ソードアート・オンライン ブロッサムフィール   作:偽帝

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第55話~しっかりしてるわ、カリンさん~

トウカは素早くしゃがんで、短刀をかわす。あとコンマ何秒か遅かったら目に直撃していたかもしれない。考えると気持ち悪いので、やめる。

 

 

「っぶな~」

 

 

反撃を恐れて、カリンは後ろに下がる。

 

 

「いや、今のは体勢的に攻撃キツいから下がんなくても・・・」

 

 

下手すれば腰と足が痛くなる。何歳だよ。

 

 

「さあ、来なさい!」

 

 

短刀の先をくっつけて、カリンは静かに構えている。

 

 

「言われなくてもっ!」

 

 

足を一歩前に出して強く踏む。そして直ぐに地面から足を離して、一瞬でカリンとの距離を詰める。

 

 

片足で何メートルも移動できるので、飛べない時には結構便利なテクニックだ。

 

 

トウカは直ぐに刀を振り下ろす。

 

 

「ッ!」

 

 

二本の短刀がクロスしている部分で受け止められる。トウカは力を入れて、押し切ろうとするが中々動かない。

 

 

彼女は刀の使い方をわかっていた。自分が筋力で分がないとわかっていて、短刀を少しだけ傾けてできるだけ刀の力で持ちこたえていた。

 

 

「やるな。そんなに上手く使いこなせる人初めて見たよ」

 

 

トウカは刀を離して、一度地面に立てる。てっきり攻撃してくるのかと思っていたカリンも頭の上に?が浮かんでいる。

 

 

「凄いんだな、カリンは」

 

 

何となく呼び捨てで言ってみた。

 

 

「な、何よ///呼び捨てにして・・・、まあ良いけど////」

 

 

カリンは目の前で頬を紅くしてもじもじし始めた。もう戦わなくても良いかな?

 

 

「じゃ、なくてっ!早く戦うわよっ!」

 

 

顔を横に振って、カリンはまた構えた。自分をここまで制御できるとは、しっかり者だ。それもまた可愛い。

 

 

でもこっちが戦う気がしない。はやくあの耳を撫でたい。

 

 

「もうちょっとだけ、観察させてくれません?」

 

 

「だ、駄目///」

 

 

カリンの目がぐるぐるなってきてる。彼女も恥ずかしくなってるのだろうか。

 

 

断られてしまった・・・。もう一押しで落とせそうだけど、とっとと片付けた方が速いかもしれない。

 

 

さっきと同じように、トウカは一瞬でカリンの後ろまで移動する。そのまま横に一撃を入れようとしたが・・・・・。

 

 

「ッ!」

 

 

自分の刀が当たる前に、カリンの連続四連撃が体に命中する。

 

 

「なーんて♪」

 

 

「!!」

 

 

倒れそうになったトウカの体が水の塊に変わり、それがカリンに掛かる。

 

 

カリンが水を払ったときには、近くでトウカがしゃがんでいた。

 

 

「終わりだ」

 

 

人差し指がバチッ、バチッ、と電気を帯びているのを見てカリンは目を見開いた。

 

 

感電ーーーーーー!

 

 

「クッ!」

 

 

ダメージは免れないが、大ダメージにはならないと思いカリンはジャンプしようとした、が・・・・・。

 

 

既に電気が水を伝って自分に接近していた。

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