ソードアート・オンライン ブロッサムフィール   作:偽帝

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第27話~quest3:カップル限定クリスマス特別クエスト②~

「ええと、場所は?」

 

 

「アインクラッドの35層、かな」

 

 

「わかった・・・」

 

 

返事をして、外に出たトウカはユウキの手を引っ張って抱き寄せる。急に温もりが体に伝わったユウキはビクッとしながらもそっとトウカの方を覗いた。

 

 

「ユウキ、さっき落ち込んでなかったか?」

 

 

トウカが自分の頬を当てるとユウキは口元を緩めてくれた。

 

 

「ううん、落ち込んでないよ♪」

 

 

「そっか」

 

 

腕を離そうとしたが、ギュッとユウキに掴まれる。

 

 

「もうちょっとギュってしてて?トウカ」

 

 

こちらを見ずにユウキが言った。少し頬が紅くなっているのが見える。

 

 

「・・・」

 

 

トウカは体をくっつけてちょっと強めに抱きついた。ユウキは目を瞑って「ん~♪」と声を漏らしている。

 

 

なんだか凄いドキドキしてきた。

 

 

「トウカ、緊張してる?」

 

 

自分の鼓動がユウキにも伝わったのか、顔をこちらに向けて言った。

 

 

「・・・るせ」

 

 

「あ~、自分からは慣れてないから緊張してる~♪」

 

 

ユウキは時々指でトウカの頬を突っつく。「にしし~♪」と小悪魔のような笑みが横からでもなんとも可愛い。

 

 

「・・・行くぞっ」

 

 

無理矢理離して、トウカは転移結晶を取り出す。

 

 

「ちぇっ」

 

 

口を尖らせてユウキは言うと、トウカの隣まで歩いた。

 

 

「「転移、アインクラッド35層」」

 

 

結晶を光らせていると、何故かユウキも合わせてきた。相変わらず元気の良い声だ。

 

 

二人はゆっくりと光のように消えて転移した。

 

 

 

 

 

 

 

-------

 

 

新生アインクラッド35層。

 

 

「・・・さむーい!!」

 

 

露出している肩を抑えながらユウキは叫ぶように言った。その服装なら寒いだろう、この階雪積もってるんだから。

 

 

周りには特に何も無くて、ただ雪景色が視界に広がるだけだ。恐らく、クエストの場所はもう少し先だろう。

 

 

「トウカ~、寒いよぉ」

 

 

ユウキは再び抱きついて、今度はお腹を直に触ってきた。どうやらトウカの衣服に潜って温まろうと考えてるらしい。

 

 

「やめろ、冷たい冷たい!」

 

 

ヒンヤリしているユウキの手がより体温を下げている気がした。頭を押さえるが、一向に離れてくれない。

 

 

トウカは取りあえず、ポンチョっぽい衣服をメニューから出した。見た目は薄いように見えるが十分暖かい。そして高い。

 

 

「ほら、これ着ろって」

 

 

その言葉にユウキは顔を出した。また入ってきたら冷たいのでトウカはさっさと被せる。

 

 

「おお~!暖かい!」

 

 

「だろ。高かったんだからな」

 

 

「ありがと、トウカっ♪」

 

 

「おう・・・」

 

 

眩しいくらいのユウキの笑顔は見ているこっちが恥ずかしくなる。でも、これを1人で独占できるのは相当得だろう。

 

 

「これさ、家とかなら上半身裸でもいけそうだね」

 

 

「は!?何言ってんだよ」

 

 

「ボクはそれもいいと思うんだけどなぁ~」

 

 

人差し指を頬に当てて、ユウキは口を尖らせている。何考えてるんだコイツは、露出壁的なのを持ってるのか?

 

 

そう思いながらもトウカは想像してみた。

 

 

 

家で上ポンチョ一枚でいつものようにはしゃいでいるユウキの姿を。

 

 

見えそうで見えなかったり、もしかしたらわざと捲ってきたり・・・。

 

 

 

チラリズム?

 

 

 

(・・・あんま考えたら鼻血出そう)

 

 

ちょっとやって欲しい気もする、むしろ結構見てみたいかも。でも、アレなので考えるのを止める。

 

 

「トウカ、どうして上向いていたの?」

 

 

ひょこっと顔を出してユウキが問いかける。どうやら妄想で顔が上がっていたらしい。鼻の下が伸びてなかったのが救いだ。

 

 

「なんでもない、行くぞ」

 

 

「もしかして、ボクの裸ポンチョ姿想像してたとか♪」

 

 

「・・・・・いや、してない」

 

 

「今の間は、考えてたね、トウカ♪エッチだな~♪」

 

 

「早く行くぞっ!」

 

 

「あ~、無視するな~!」

 

 

恥ずかしくて、ちょっと足早なトウカに手を伸ばしながらユウキは追いかけた。

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