そこは保健室だった
まだ体育祭が終わった翌日
「ひまーーーーーーーー」
「そういえばこういうタイプは雄英にいなかったね」
リカバリーガールがため息を吐く
しんのすけは限界を超えたマラソンにより身体中の筋肉を痛めてしまい寝かされていた
「ほら、お菓子もテレビも用意してやっただろう」
「何か退屈ーーーーーーーーー」
雄英での刺激的な日々が癖になっているのかしんのすけのモチベーションは下がっていた
「せっかくみんなを思い出したのに、、、」
その時
「こんにちはーー」
「おぉ~!デク君!」
ーーーーーーーーーーーーー
「友達の事を思い出したんだね」
「うん!」
緑谷出久にとって野原しんのすけは最初はオール・フォー・ワンの関係者と思い警戒したがその人格は思ったものと違った
自由奔放で唯我独尊な振る舞いは同級生も含めて珍しくはないが彼は他の人とは違う物を持っている
どんな時でも動じないその精神力は羨ましい限りと思う
爆豪並に嫉妬したのは初めてかもしれない
彼がヒーロー科の生徒でないこともそうだがいざって時の振る舞いは確かにヒーローを彷彿とさせる
普段はまるで子どものような言動なのに誰よりも他人を見ている気がする
経験を通して分かるヒーローとしての才能
自分にはない力
きっと彼がヒーローになったら沢山の人を救える
残り火が残っていても
覚悟はしていても
自分には時間がない
「君もヒーロー科ならよかったのに」
「お?」
もし、僕にワン・フォー・オールがまだあったならきっと彼のような人に
「失礼するよ緑谷少年、野原少年」
「オールマイト!」
「少しいいかな、、、ホークスから連絡があった」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「オール・フォー・ワンの培養心臓、、、」
「沢山の医療従事者の方や公安にも協力してもらいわかった、そして、変容した個性によるワームホール、、」
ホークスから聞いた情報は全て話した
「野原少年が前に話した『理想の肉体』を求めているという情報とも辻褄が合う」
「これからもしんちゃんは狙われる」
「そして、死者の復活もどこまでいっているのか、、、」
考えることは山積みでそれがどこまで続くか分からない自分たちも復旧作業でいつも守れる訳では無い
それでも
「まぁ、大丈夫でしょーー」
本人は能天気だった
「しんちゃん、、、」
「だって、ヒーローが沢山いるんでしょ?」
「「!?」」
「みんなや先生だけじゃないんでしょ?体育祭にも沢山いたし後、ヒーローじゃなくても、頼れる人は沢山いるんでしょ?オールマイト先生がいってた『こうあん』とか『いりょうじゅうじしゃ』とか」
野原しんのすけは良く人を見ている
「デク君とオールマイト先生はスゴイし強いけど沢山助けられた事くらい分かるよ」
野原しんのすけは遠慮がない
「だから頼るねオラも」
野原しんのすけもまた沢山助けられているから、助けられる事の意味も知っているから
「オラもお助けするから」
野原しんのすけも
「よいしょっと」
「「!」」
「まさか!まだ立てないはず!」
「うん、まだ歩けないけど二人が暗い顔してるから、、なんかこう、、」
考えるより先に身体が動いてしまう
「オラは元気って見せたくて」