、お茶子ちゃん」
「ヒミコちゃん、、、」
「あぁいいですね、この言葉にできない感じ、ヴィラン連合でも味わったことの無い感覚、楽しかった!」
トガヒミコは笑顔だった
「私も楽しかったよ、こんな事ができるなんて、、、思わなかった」
麗日はまた泣きそうになった
「ふふっ勝ったお茶子ちゃんが泣いてどうするんですか?」
「しょうがないやん、、、しょうがないやん〜〜〜!!!」
「こんなに泣き虫だったなんて、、、一時的でも生き返って良かったです」
ふたりは全力を出してぶつかりあった
ヒーローとヴィランの枠から飛び出た繋がりが確かにあった
「貴方には感謝しなければですね、野原しんのすけ君、、、」
トガヒミコがしんのすけの方に顔を向けると
どこかボーっとしていた
「しんちゃん?」
麗日が顔を覗き込んでも反応は無かった
今しんのすけは、
ふたりの姿を見て
特に強烈だった記憶を思い出していた
ジジジジジジジジジジジジジジジジ
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オラ!大人になりたいから!大人になって!お姉さんみたいなキレイな人といっぱいいっぱいおデートしたいから!
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ジジジジジジジジジジジジジジジジ
「しんちゃん!?」
「うおっ!!」
「どうかしました?」
「いや、、、何かスゴイのを思い出しかけたような」
その時気付いた
「そういえば梅雨ちゃんまだこないね?」
「「え?」」
屋上に蛙吹の姿は無かった
ふたりはてっきりしんのすけと一緒にいるものと思い込んでいた
その時
屋上の扉から蛙吹が現れた
「おお〜梅雨ちゃん遅かったね」
しんのすけが近づく
「お茶子ちゃんが勝ったよ!スゴイレースで」
ビュン!!ビシッ!!
「え?」
しんのすけの身体は蛙吹の長い舌に巻かれた
そして
屋上から外に放り出された
「「!?」」
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ズシャ!ゴロゴロ!!
しんのすけは前にやったように窓のくぼみに手足を当てて減速して受け身を取った
「今のって!」
しんのすけは一瞬
蛙吹の中に何かがいることを感じた
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蛙吹の舌はふたりも落とそうとした
ふたりは避け続けるがレースで体力を使い果たしている状態では厳しかった
「梅雨ちゃん!どうしたの!」
麗日が声を掛けるが攻撃は止まらない
すると
「梅雨ちゃんから梅雨ちゃんじゃない気配を感じます」
「え!?」
「恐らく、、個性」
「人を操る個性!!?」
それは当たっていた
廃ビルの中にいたのだ
蘇り
頭の中の声に負け
人形になったヴィランが
「応援を!!」
麗日はスマホで応援を呼ぶ
緊急の送信をしたためすぐに誰かは来るだろうが
ソレまでたえなければならない
体力を使い果たしたこの状態で
「どうしますかお茶子ちゃん」
「耐えるしかない!みんなが来るまで」
その時
「ストーーップ!!!!!!」
「しんちゃん!!?」
「壁から!?屋上ですよ!!?」
しんのすけはヨーヨーを使っては廃ビルの壁を最短で駆け上がった
「梅雨ちゃん!」
そしてしんのすけは蛙吹の前にたった
すると
蛙吹はビルから飛び降りようとした
「え!!?」
しんのすけは慌てて蛙吹を抑える
しかし、蹴りが飛んできた
「ゴホッ!!!!」
それは腹に直撃した
再び蛙吹はビルを飛び降りようとする
(梅雨ちゃんを人質にして、梅雨ちゃんで攻撃してる!!)
しんのすけは身体張って止めたが
今度は拳が顔にあたった
「うごっ!!!」
このままでは応援がくるまでに最悪の自体になりかねない
そして、麗日は決断した
「しんちゃんは梅雨ちゃんを抑えて!!!私が操っているヴィランを探す!!」
「わかった!!お願い!!!!」
体力がない状態では激しく動き回る蛙吹を止めるのは難しいと判断した麗日はしんのすけに蛙吹を託し自分がヴィランを探したほうがいいと判断した
(正直キツイけど!友達の命がかかってる!!)
「!」
トガヒミコはみた
今、麗日お茶子は
あの時と同じ目をしていると
「私も行きますよお茶子ちゃん」
「ヒミコちゃん!!?」
「人探しならふたりの方がいいでしょ♡」
やる事は決まった
後は全力を尽くすのみ
そしてそれは
本来あり得ない光景
あり得ない共闘
「ふたりとも!体力余ってる!?」
「「体力は無いけど」」
「「気力ならみなぎってるよ(ますよ)!!!」」
実現することのなかった共闘だった