ソードアート・オンライン ブロッサムフィール   作:偽帝

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第50話~ユウキは強いです~

見る限り入り口と思われる穴が無い。それでも爆破で新しく入り口を作ったからいっか。

 

 

羽を使って、そこまで上昇する。中は真っ暗なようだ、人がいるかもわからない。

 

 

「行くぞ」

 

 

イクサが先頭に立って、その後に続いて中に入った。

 

 

 

 

--------

 

 

 

まっすぐな道を進んでいく。多少の技の威力を吸収する性質を持っているここら辺の山だけあって、丈夫な作りだ。

 

 

歩くにつれて先に明るい光が見える。大きい部屋に繋がっているのだろうか?敵がいそうな雰囲気がムンムンする。

 

 

「トウカぁ♪」

 

 

後ろのユウキがさっきからくっ付いて離れない。ま、離すこともないけどちょっと動きにくい。そして緊張感がない。

 

 

「!」

 

 

前を歩いているイクサに止まれと手を出された。そっと顔を覗かしているイクサに近づく。

 

 

「どうした?」

 

 

「敵が沢山いる。集合場所みたいなところに辿り着いたらしい」

 

 

ちょっと背伸びして様子を見てみると確かにインプが沢山居た。大体100人くらいいるだろうか。武器をいじってる奴もいれば会話をしているのもいる。これだけ見ると普通の光景に感じるが、敵だ。

 

 

「必ず通らないと行けなさそうだが?」

 

 

「・・・そうだな」

 

 

イクサは悩んだ顔をする。恐らく透明になったとしても同じインプ同士、暗視が使えるので意味が無い。かといってここで留まっていたら、いつか見つかるかもしれない。

 

 

「どうする、ユウキ?」

 

 

後ろを振り返ったらユウキがいなかった。凄くいやな予感がする。

 

 

トウカは奥を覗いた。するとーーーーーー。

 

 

 

「おりゃああああああああッッッ!!!」

 

 

ユウキはそのまま大勢の敵がいる真ん中に着地する。すると、1人の男が言った。

 

 

「お前!何者ンだ!!」

 

 

「絶剣。聞いたことある?」

 

 

その言葉で、周りがざわつき始める。やっぱり有名だな。

 

 

「ああ、あの絶剣ってお前なのか!凄ぇな~、でも・・・」

 

 

ユウキを囲んでいる周りは一斉に武器を取る。

 

 

「この人数相手じゃ流石に。なぁ?」

 

 

男はニタァ、と口を緩める。

 

 

「じゃあやってみる?」

 

 

ユウキは男の方に体を向けて、直剣を構える。独特な威圧が、空気を静かにする。

 

 

「おい、トウ!オレ達も・・・!」

 

 

イクサに手を掴まれるが、トウカはその場から動かない。

 

 

「行く必要はない。これくらいユウキには朝飯前だ」

 

 

「だが!相手はメテオーアだぞ!普通の組織より洗練されて・・・!」

 

 

イクサの口を手で塞いで、トウカは言った。

 

 

「アイツを信じろ」

 

 

トウカが言い終わると同時に男が叫んだ。

 

 

「かかれぇ!!」

 

 

一気に大勢のプレイヤーが中心にいるユウキに向かって押し寄せる。武器を構えていたり魔法を使おうとしていたり様々だ。

 

 

「ッ!!」

 

 

足にグッと力を入れて、ユウキは直剣を振るう。紫の煌きと共に一列目の数人が一瞬で消える。

 

 

「ハッ!ホッ!」

 

 

相手の武器の上に乗って斬、そこから一回転してさらに斬、数人で剣を伸ばしてきた所を直ぐにしゃがんで交わし、足でバランスを崩して斬・・・・・。

 

 

ユウキは華麗な身のこなしと鮮やかな剣捌きで次々と相手を倒していく。それは見ているだけでも興味を引き立てられて舞踊のような美しさがあり、見とれてしまう魔法があった。

 

 

「「・・・・・」」

 

 

二人とも無言でユウキの戦いを見ている。というか、自然と目が追ってしまう。大技を使っていないとはいえ、敵の急所に的確に攻撃をしてHPゲージを減らしている。

 

 

「ヒャアッ!」

 

 

驚いたような声を上げながらユウキは攻撃を避けるために高くジャンプした。残った十数人が上を見上げる。

 

 

直剣を両手で持ち直してそのまま一気に急降下ーーーーー、着地と同時に一気に振り下ろす!

 

 

「たあっ!!!」

 

 

命中した地面に皹が入り、砂埃が舞う。通路にいると行き苦しくなるのでトウカとイクサは下りてユウキの元へ向かう。

 

 

「ユウキ!」

 

 

トウカが呼ぶと、一瞬で視界がハッキリする。視線の先には笑顔のユウキが立っていた。周りには最初見たときと同じ数の炎が浮かんでいる。

 

 

「らくしょー!!ブイっ♪」

 

 

Vサインをして、直剣をしまうとこちらに向かって走ってくる。

 

 

「っと・・・」

 

 

勢いの付いたユウキを両手で受け止める。頭を撫でようとしたが、先にくっついてきた。

 

 

「♪♪」

 

 

何回も頬擦りしてくる。しばらく動けないな。

 

 

「な、大丈夫だろ?あの程度なら5000人でも足りないと思うぜ」

 

 

顔をイクサの方に向けて言った。イクサは黙ってトウカの言葉を聞いた後、しばらくして頷いた。

 

 

「そう、だな」

 

 

安心したようにイクサは口元を緩めると、トウカの隣にきて静かにユウキを眺めた。




何か、変になってしまいました・・・・。
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