ソードアート・オンライン ブロッサムフィール   作:偽帝

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第39話~眠いけどいざインプ領へ!~

「トウカ、わしゃわしゃして~」

 

 

「へ~い」

 

 

トウカは両手で言われたとおりにする。そういえば、ユウキにはアホ毛が生えてたんだな。二本も。髪はサラサラでつやつやだ、独占できることが嬉しい。

 

 

「/////」

 

 

あ~、可愛い。服装がマッチしてどこかのお嬢様みたいだ。もし執事として雇われたら生涯働きたいと思う。

 

 

「トウカ、ぎゅ~してっ!」

 

 

「ん~」

 

 

人にして~というわりには自分からしてくる。いつもと服が違うのでふんわり良い香りがする。香水とかじゃない、何と言うか特別な匂いだ。

 

 

「トウカぁ///」

 

 

抱きしめているので、ここからはユウキの後ろ髪しか見えないが、確実にトロけた顔をしているだろう。ユウキの背中と頭を撫でながらトウカは何となくメニューを開いた。

 

 

「?」

 

 

開いてみるとメールが一通来ていた。友達が少な・・・いや、あまりメールを使わないのでちょっと新鮮だ。

 

 

内容を確認した瞬間、トウカは嫌な顔をした。

 

 

「うわ・・・、アイツからか」

 

 

「トウカ?」

 

 

一気にテンションが低くなったトウカ。ユウキは一度離れてトウカを見る。目にやる気が無かった。例えるなら夏休み前日なのに宿題を何もやってないような目だ。

 

 

「どうしたの?」

 

 

「いや、領に戻れって・・・。このタイミングでかよ」

 

 

「じゃあ明日でも良いんじゃない?もう夜だしさ」

 

 

「・・・・・」

 

 

明日行ったらダメージ食らうのは間違いないだろう。持っている剣でどつかれる。まぁでも特に用件も書いてないし、良いか。

 

 

「じゃ、明日行くにするか」

 

 

「おっけー!」

 

 

ユウキは元気に返事を返す。呼び出しは自分だけだがユウキは付いて来る気満々だ。もし、大事でも戦力として十分活躍できる。

 

 

ベッドに押し倒されて犬のようにくっ付かれる。鼻をくんくん動かしてくるので本当の犬みたいだ。

 

 

何か、面倒な事の様な・・・。そんな予感をさせるメールだが、トウカはいちゃつける今だけ忘れる事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------

 

 

 

次の日。

 

 

「トウカおはよー!!」

 

 

休日の朝八時からこのテンションのユウキは本当に凄いと思う。睡魔とか無いんだろうな、多分。

 

 

「うす・・・」

 

 

家の草原で走り回っているユウキに軽く挨拶する。

 

 

「インプ領に戻るんでしょ?」

 

 

「ああ。でもサラマンダーの上を通らないといけない。ルグルーも竜の谷も時間が掛かるよな・・・」

 

 

「そうだね~」

 

 

近寄ってきて後ろから抱きつかれる。朝が弱いトウカにこの行動はつらい、バランスが取れない。

 

 

「離れろ、今は駄目だ。眠い」

 

 

「わかった~」

 

 

意外とすんなり離れてくれた。

 

 

「っ!」

 

 

トウカは腕を伸ばして、欠伸をする。目が開くまであと二時間くらいは掛かりそうだ。流石に二時間待ってたら当の呼び出し人に殺される。

 

 

「全速力でサラマンダー領を飛んでけば一時間ちょいで着くはずだ」

 

 

「オッケー!」

 

 

ユウキは既に羽を広げて待っていた。トウカも直ぐに羽を出す。

 

 

「行くぞ!」

 

 

「オー!」

 

 

十分に助走を付けて、二人は飛んでサラマンダー領を超え目的のインプ領へ向かった。

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