「あああああっ!!」
カリンの体の中を強い電気が通っていく。
短刀を持っていた手も直ぐに短刀を離して、カリンはドサッと倒れた。
(強い・・・)
素直にそう思った。
体が痙攣しながら、カリンはゆっくりと目を閉じた。
---------
「ん・・・・」
ゆっくりと目を開ける。
視界に広がっているのは自分の天井ではなく、さっき自分が敗れた場所だった。
しかも近くに自分を倒した人がいる。
「起きた?ごめん、気絶させたみたいだわ。威力強すぎたかな・・・」
トウカの声を聞いて、カリンは体を起こす。
HPゲージは何事もなかったかのように満タンになっている。
また、ログインしてやり直そうかと思っていたが、これはこれでカリンには嬉しかった。
「・・・助けてくれたの?」
「倒す気は会った時から無かったよ。可愛いし」
「バカ////」
カリンはさりげなくトウカの衣服を掴んで、自分の頭をくっ付ける。そして、両手で肩に手を置かれる。
「?」
「助けてくれたお礼、してあげる」
そう言うとカリンはゆっくりと自分の顔を近づけた。
チュッとリップ音が、してトウカの頬の一部分に温もりが残る。
「・・・・・」
まさか、キスされるとは思ってなかった。
何も言えねェ。
「何か言いなさいよ///」
「あ、ごめん・・・」
ぎこちない。
何を言えば良いのやら、ドキドキして考えられない。
「・・・私ね」
「・・・、ん?」
まだ頬を紅くしているカリンが寄り添いながら口を開いた。
「適当にやってたら、ここに入っちゃったんだ」
「は、はあ・・・」
適当って、どうやったら適当にやって入るんだ?勧誘とか?
「それで、悪いことって分かってても強い人と戦いたくてずっと抜けれなくて・・・。でも、中々強い人なんて現れなかった」
「で、俺が来たと?」
「うん。予測できない戦い方と、一つ一つの技術が凄く高かった・・・。街とかで見たら見惚れてたかも」
「あ、ありがとう・・・」
とりあえず、頭を撫でる。あ~耳が気持ち良い。こんな感じなのか。
カリンも恥ずかしそうにしながら、感触を気に入っていたがちょっと寂しそうな表情になる。
「悪事を働いていた組織に所属していたから、処罰はしっかり受けるつもり。直ぐに会えなくなっちゃうね・・・」
この人と遠距離恋愛でもしていたのだろうか、俺は・・・。的な気持ちになってしまう。何故だ。
「でも、カリンは直接関係無いんだろ?所属はしていたけど・・・」
「そ、それはまあ・・・。この組織がやっていたことなんて、本当につい最近知ったから・・・」
言葉に嘘が無かった、本当なんだろう。
「・・・・・領主さん知り合いだから、何とか言ってみるよ」
「・・・そんなこと、できるの?」
「ああ。アカウント停止とかにはならないと思うけど・・・」
「ありがとう。やさしいんだね、君・・・トウカは」
・・・・・・。
萌え死ぬのは時間の問題かもしれない。
ユウキがいるのに!