ご注意ください
いつからでしょう下学上達、一意専心と言わなくなったのは
いつからでしょう強い力にどこか達観するようになったのは
体育祭の敗退から自身をなくし轟さんの言葉で立ち直ったけど合宿襲撃時に脳無にやられ、発信機を付けることしか出来なかった
皆さんはソレを凄いといってくれたけど、私が強ければもっと最善の結果が出せたのではないでしょうか
轟さん達が爆豪さんを助けに行くといった時
【プロの現場を見れば冷静になる】
そういって皆さんに同行したけど
本当にソレが本心だったんでしょうか?
受信機が必要だったから皆さんは私を誘った
なら偽物の受信機を渡してしまえばそれで済んだのでは?
安全な場所に送り込んでしまえば確実だったのでは?
私も実は助けに行きたかったと思っていたのでは?
友達に嘘を吐く勇気が無かっただけでは?
上げてしまえばきりが無い
仮免でいい成績を取れたのは嬉しかったしインターンでも確かな成長が出来た
だけど私は
B組の拳藤さんとの戦い
ギガントマキアとの死闘
緑谷さんの説得
どれも他人ありきだった気がする
わかっています一人で出来ることにも限りがあると誰もがオールマイトのようになれはしないと
それでも私は一番を目指していたではありませんか
それは今も変わらないではありませんか
誰もがオールマイトのような轟さんのような緑谷さんのような爆豪さんのような特別な人になろうと努力しているではないですか
だけど考えてしまう
きっとそれは誰もが一度は考える事
もっと強い個性がアレば
もっと強い力がアレば
とくべつのせかいにいけるのに
となりにたてるのに
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「誰もが思いつくなら歯を食いしばっているなら自分も我慢すると?」
「な!!?」
ここはどこ!
私は何をしていた!
八百万は周囲を見渡す
そこには【闇】しか無かった
「誰ですか!?」
八百万は自分に声をかけた存在を探すが誰も居ない
「あなたは賢いから気付いているのでしょう?」
声は聞こえるだがソレが誰だかわからない
「自分にないものを」
「自分にないもの!?」
「そう、あなたはわかっているはず、、、あなたには」
緑谷出久の助けたいという狂気
爆豪勝己の一番を目指し続ける自尊心
麗日お茶子の真っ直ぐすぎる純粋さ
飯田天哉の家族の名という誇り
轟さんの生まれ持つ宿命とそれに向き合う愚直の心
「つっ!」
「自分は特別な人間の近くにいただけだと達観してしまう」
【闇】が迫ってくる
「だけどそれは皆が思っている」
「え?」
「皆が皆、嫉妬するし弱さもある」
「そ!それがどうしたと!」
「あなたの全てを解放する」
「!!?」
「誰もが当たり前にやっている我慢、嫉妬、諦め、常識で押さえ込まれたその想いを全て外す」
「待ちなさい!それはつまり理性を捨てろと!?欲望だけで行動すれば必ず誰かが傷つくではありませんか!」
「そうよ」
「なっ!」
「人を傷つけてでも力を解放する、、、ソレもまた誰もが一度は思うこと」
「あなたは何を!」
「特別になりたいならそれくらいするしか無いじゃない人とは違ったことをするしか無いじゃない」
「まって!やめて!私は!誰も傷つけたくない!そうまでして力なんてほしくない!」
「もちろんあなたには無理よ」
「!?」
「だから」
代わりなさい、、、私
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「ハァ!ハァ!どこだーーーー!!八百万!!」
そこはビル内、轟は八百万を探していた
スケプティックの人形に連れて行かれてしまったからだ
A組は電流で痺れて動けない所を狙われ人形に八百万を誘拐されてしまった
電流が収まり今、ビル内をA組総出で探している
「ヤオモモーーー!!!!!」
「いたら返事しろーー!!!」
「どこだよーー!」
「返事して!!!お願い!!!!」
全員が血相を変えて探している
特に轟は自分でもわけがわからないくらい焦っていた
もし彼女に何かアレば
轟は声を上げ続ける
そして
「必死だなヒーロー」
「!?」
眼の前に現れたのは
頭身造太郎とスケプティックだった
轟は氷で素早く拘束した
「八百万はどこだ!!?」
首元を掴み鬼の形相で二人に迫る
「我々の役目は終わった、既に完成した」
スケプティックは無表情でそういった
『ヤオモモいたよ!屋上!』
「!?」
インカムを通して八百万の場所が伝えられる
轟は屋上に向かった
ーーーーーーーーーーーーーー
「八百万!!!」
良かった 無事だった 怪我はないか
あらゆる言葉が轟の頭に浮かび上がる
そして屋上の扉に手をかけた
そこにいたのは
一人だけ立っている八百万と地に伏しているA組だった
「!!?八百万!何が!!?」
「え?!なにこれ!!」
「皆!!?」
轟と同じく遅れてやって来た
緑谷・麗日・飯田・峰田が反応する
「眠ってもらっただけですよ麻酔銃でご安心を」
八百万の手元には麻酔銃があった
「ヤオモモちゃん?」
「まって!様子がおかしい!!」
緑谷が警戒する
「流石緑谷さんですわ危機感知が無くてもわかってしまうのですね」
八百万の髪紐はほどけ長い髪が風で揺らいでいた
「ヤオモモの髪下ろしなんて良く見てるから分かるけどよぉ」
峰田が声を震わせる
「何だよ、、、その悪魔見たいな笑顔は、髪下ろしただけじゃそんな雰囲気出せねぇぞ」
八百万は笑っていた、その笑顔は彼女の笑顔では無かった
「そうですね、これのおかげでしょうか?誰でもスーパーエリートにする装置」
八百万の手元にはまるで円形の皿のような物体があった
「オリジナルの形は違うみたいですけど『心臓』が直々に力を注いだらしくて形が変わってしまったみたいで」
誰も、八百万が何をいっているのかわからない
「お前は、、、、八百万だよな?」
轟が振り絞る声でそういった
「えぇ私は八百万百、、、だった」
彼女の、、、、彼女の、、、、
「今の私は、スーパーエリート八百万、、、そして、またの名を」
クリエティ・ネオ
「私の本気に付き合ってもらいますわ」
彼女の笑顔は病んでいた