ソードアート・オンライン ブロッサムフィール   作:偽帝

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第51話~いざ、ボス戦へ!~

プレイヤーの最後の一個の魂が消えたところで、気を緩める。たいしたこと無い強さだが不意打ちされるのは嫌だからな。

 

 

「この奥だな」

 

 

広場の奥にまた一本道があるのが見えた。今度は松明が付いてあるので、ちゃんとした通路であることは間違いない。

 

 

「行こ!」

 

 

トウカから離れてユウキは二人の手を握る。この光景、下手したらユウキが娘みたいに見えるな。

 

 

ユウキに連れられて、トウカとイクサは足を動かした。

 

 

 

 

 

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辿り着いたそこには三つの部屋があった。ドアは付いてないからどっちかというと洞穴に近いかもしれない。風の音だけが聞こえ、敵がいそうな雰囲気も感じ取れない。

 

 

「一気に行く?」

 

 

トウカの方を向いてユウキが言う。

 

 

「いや、三人で別れよう。分散して敵がいたら手っ取り早いからな」

 

 

「オッケー♪」

 

 

それぞれ、適当に穴の前に立つ。左からイクサ、ユウキ、トウカ。それにしても先が暗くて怪しい。入った瞬間落とし穴とかトラップとかは御免だ。

 

 

「じゃ、それぞれ中を探索したら再びここに集合だ」

 

 

「了解っ!」

 

 

「うい」

 

 

イクサの言葉に二人は返事を返して、一歩前に出る。

 

 

「「「じゃっ!」」」

 

 

同じ言葉を呟いて、三人は一気に中に駆け込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

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「真っ暗だ・・・」

 

 

イクサは立ち止まって、静かに周りを確認する。何となくだが、気に乱れがあるような感じがした。

 

 

「誰かいるのか?」

 

 

自分の声が部屋に響く。目が慣れてきたので上を見上げると、ドーム上になっていた。同時にカッ、と音がした。

 

 

「拙者の気配に気付くとは、やるな」

 

 

靴の音が少しずつ大きくなってくる。接近してくる気配にイクサは一歩、二歩と後ろに下がりながら武器を構えた。

 

 

靴音が無くなると一瞬イクサの視界を眩しい光が覆った。直ぐに目を開けると、部屋に灯りが点いていた。そして目の前には男がいた。

 

 

黄金に近い髪に顎鬚を蓄えている。手にはいかにも名刀というような感じの刀を持っている。

 

 

「貴様、誰だ・・・!」

 

 

イクサはダブルセイバー《アスカロン》を男に向ける。しかし男はまったく動じず堂々と彼女を見ている。

 

 

「拙者はドライ・トラヴァントの1人、ザンダルと申す。騎士よ、名は何と?」

 

 

「オレはインプ騎士団団長イクサ。お前達を倒しに来た」

 

 

「女がオレなどど言う言葉を使うな。・・・それで、拙者を含む三人を倒すと?後の二人はどうするのだ?」

 

 

「仲間が向かってる。メテオーアが壊滅するのも時間の問題だ!」

 

 

「フッ・・・、それはどうかな?」

 

 

ザンダルは片手でクルクルと刀を回すと、先を地面に刺す。

 

 

「これは《日光》。そこら辺のレジェンダリーウェポンとは比較にならんぞ?」

 

 

「・・・武器に頼ってたら、いつまで経っても強くはならない」

 

 

イクサは呟いた。現にトウカやユウキは武器以外でも、沢山の強みがある。だからこそあの強さを持っているのだ。

 

 

「拙者を侮辱したな・・・?」

 

 

「正論を言っただけだ」

 

 

「そうか・・・。ならその正論を叩き斬ってやろう・・・・・!!」

 

 

「望むところだ・・・!」

 

 

イクサとザンダルは少しの空間を開けて、互いににらみ合った。

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