「進捗は?」
「最初の施設を起点に次々見つかっていますが、まだ、心臓本体は見つかっていません」
そこは防音性の特殊な部屋だった
聞かれたくない話をするにはうってつけだった
「死者の復活でどこもてんてこ舞い、まぁ、だからこそ俺達のカギ回りも薄くなってるんだけど」
パソコンに向き合うのはホークスだった
「心臓が個人の明確な意思で兵隊を作っている以上、、、警戒すべきは『結束』それこそ、、、連合のような」
オール・フォー・ワンの心臓なら同じことをしても不思議ではない
最悪、前と同じ規模の戦いが起こるかもしれない
「悪意を持つものが再び一つなろうとした時、第二のヴィラン連合が生まれる、、、それだけは阻止しないと」
今まで野原しんのすけに差し向けられた刺客はほとんどが個人によるもの、しかし、洗脳できるなら連動もあるかもしれない
「もしかして、、、今まで個人で差し向けられた刺客は、、情報収集の為の捨て駒?」
それはオール・フォー・ワンがいかにもやりそうなことだった
「緊急です!ホークス!」
「どうした?」
一人の黒服が部屋に入ってきた、ホークスは冷静に対処する
「第一重要人物、、、ドクターが」
「!!?」
「何者かの手により脱走しました」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼は車に乗せられ人気の無い廃墟に連れて来られていた
「まさか、、、本当に来てくれるとは、、、」
ドクター自身も驚いていた
『あの会話は自分の妄想、夢』
という可能性が捨てきれなかったから
「いるのか!ここに!彼が!」
「彼ではなく臓器だ」
「!?」
一人の男が廃墟から出てきた
その男は金髪碧眼の大柄の筋肉質、無表情な顔に氷のような目を持っている
「一応いっておいてやるが、我々を操る存在はお前の知るお前の魔王ではない」
「構わん!また魔王の夢が見れるなら!!!」
その顔は歓喜に沸いている、今にも縋り付いてきそうな表情まるで屍を見つけたハエのようだった
(、、、醜い)
誇りも何もかも失い既に終わった過去に縋り付くもはや都合がいいだけの駒
知恵と技術があるだけの愚か者
彼の頭の中を呼んで男そう結論付けた
「ワシは!ワシは!何をすればいい!!?」
「、、、、こい」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「何じゃこの大きさは!一体どうやってこんな物をバレずに作った!!?」
そこは廃墟の地下だった。
しかし、その規模は誰にも見つからずに作るには無理があるほど広かった
「この施設も、、、このロボットも、、最初はただの『鉱石』だった、だが見る見る形になっていき最終的にはこれほどの規模になった」
それは俺も同じだが
「お前の仕事はこの施設でロボット等などの技術メンテナンスだ、万全の状態を保つために」
そして彼はスマホを一つ差し出した
「ここに『今』集まっている者たちのデータが入っている見ておけ」
「ワシの他にもいるのか!」
「あぁ、そして、この組織の全容を説明しておく」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
オール・フォー・ワンの心臓は既に作り出していた
悪意の集合体を
全ては理想の肉体を手に入れるため
死者の蘇りはイレギュラーが多い
別世界の者たちも言うことを聞かない場合もある
それでも着実に兵隊は集まっていた
『あちらの世界』の兵隊も
『あの世から』の兵隊も
組織は一つ、名前は無い
しかし
3つの派閥に分けられている
その派閥には名前が付いている
総合統治派閥『帝国』
特殊工作派閥『悪夢』
科学技術派閥『逆襲』
この世界のヴィラン、『あちらの世界』のヴィラン、蘇りのヴィラン
それが今、この3大派閥に集結しつつある