嵐を呼ぶ!!ヒロアカイレギュラーズ!!!   作:サイセンサイ

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責任・後編

 

電気のない部屋でハイライトのない目をしている彼女は蹲っていた、ベットの上で頭から布団を被っている、まるで短くなった髪を隠すように

 

どうしてこうなったのか、もっとどうにか出来なかったのかそんなことばかり思ってしまう

 

「友達を傷つけて、、、しかもその理由が自分の中にあった『我欲』が原因、、、私の未熟が招いた、、、情けない、、、」

 

記憶はしっかり残っている、自分が犯した過ちは一つ一つ覚えている、覚醒していた頭がまだ残っているのだろうか

 

皆は気にしないでといってくれた、それでも罪悪感を感じなければ、この過ちを心に刻まなければ、そうしなければ自分が自分でなくなってしまう、今までの私を貫かなければ

 

 

けれど

 

 

 

けれど

 

 

 

けれどけれどけれどけれどけれど

 

 

 

刻まなければならないのに忘れたいと思ってしまう

 

 

 

どうしても忘れたい

 

これだけは忘れたい

 

罪悪感とは違う

 

この感情

 

 

 

 

ずっと本気でぶつかってみたかった

 

緑谷さんと爆豪さんのように遠慮の無い戦いをしてみたかった

 

あなたがいたからそう思ったんですよ?

 

他でもないあなたにぶつかってみたいんです

 

 

 

「んんああああああ!!!!!//////////」

 

 

この『羞恥心』だけは

 

 

 

「なんれすかあれは!!?///本当に私ぃ!!?///」

 

 

もはや呂律にすら影響が出ていた

 

 

最近気になっている男の子の前で犯してしまった所業は品行方正が当たり前の少女の心には余りにも鋭利すぎた

 

 

うんざりするほどの特別扱い

 

色気を纏った笑顔

 

口に出した激重感情

 

そして

 

初めての、、、、、

 

「うわあああああああああああ!!!!/////////」

 

 

助けて助けてくれ本当に助けて

心の中のSOSは止まらないベットの上でゴロゴロと転がり回り口からよだれが垂れるのももはや認識できていない

 

 

そして、苦しみを加速させたのはクラスメイトにあの戦いの映像を見られたこと、しんのすけの所為だった

 

部屋から出る気にならないのも罪悪感ではなく羞恥心からだった、どんな顔で会えばいい!?いつも通りがわからない!?つらい!気を使ってくれるのが分かるのがつらい!

 

「欲望!憤怒!邪念!雑念!強欲!醜悪!未熟!幼稚!理性なき醜い願望!痛々しい我欲!ケダモノの心!そんな物が私の中にあったなんてぇ〜!!!!!!!」

 

羞恥心で引きこもるなんて子どものやることとわかっていても部屋から出られない自分は聖人君子じゃない人間なのだから失敗すると理解しているのに

 

 

 

「もうやだぁ〜〜////////」

 

 

あらゆる理由が羞恥心により塗りつぶされる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「八百万いるか?」

 

「ファッ!!!?!?」

 

 

そんな時に轟は退院してしまった

 

「開けてくれないか、、、その、、、しっかり話がしたくて」

 

 

「どどどうすれば!?私はどうすれば!!?」

 

パニクってどうすればいいのかわからない八百万の耳に入ったのは

 

「轟くんちょっと待って」

 

「この声!!?」

 

【しんのすけ(原因)】の声だった

 

「ちょっと時間置いたほうがいいんじゃない?」

 

「いや、でも、」

 

「考えてみてよ、引きこもってるんだよ?多分お化粧とかしてないよね?」

 

 

「「?」」

 

 

轟も八百万もハテナを浮かべる

 

そしてしんのすけは

 

 

 

ストレートに言葉にした

 

 

 

 

 

 

「お風呂も入ってないんじゃない?」

 

 

 

ピシッ

 

 

 

「だからちょっとまってようよ、ほら、多分匂」

 

「「「「人の心が無いのかぁ〜〜!!!!!」」」」

 

「どわぁ!!!」

 

 

後ろで待機していた女子たちにしんのすけはぶっ飛ばされた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そこは轟の自室だった

 

畳の上で座布団を敷いて二人は向かい合っていた

 

「その、、、俺の部屋で良かったのか?」

 

「私の部屋掃除しておりませんの、匂い対策もしていませんし」

 

「そ、、そうか」

 

八百万の目は黒かった

 

「もはやこれ以上堕ちるところもありません」

 

もはや救いなんて無いという顔をしていた

 

 

 

ここに来る前八百万は風呂に入ったブラシでこすりすぎて血が出そうになるのを女子たちが止めた

八百万は【匂い】という概念を完全に忘れていた故にしんのすけの言葉でソレを自覚した時さらなる羞恥心が彼女を襲った

 

 

しんのすけはボロ雑巾にされた

 

 

「この度は、私の心の弱さが原因で轟さんに多大なる迷惑をかけたこと心からお詫びしますわ」

 

八百万は頭を下げた

 

「いいんだ、、、完全にお前のせいという訳じゃないだろう」

 

轟はお前のせいじゃないという言葉は流石に言わなかった、そういったらますます傷ついてしまうから

 

「ですが、、、私は分かるんです、、暴走した私のいった言葉は紛れもない私の真実の言葉だったと」

 

心の奥底でくすぶっていた本音なのだと

 

「だがいつものお前なら髪まで切らなかったはずだ」

 

轟は短くなった八百万の髪を見てそういった

 

「そうですね、、、あの時は本音はいっても確かな暴走はありました、、、でも、私は皆が当たり前に耐えている物に耐えられず、こんなことになってしまいました」

 

八百万は目に涙を浮かべる

 

「皆を守りたいお役に立ちたいヒーローになりたいとずっと思っていたのに」

 

「ヒーローだよ」

 

「!?」

 

「いっただろう俺はお前を信頼している、、、何度も助けられたからだ、、、だったらそれはもうヒーローなんだよ」

 

「轟さん、、、」

 

「ただ、、、言うべきことを言わせてほしい、、、」

 

「轟さん?」

 

轟は一度深呼吸をすると冷や汗を流しながら口を開いた

 

 

 

「、、、、、、麻酔の件だ」

 

「では私はこれでお詫びは必ずしますのでまた学校で会いましょうそれではお元気で」

 

「悪いがそれは出来ない!」

 

八百万は走り去ろうとして轟に手を掴まれ止められた

 

 

「お願い!その話だけはやめて!////////」

 

お嬢様口調が消し飛ぶ

 

「忘れましょう!お互いに!あれはいわば人工呼吸と同じ!必要な行為だった!ノーカン!それでいいでしょう!」

 

「、、、お前は忘れられるのか」

 

「忘れられるわけ無いでしょう!!!」

 

むしろ忘れたら怒る!そんな顔だった

 

「だろうな」

 

「お願いですからやめて!もう色々限界なんです!」

 

「俺もだよ」

 

「え!?」

 

「この際だから言わせてもらうが、、、一声かけてくれ」

 

「え?何を?」

 

「物とか作る時だよ、、、例えば合宿前の試験の相澤先生の武器を作る時とか一声かけてくれ、、、前をいきなり全開にしてたら流石に意識しちまう」

 

「んん!!!////////」

 

それはとっくに忘れていたことだったが確かに八百万はあの時、今気になっている男の子の前で前を全開にしていた

 

「何故今その話を!!!////////」

 

「これから必要だと思ったからだ」

 

轟は真剣な顔で八百万の目を見る

 

目があった八百万は体温を上げ目を離したいのに離せない

 

「責任は取る」

 

 

 

これから先、、何があってもお前を支えると約束する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘘偽り無い言葉、確かな覚悟、ソレを感じてしまった

 

 

 

 

腕から力が抜け

 

八百万はうつむく

 

そして

 

 

 

 

「いやです」

 

 

 

 

 

 

心がやめろと警告する

 

しかしもう止まらなかった

 

 

 

 

「責任が理由なんていやです」

 

「八百万?」

 

 

 

 

「もう堕ちる所も無いなら少しだけいいですよね」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「私もあなたを支えます、、、だから、、、対等に、、」

 

 

 

 

同じように慌ててください

 

 

八百万は両手で顔を掴んだ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「復活したと思ったら何でボロ雑巾になってるんだい君は」

 

「いや〜ちょっと女の子の本気を見まして」

 

「どうせお前が原因なんだろ?」

 

「桃パフェくん辛辣〜」

 

 

 

 

 

 

 

「あ、轟くんとヤオモモちゃんが付き合うことになった」

 

「どこをどうしたらそうなる!!?」

 

 

 

 

 

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