トウカは素早くしゃがんで、短刀をかわす。あとコンマ何秒か遅かったら目に直撃していたかもしれない。考えると気持ち悪いので、やめる。
「っぶな~」
反撃を恐れて、カリンは後ろに下がる。
「いや、今のは体勢的に攻撃キツいから下がんなくても・・・」
下手すれば腰と足が痛くなる。何歳だよ。
「さあ、来なさい!」
短刀の先をくっつけて、カリンは静かに構えている。
「言われなくてもっ!」
足を一歩前に出して強く踏む。そして直ぐに地面から足を離して、一瞬でカリンとの距離を詰める。
片足で何メートルも移動できるので、飛べない時には結構便利なテクニックだ。
トウカは直ぐに刀を振り下ろす。
「ッ!」
二本の短刀がクロスしている部分で受け止められる。トウカは力を入れて、押し切ろうとするが中々動かない。
彼女は刀の使い方をわかっていた。自分が筋力で分がないとわかっていて、短刀を少しだけ傾けてできるだけ刀の力で持ちこたえていた。
「やるな。そんなに上手く使いこなせる人初めて見たよ」
トウカは刀を離して、一度地面に立てる。てっきり攻撃してくるのかと思っていたカリンも頭の上に?が浮かんでいる。
「凄いんだな、カリンは」
何となく呼び捨てで言ってみた。
「な、何よ///呼び捨てにして・・・、まあ良いけど////」
カリンは目の前で頬を紅くしてもじもじし始めた。もう戦わなくても良いかな?
「じゃ、なくてっ!早く戦うわよっ!」
顔を横に振って、カリンはまた構えた。自分をここまで制御できるとは、しっかり者だ。それもまた可愛い。
でもこっちが戦う気がしない。はやくあの耳を撫でたい。
「もうちょっとだけ、観察させてくれません?」
「だ、駄目///」
カリンの目がぐるぐるなってきてる。彼女も恥ずかしくなってるのだろうか。
断られてしまった・・・。もう一押しで落とせそうだけど、とっとと片付けた方が速いかもしれない。
さっきと同じように、トウカは一瞬でカリンの後ろまで移動する。そのまま横に一撃を入れようとしたが・・・・・。
「ッ!」
自分の刀が当たる前に、カリンの連続四連撃が体に命中する。
「なーんて♪」
「!!」
倒れそうになったトウカの体が水の塊に変わり、それがカリンに掛かる。
カリンが水を払ったときには、近くでトウカがしゃがんでいた。
「終わりだ」
人差し指がバチッ、バチッ、と電気を帯びているのを見てカリンは目を見開いた。
感電ーーーーーー!
「クッ!」
ダメージは免れないが、大ダメージにはならないと思いカリンはジャンプしようとした、が・・・・・。
既に電気が水を伝って自分に接近していた。