有能な人間
「捕まえたぞ!!!」
「クソ!!」
そこは路地裏で起きた小さな事件のはずだった
巡回中の二人のヒーローが薬物を取引している若者たちを捕まえた
「おい!奥に一人いるぞ!!」
一人のヒーローがもう一人に伝えた、そして、捕まえようとした瞬間
タン!タン!タン!
「ハァ!?」
その若者は壁キックをして建物をかけていった
「あいつ、あんな事できたのか?」
捕まえられた仲間のひとりが口を開く
「何か最近、あいつおかしかった、、、」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
とあるヒーロー事務所で数人のヒーローが集まっていた
「スパコン?」
「はい、何でも薬物取引の金で大量のスパコン、上級のパソコンや機器を集めていると」
「そんなの集めてどうすんだ?会社でも興そうってのか?」
その中に緑谷と縁のあるヒーローロックロックもいた
「わかりません、ただ、最近の取引の変化にも無関係とは、いえません」
最近、この手の犯罪の『質』が上がっている
今回はたまたま気づけたから良かったが、取引そのものが見つからなかった可能性が高い
「復旧作業で忙しいってのに」
「戦いの余波で薬物に手を出したものもいるだろう」
「大きな混乱にはつきものだが」
「ほっとくわけにも」
「一ついいですか?」
ひとりのヒーローが声を上げた
「実は、捕らえたものから妙な話を聞いて」
「妙な話?」
まるで人が変わったような人間が仲間内で何人もでていると
そして、変わったような人間は全員が
進化したように有能になっていると
ーーーーーーーーーーーーーーー
「という話があったんだ」
その男は塚内直正、オールマイトの旧友でありオール・フォー・ワンとの戦いにも貢献した警察官
「それ、気になるわね」
そこにはパソコンに向かい合うラブラバがいた
「私が相手にしてる奴らにも同じような事が起こってる」
それはラブラバの気になることだった
「前は楽々入れた闇サイトのプロテクトが急にマシなものになったのよ」
「マシなもの?」
「レベルアップしたって私なら余裕ってことよ」
ラブラバはハッキングの天才
大抵のプロテクトは刃が立たない、だが、刃が立たなくても困らせるもしくは嫌がらせになるくらいのプロテクトが急にかけられていた
「確かなタイムロスが起こってるわ、有能なハッカーを雇ったにしてはクセが同じだな〜って思ってたのよ」
「つまり、、、君が相手にしている、ハッカーにもなにか『有能になる』変化が起きているってことか?」
人を有能もしくは頭を良くする個性
そんな考えが頭に浮かぶ
「ハッカーはひとりじゃないわ」
「何?」
「もし、、、『人のIQを高めるナニカ』があった場合、それは誰にでも使えたとする」
「一気にやりにくくなるな」
「もし私が相手にしてるハッカーが同じなら、、、ちょっとヤバいかも」
「何?」
「コイツは元々三流のハッカー、でも『ナニカあって』一流になった」
三流のハッカーは沢山いるそして二流や一流もいる
そいつ等が全員更に有能になったら?
「!?」
「私に嫌がらせできるレベルのハッカーが大量に増えたりしたら 更には、そいつ等が全員同じ目的で行動したりしたら」
国家レベルのハッキングすらできるかもね
塚内直正の頭によぎったのは
『スパコンや上級の機器を集めている情報』
「止めてあげようか?」
「!!?」
「ジェントルに会わせる回数を増やしてくれるならね♡」
そうだ、忘れていた
今、眼の前にいる少女こそ一番優秀な人材だということを
ーーーーーーーーーーーーーーー
「ロックロック」
「あ?何だよ?」
「実はあなたのいる地区にも気になることが2つ」
「何?」
「1つ目は脱獄したとあるヴィランが潜んでいると」
「、、、、、そいつの名は」
「奴は元・異能解放軍の、、、」
ーーーーーーーーーーーーー
「んん~!!!んん~!!!!!」
その男は口をふさがれ目隠しもされ車で何処かに連れて行かれていた
(何だコイツら!私をどうするつもりだ!刑務所に押しかけてまで私を連れてくるなんて只者じゃない!)
男は殺されるかもしれない恐怖に怯える
(ちくしょう!ちくしょう!あの女さえいなければこんなことには!!!)
それは自分がこうなった元凶の憎たらしい少女
「ブハッ!」
目隠しと口枷をはずされた
だが身体をイスに縛られていた
「お前ら何だ!何が目的だ!!」
カツ カツ カツ
眼の前から誰かがやってきた
その男に心当たりはない
当然だった
『彼は既に死んでいたヴィラン』だったのだから
本来なら縁もゆかりも無い男だった
その男は頭の中の声に操られるまま
ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
元・異能解放軍
スケプティックを手駒に変えた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「もう一つは『蘇りのヴィラン』が目撃されたこと。これはその資料です」
頭身(とうしん) 造太郎(ぞうたろう)
個性・分身
生前はエリート企業に勤める会社員だったが裏では企業の情報を盗み売買するハッキング行為を行っていた
個人のハッキング能力に加えて分身にもハッキングを手伝わせておりかなりの被害が出た
ストレス発散といって個性・分身で何人もの人を一対多で袋叩きにしていたことが発覚している
「強くはないが性格がクソすぎだな、絶対捕まえてやる」