その子は走っていた
大切なものを守るために
守ってくれる■■は自分を行かせてくれた
■■は自分を守るために大勢に飛び込んだ
■■の言葉を叫びを聞いた
だから走った
階段を何度も駆け上がった
何度も転んだ
ぶつかった
鼻血が出た
それでも走った
■■とずっと一緒にいたいから
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ジジジジジジジジジジジジジジジジ
強い衝撃が身体を襲う
避けることは許されない
なぜなら彼女が落ちてしまうから
「梅雨ちゃん!!梅雨ちゃん!!」
しんのすけは何度も言葉をかけ続けた
だが、今の彼女には何の言葉も届かない
蛙吹梅雨は完全に操られていた
蛙吹梅雨は何度もしんのすけを襲った
そして飛び降りようと外側に行くとしんのすけが邪魔をし再び襲う
その繰り返しだった
しんのすけは何度も殴られ蹴られそれでも決して動きを緩めることは許されない
「なんとか捕まえないと!」
しんのすけの手元にはヨーヨーがあるこれを身体に巻き付ければ止めることができるだろう
しかし、彼女はカエルの個性
跳躍力や瞬発力はあちらが上
更には毒液を近づくたびに浴びて身体が鈍くなる
どうしてもワンテンポ遅れてしまう
何よりしんのすけは強く攻撃できないどころか
操られている友達を攻撃するという発想すらない
そうこう考えている間に舌の攻撃がくる
舌の攻撃は手で弾こうとしても巻き付けられる
そして投げ飛ばされる
今、しんのすけにはひたすら耐える事しか出来ない
「梅雨ちゃん、、、、、、」
この世界に来てから間違いなく最大の窮地にしんのすけは、、、、
いいよ
大丈夫
オラは強いから!
ジジジジジジジジジジジジジジ
ーーーーーーーーーーーーーー
オラは死なない!死んでない!
ーーーーーーーーーーーーーー
ジジジジジジジジジジジジジジ
そして繰り返される攻撃
しんのすけの顔は腫れ上がり
身体にもいくつものアザができた
傷口に毒液が入り染みる
それでもしんのすけは揺るがない
なぜなら
彼女は友達だから
「梅雨ちゃん強いな〜、やっぱりお姉ちゃんって強いんだね、、、、、あれ?」
なんでそう思ったんだっけ?
ジジジジジジジジジジジジ
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坊主、お前の未来返すぞ
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ジジジジジジジジジジジジ
「!!!」
その時
明確に思い出した
それは蛙吹梅雨から何度も言われていた事
自分には
「オラ、お兄ちゃんだった」
名前も顔もまだ思い出せない
それでも思い出した
自分が蛙吹梅雨と同じ下の子持つ上の子だとゆうことを
妹の存在を
そして妹と時に喧嘩して時に守って
毎日が楽しいと想っていた自分を
「よおぉぉぉし!!」
しんのすけは気合を入れ直した
「梅雨ちゃんを!お助けするぞ!!」
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ドドドドドドドドドドドドドドド
「梅雨ちゃん!しんちゃん!」
麗日とトガは再び屋上に来た
拘束したヴィランを片手に
「「!」」
そして見た
「ハァハァハァハァハァ」
ボロボロの野原と
無傷の蛙吹を
蛙吹は倒れていた
そして傷一つなく眠っていた
しんのすけはボロボロだった
その顔は腫れ上がっていた
だがしんのすけは
「梅雨ちゃん、、、お助け出来た」
蛙吹が無事に止まったことを喜んでいた
麗日は口を押え涙を堪えた
トガはその姿にある人の面影を見た
そして、麗日が緊急送信した連絡でヒーロー達は集まった
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トガヒミコはヒーローに一切の抵抗なく確保された
その顔は晴れやかだった
蛙吹は気絶した状態で病院に運ばれた
麗日は状況説明のため警察と話していた
最も重症だったしんのすけは蛙吹の救急車に乗ろうとしたがタンカに寝かされ別の救急車で運ばれた
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そして数日後
「あの時はごめんなさい」
「別にいいよ大したことじゃないし〜」
「それでも、貴方を一方的に傷つけてしまった」
「悪いのは操ってた人でしょ?」
「私が油断しなければこんなことにはならなかったわ」
「相変わらずの真面目さん、ソレもお姉ちゃんだから?」
「え?」
その時、しんのすけの顔が変わった
「思い出したんだぞ、妹がいた事」
「!」
「梅雨ちゃんのおかげだぞ!」
しんのすけは心底嬉しそうだった
「、、、そう、、、良かったわね」
「うん!そんでこれからはオラ達お姉ちゃんお兄ちゃんコンビだぞ!」
「ふふっ!しんちゃんらしいわ」
「あの~ちょっとよろしいですか」
二人がいたのは食堂だった
何なら同じ席にクラスメイトがたくさんいた
「なんか二人近くない!?」
「おいおいまさか!」
「葉隠がフラグを立てたせいだ!」
「私!!?」
「さっきまでふたりの世界だった」
ふたりの会話にどうも特別な空気を感じ取っていた
「別にそういうのじゃ無いわ私としんちゃんは」
「「えぇ〜!でもさーー!」」
葉隠と芦戸は納得できていなかった
「ちょっと自分の分を注文してくるわね」
そうして蛙吹は席をたった
(少し気が楽になったわ、やっぱりしんちゃんは優しいわね)
そんな事を考えていると
大柄な男子にぶつかりそうになった
ザッ!!!
「え?」
気がつけばしんのすけが間に入ってぶつからないようにしていた
「あぁ~なんか何度も梅雨ちゃんを止めてたから癖になってるのかも」
自分を守ることが?
そんな言葉が出そうになり必死に口を閉じる
「私はもう大丈夫よしんちゃん、操られてなんて無いわ」
「そうだけど、あんま関係なくない?」
「え?」
この人はなにを言おうとしてるんだろう
「オラはピンチでも平凡でもずっとお助けしたいって思ってるぞ」
「梅雨ちゃん、オラはこれからも」
「梅雨ちゃんを守るし守りたいから!」
そんな言葉を彼はまるで当たり前のように
なんでもないように
笑顔で宣言した
蛙吹は少し後ずさりした後
背を向けて走り出した
胸を手で押さえて
「あれ?梅雨ちゃん!ご飯一緒に食べないの〜」
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もう一度いっておくと
そこは食堂だった
ガッツリ沢山の人がいた
沢山の人がフリーズしていた
赤面してフリーズした人
口に手を当ててフリーズした人
両頬に両手を当ててフリーズした人
露骨に目をそらしてフリーズした人
興奮しすぎてフリーズした人
たくさんいた
(か!カッコいい!)緑谷
(なんてことを!しんちゃん!)麗日
(格の違いを見せつけられた〜!)上鳴
(始まりましたわよね!始まりましたわよね!何かが!)八百万
(無理無理無理!明日から梅雨ちゃんとも野原ともどんな顔して会えば!)耳郎
(漢の中の漢じゃねぇか!)切島
(あんなのに勝てるわけがねぇ!)峰田
(おい!葉隠!芦戸!なんかいってくれ!このままじゃ誰も、喋れねぇ!)瀬呂範
(いや!あの!その!想像を超えすぎとゆうか!)芦戸
(アレは私達が関われる所の2〜3個上の次元行ってるから!)葉隠