「ほう、会津若松か。」
「ええ、彼は事件当日に会津若松へ行っていたからね。」
「うーむ。」
「会津若松へは列車で行ったのか?。」
と、高杉は南と高山と小海に言った。
「ええ、会津若松へ行くなら東北新幹線「やまびこ」と特急「ビバあいづ」しかありませんよ。」
「ほう、確かに。」
「帰りはどうやって行ったんだい。」
「新潟へ行っていたから、そこから帰りは上越新幹線ですよ。」
「ああ、確かね。」
「問題は、彼は本当に犯人かどうかなんだよね。」
と、南は言った。
「とにかく、犯行は可能かどうかだ。」
「郡山から寝台特急「北斗星」に乗ったって事は?。」
「岩泉もそう思うのか。」
「ええ。」
「犯行は可能ですかね。」
「班長、お願いがあります。」
「ん、何だね高山。」
「会津若松行かせていただけないでしょうか?。」
と、高山は高杉に頼んだ。
「えっ。」
「とにかく、調べてみないとね。」
「そうか。」
そこへ、三谷がやってきた。
「いやー、公安には疑われましてね、写真持ってきました。」
「ほう、どれどれ。」
と、早速写真を見せた。
「ほう、これは野口英雄記念館ですか。」
「ええ、私は野口英雄の本を読んだので。」
「ほう、なるほど。」
「後、会津城と会津武家屋敷に会津の城下町ですか。」
「はい、私はよく町巡りするので鉄道に乗ることが多いんです。」
「へぇー、よく旅行するんですか?。」
と、高山は三谷に言った。
「はい、5月には黄金週間で友人と一緒に下関と門司港へ行きました。そして今回はお盆に会津若松へ旅行して、次の日に新潟の実家へ帰っていました。」
「今は東京に住んでいるんですか?。」
と、小海は言った。
「ええ、去年の10月に東京の支社に転勤になり今は単身赴任なんですよ。」
「ほう、それで東京に。」
「門司港って事は、やはり寝台特急に乗って行ったんですか?。」
「はい、19時発の寝台特急「あさかぜ」に乗って下関へ行っていたんです。」
「ほう。」
「実は、私の妻が山口県出身なんです。」
「ほう、下関から東京へ単身で。」
「はい。」
「実家には娘と妻と母がいますから。」
「そうですか。」
そして、南と高山は写真を見た。
「そうか、アリバイは成立か。」
「とう言う事は、実家は新潟ですか?」
「ええ、間違いなく新潟へ行っていたのは本当だ。」
「彼は何で新潟と山口なんだね。」
「山口、あああそこは妻の実家だ。」
「えっ、それは本当なんですか?。」
「ええ、もちろん。妻は高校2年の頃に父親を亡くしているんです。」
そして、三谷は特捜班を後にした。
「でも、何かなになるんだよな。」
「高山もそう思うのか。」
と、南は言った。
犯行は可能なのか?
犯人は誰なのか
次回は、いよいよ最終章。