「大丈夫かね!?」
「皆!!?」
ジェントルが上鳴を連れて屋上まで来た
「クソ!目をやられた!」
『ですから上鳴君を連れて行くようにと』
「あいつがいたって大して変わんねぇよ!」
「ひどっ!!!」
「!?」
緑谷は聴いたことない機械音声に首を傾げる
「え!誰!」
「あっそうか緑谷まだ知らねぇのか」
「下にいた時にいきなり話しかけてきたんだよ!」
「オツムンがヤオモモの様子が変だから駆けつけろっていってくれたんだろ!」
『はじめまして私はオツムンいきなりですが轟くんは?』
「「「はっ!?」」」
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轟は追いかけていたボヤける視界の中で八百万を
しかし見失ってしまった
(あなたがいたから?)
激しく動揺しながら
(恐らく八百万は今何らかの状態にある、、、けど、、、本音が入っているようにも見える、、、溜まっていた不満なのか、、、)
轟は考える
(だとしたら、、、、俺のせい、、、)
『あぁ~轟くん?』
「!?」
インカムから聞こえたのは
『何か大変なことになってますなぁ〜』
「野原!」
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「スーパーエリートになる装置?」
『そうそうまさかヤオモモちゃんがそうなるなんて』
しんのすけは【ストーン】で顕現させたオツムンを通して轟のインカムに話しかけていた
『オツムンが町中のカメラを使ってヤオモモちゃんを見せてくれたの、そんでどんなこと言ってたか聞かせて』
しんのすけは過去の記憶から八百万がどんな状態かを知ろうとする
「、、、、、、、、わかった」
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轟はすべて話した
八百万が自分と戦いたがっていることをそして、八百万がそうなった原因は自分にもあるのではないかという不安も
今彼は申し訳無さでいっぱいだった
「どう思う野原」
ジジジジジジジジジジジジ
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いつか僕が、本物のエリートになったら
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ジジジジジジジジジジジジ
『オラ、負けちゃったんだよね』
「え?」
しんのすけが話し始めたのは
友達との戦いの記憶
小学校への体験入学から始まった青春の思い出
天かす学園の記憶をしんのすけはすべて話した
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『風間くんは引き分けってことにしてくれたんだけどやっぱりあれはオラの負けだった』
「、、、、、そうか」
『あの時はわからなかったけど、、、今なら何で負けたか分かる』
「!」
『【今しか分からない】だからオラは負けたんだぞ』
当時のしんのすけでは理解できなかった将来への考えを今は持っていた
『風間くんはずっと将来を考えてた、オラたちよりも沢山、オラたちのためにずっと頑張ってた、、、それに気づかなかった』
「野原」
珍しく弱気な声に轟は驚く
『だから轟くんは負けないよ』
「え?」
それは突然の言葉だった
『轟くんいってたじゃん【似たことはこれからずっと続く、そしてこれは俺が背負うべき責務】だって』
それは体育祭の轟の言葉だった
『つまり将来を考えてるんでしょ?なら勝てるよヤオモモちゃんに』
「、、、だけど、、、俺が原因かもしれない相手に」
『だったら?』
「は?」
『止めない理由になるの?』
「!」
『轟君はさ〜カッコいいことしすぎだよね〜たまにはかっこ悪く行こうよ』
「かっこ悪く、、、」
『そうだよ、轟くんはオラほどじゃないけど顔がイケメンだから周りの子達が勝手に美化しちゃうんだよね〜』
『でもオラ轟君のかっこ悪い所いっぱい知ってるよ、野菜を切ったら繋がってたとことかお父さんと電話してるとこ見られたくなくてわざわざバカなくらい離れるとことかメディア対応の授業でめちゃくちゃつまんなかったとことかそもそもトークがつまんないとことかそもそも人柄がつまんないとことか』
しんのすけが話し始めるのは自分の短所
めっちゃ言われて轟の口がひくつく
『オラは頑張っても勝てなかった、、、だけど轟くんは将来を考えた上でかっこ悪く頑張れる!なら勝てる!』
「、、、、めちゃくちゃだな」
『ヤオモモちゃんは【今しかわからない】になってると思う』
「!」
『だからきっと、、、オラの時とは逆なんだよ』
八百万は特別にこだわるあまりいつも考えている先を見なくなっている
『だから、、、轟くんが止めてあげて、大丈夫だよ、だって自分だけじゃなくてヤオモモちゃんや皆の将来を考えられる轟くんは、、、』
あの時の風間くんは将来の為にエリートになろうとした
けどそれにこだわりすぎて大切なものを見なくなってた
オラ達は【今しかわからない】だったから
ただ全力で戦った走った
だから、あの時の勝負とは立場が逆なんだよ
轟くんは風間くんのように自分だけじゃなくて皆の将来も考えられる人だから
『心がエリートだから』
「、、、俺はそんな大層な奴じゃない、、、野原のいった通りつまんない人柄だ」
だが
「八百万を止める、、、いや、俺が止めたい」
その意思は決まった
「俺は、、、できるなら、、、あいつの将来も支えてやりたい」
『、、、、轟くんもヤオモモちゃんも結構淋しがり屋さんだからね〜』
「かもな」
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そこはガレキ地区の人一人いない場所だった
「見つけたぞ八百万」
「ふふっここなら思う存分戦えるでしょう」
そこにいるのは二人だけだった
「応援は?」
「いない、、、俺の独断と意地だ、、、だから後で一緒に怒られようぜ」