「ふわぁ~」
隣でユウキが欠伸をしている。彼女でも徹夜ログインは辛いらしい。
「一回戻れば?寝てないんだろ?」
「うん・・・でも、これが片付いたらにするよ」
「そうか」
何時間掛かるかわからないのに、凄いな。会社とかでノルマの何倍も成果を出しそうだな、出勤姿は想像できないけど。
「あ、言ってなかったんだけどね、トウカ」
「?」
「ボクね、お姉ちゃんいるんだ」
突然の告白。目を見開いてユウキを見る。
「姉妹なのか・・・!?」
「うん、でも双子だよ。ボクが妹の方」
「・・・・・は~」
何でイクサの名を出さなかったのかは、追求しないでおこう。それにしても、ユウキは双子だったのか、驚き。姉さんもどんな人か非常に気になるな。
「それで、姉さんは?」
「今、風邪引いてて寝てる、と思う。別に病気とかじゃないんだけどちょっと体が弱くて・・・。でもね!アイコ姉ちゃんはボクなんかより凄っごく強いんだよ!」
「・・・なあ、アイコってのは現実での名前か?」
「そう!ALOではランって名前だよ~」
「ラン・・・」
口元に手を当ててトウカは考える。どっかで聞いたことのあるような名だ・・・。
「もしかして、9種族連合聖騎士団の隊長をやっていたか・・・?」
「うん!!トウカ知ってるの!!?」
「
「やっぱり姉ちゃん有名なんだ!!」
「大体の人は名前くらい知ってると思うが・・・」
領主からの推薦を受けたものが、入団を許される騎士団の隊長をやっていた・・・・・。半端じゃない強さだろう、恐ろしい。
「あと二、三日で治ると思うから、呼んでくるね!」
「おう、よろしく頼む」
会ったら直ぐにデュエルを申し込まれそうだが、まあ良いか。全力を持って戦おう。
「ん・・・すまないトウ。時間が掛かってしまった」
ユウキとの会話が終わったタイミングでイクサが戻ってきた。
「いや、大丈夫だよ。気にするな」
「ありがとう。オレがいない間に敵の攻撃はあったか?」
「まああったことはあった。完全粉砕したけど」
「・・・・・そうか」
イクサは一部焦土になっている山を見て、苦笑いしていた。ちょっとやりすぎただろうか、でもこれが一番手っ取り早いからなぁ。
「そろそろ行くか。夜になって行動される前に」
「オッケー!」
「わかったっ」
三人はそのままグロース山へと向かった。どうやら見張りはいないらしい。というか、全部片付けてしまったかも?
トウカはそう考えながら少しづつ足を動かした。