「野原さんが個性を使わなかった?」
「うん」
第二競技を終えて
八百万は耳郎が無事に最終競技に進めたことを確認すると
しんのすけの行動について話あった
「しんちゃんさんは元々観察対象、、、確かにあの珍しい個性の力を見せるのは」
「パン食い競争のときもヨーヨーを使ってたけど多分元から持ってたやつ」
「映像で見ましたがそれは確かですわ」
「これって多分ウチ等しか今の所知らないよね」
「えぇ、競技にもよりますがとても有利になるかもしれません」
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「ハイ!焼きそばお待ち!」
しんのすけはまた来てくれた八百万に焼きそばを渡した
「ありがとうございます」
そして
「所で、個性のストーンは使わないのですか?」
単刀直入に聞いた
しんのすけの性格を考慮したうえでの判断だった
結果は
「ど、どうでしょうね〜」
(確定!!!!!)
しんのすけは嘘が下手だった
「そ、そういえば今の所A組1位何だっけ!ヤオモモちゃん!」
(露骨に話題を変えてきましたわ)
八百万は今ここに自分としんのすけしかいないことにホッとした
絶対勘づかれるから
「えぇ、A組が私、でも総ポイントでは物間さんが1位ですわ」
「やるじゃないの物間くん」
(普通に呼んだ、、、、)
そしてしばらく話をしていると
「轟くんどうだった?」
「、、、轟さんですか、」
「また変な人に声かけられなかった?お母さんが事故にあったから車に乗ってとか」
「それは小学生の時に習うやつですわ」
轟に特に問題は無いと伝えた
「思い出した事があって」
「!」
「多分、、、、女の子だと思うんだけど、轟くんに似た子がいて」
「轟さんに、、、」
「まだ、顔も名前も思い出せないけど、、、、その子、何だか怖い目をしてて」
「怖い目、、、」
八百万が思い出すのはまだ出会ったばかりのトゲトゲしていた轟
初期の轟だった
「でも、ほっとけなくて近づいたら、、、その子、泣いちゃって」
「え?」
「お腹すいたのって聞いても泣き止んでくれなくて、そんで家に連れて帰って一緒にご飯を食べて」
しんのすけは語り続ける
意味のわからない所もあったが
恐らくその子はしんのすけに救われたのだろう
しんのすけのお節介によって
(まるで緑谷さんと轟さんのよう)
轟が心を開き始めたのも緑谷のお節介からだった
「その子、、、、、一人にしないでっていってた、、、それは思い出せる」
「、、、、そうですか、、、」
轟が最近しんのすけと仲良くしているのも何かを感じたからだと思った
「轟くんもそうだったらどうしようかなーっておもったけど、考えてみれば大丈夫だった」
「私達がいるから」
「そうそれ!よくわかったね!」
「ふふっお節介な人が多いですからね、A組は、」
「、、、、、、、、、」
「しんちゃんさん?」
「ばく、、、」
「ばく?」
「悪夢を食べてくれる動物」
「あぁあのバクですか」
「轟くんには、友達もだけど、バクが必要かなって、これからも大変なら、、、」
「、、、、、そうですね」
「ヤオモモちゃんならなれるんじゃない?」
「え?」
「だってもりもり食べるし」
「あっ、、、焼きそば、、、これは個性の」
「轟くんもヤオモモちゃんに食べてもらえたら安心だと思うぞ」
「食べてもらえたらって、、、、、」
本当に変な事を言う人だなと思う
泣きそうになったらいってね
なんて言葉、私にはいえない
後ろの角で聞き耳を立てているような私には
でも
いつか
本当にそんな存在に成れたら
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「そこまでエピソードを思い出して、その子の顔と名前は思い出せないんですの?」
「思い出したいんだけどねぇ〜」
「きっとその子はしんちゃんさんに救われたんでしょうね、ヒーローのような余計なお節介で、」
自分を助けてくれたならそれはもうヒーローではありませんか
余計なお節介がヒーローの本質ならやはりしんちゃんさんはヒーロー気質なのでしょうね
それこそ蛙吹さんの時のように
自分の為に頑張ってくれて
だから惚れて、、、、、
惚れて、、、、
惚れて、
その子も惚れてる可能性あるのでは?
ドッ!!!!!!!!!!!
その瞬間、八百万の背中から嫌な汗が出る
まだ妄想の範囲だが全て事実なら十分あり得る
友達に恋敵がいるかも知れない
八百万は謎の焦りを感じた
「お?」
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『さぁ〜さぁ〜さぁ〜!!!!!最終種目の発表だぁ〜!!!』
「ヤオモモちゃんどうしたの?顔色悪いわよ?」
「いえ、その、、、、、この焦りは、情報を独占しようとする罰なのでしょうか、、、」
「ケロッ?」
『最終種目はーーー!!!!!雄英の敷地全てを使ったぁ〜!!!!』
スペシャル鬼ごっこだぁーーーー!!!!!!!!