ソードアート・オンライン ブロッサムフィール   作:偽帝

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第65話~quest4:スプリガン遺跡腐龍討伐⑤~

「トウカ、私のキス・・・どうですか?」

 

 

まさかそれを聞かれるとは。予想外。

 

 

「なんていえばいいんだろう・・・良かった?」

 

 

「ありがとうございます////、嬉しいですっ///」

 

 

可愛くて、手がセイバーの頬に伸びる。もちっとした肌触りを楽しむ。

 

 

「トウカ、恥ずかしいです//」

 

 

「誰もいないんだから良いじゃん」

 

 

「それはそうですが、こういうことはされたことがないので・・・」

 

 

「じゃあもっとしよっと」

 

 

「っ////」

 

 

驚いた表情をしながらもセイバーはどこか嬉しそうだった。ユウキがいたらどうなっていたか。怖い怖い。

 

 

 

 

 

 

---------

 

 

なんだかんだで、腐龍のいる部屋の前まで来た。

 

 

「いよいよですか?」

 

 

「ああ。この先にいる」

 

 

「・・・」

 

 

セイバーは見えない剣をグッと握り締める。

 

 

「入るぞ」

 

 

「はい」

 

 

扉に手を当て、ゆっくりと内側に押していく。開けただけで腐龍は待ち構える様に真ん中に銅像のように立っていた。

 

 

プレイヤーが入ってきたことを認識して、腐龍の体が蘇っていく。少しずつ血の通った色に変化する。

 

 

咆哮せず、静かに、交互に睨まれる。CPとはいえ目には迫力がある。本物のライオンやトラに睨まれたことは無いが、こんな感じなのかもしれない。

 

 

「ッ!」

 

 

隣にいたセイバーが一歩前に足を出した瞬間、次に見たときは腐龍の上にいた。

 

 

「ハアアアッッ!!!」

 

 

完璧な位置でセイバーは剣を振り下ろしたーーーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや~楽勝でしたね、トウカ♪」

 

 

俺何も攻撃してないんだけど。

 

 

機嫌の良いセイバーは入るときとは違って、ウキウキで階段を降りる。

 

 

あれからセイバーは夢中になって、ずっと斬撃を繰り返し、入る暇など・・・・。目も殺気立ってたし。

 

 

あの数分で得体の知れない敵の弱点を見つけて重点的にせめて攻撃したのは凄い。

 

 

「トウカ!」

 

 

階段を降り終えて、セイバーが自分を見る。目で訴えてきて、最初はわからなかったが直ぐに思い出した。

 

 

両腕を広げると、セイバーが勢い良く抱きついた。

 

 

「♪♪」

 

 

そのまま離れないように抱きしめる。すると、ヒョコっと顔を出して上目遣いで見つめられる。

 

 

「今日一日で、凄くセイバーとの距離が近づいたよ」

 

 

「そうですね、私もトウカと仲良くなれて嬉しいです♪」

 

 

お互いに頬をくっ付ける。目を瞑って感触を楽しんでいると、なんだか眩しく感じてゆっくりと目を開けた。

 

 

目を開けると、セイバーの体から光が出ては、空に消えていた。一体どういうことなのかわからない。

 

 

「セイバー?」

 

 

「何でしょう、これ?」

 

 

抱きしめる腕を解いてセイバーを見る。小さい光の玉が、セイバーの体から出ては消えている。

 

 

セイバーも自分の体の異変の原因が分からないようだった。

 

 

「この世界から消えるのかもしれません・・・」

 

 

「どうして、このタイミングで・・・!?」

 

 

「それは私にも・・・」

 

 

セイバーの光がよりいっそう明るくなる。すると、何か思い出したようにセイバーは小さな石を取り出した。

 

 

「これは?」

 

 

「私にもわかりません。・・・が、これをトウカに渡さないといけない、と私の本能が言ってるんです。何かは分かりませんが、受け取ってくれますか?」

 

 

セイバーの着ている服と同じ青の模様がところどころにある小さな石。何かのアイテムのようだが、見たことが無い。

 

 

「ああ」

 

 

石を受け取り、セイバーを見ようとした、その時。

 

 

光が下からセイバーの体を消していた。

 

 

「セイバー!?」

 

 

「これは・・・!?」

 

 

何もすることができない。必死に何か考えようとするが、その間にも光は上っていきセイバーの体を消していく。

 

 

「トウカ・・・」

 

 

「何だ?」

 

 

もう光はセイバーの肩くらいまで来ていた。

 

 

「また、会えますよね?」

 

 

「ああ、必ず、いや、絶対!!」

 

 

「・・・ッ、良かった・・・」

 

 

ニコッ、と寂しげな笑顔と共に、セイバーは光となって完全に消えた。

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

どうすれば・・・。

 

 

 

「この石に何か意味があるのか・・・?」

 

 

握っていた石を見つめて、そのまま前に突き出す。

 

 

「セイバー、来てくれ・・・」

 

 

呟くが反応が無い。

 

 

「駄目か・・・」

 

 

とりあえず石をアイテムに入れようとした時、青く光りだした。そして石から何かが出て、自分の目の前で形になる。

 

 

それはさっきまで一緒にいた少女の形になって、模っていた光が消えた。

 

 

「セイバー・・・?」

 

 

言葉に、目の前の鎧の少女はゆっくりと瞼を開ける。

 

 

「トウカっ!」

 

 

「セイバー!!」

 

 

直ぐに彼女の元に行って、抱きしめる。

 

 

「良かった、これはセイバーを召還するアイテムなのか」

 

 

「怖かったです。もうトウカと会えないかも知れないと思って・・・」

 

 

セイバーの言葉に、もっと強く抱きしめる。やっぱり可憐で華奢な女の子だ。可愛い。

 

 

「ずっと一緒だよ、セイバー」

 

 

「はいっ!」

 

 

抱きしめていて顔は見えないけど、何となくセイバーが笑顔になってる、そう思った。

 

 

 

 

 

《quest4:スプリガン遺跡腐龍討伐》clear?




ちょっと焦ってかいたので、ぐちゃぐちゃになってます・・・。セイバーもキャラ崩壊してますし・・・。とりあえず、次くらいからは絶剣さんがまた出てくるのでお楽しみに!
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