そういえばスクフェスでURの希ちゃん当たりました、やった!!
「リベンジだ!」
「何を?」
「前にバナナのティラミス風作ったろ?」
「うん、凄く美味しかったよ!」
「あれな、とある人に指摘されたんだよ。だから、今度は指摘されないものを作ろうと思ってな」
「文句言われたの?あんなに美味しいのに?」
「文句というか・・・まあ文句と言えば文句だけど、こうすればもっと良いみたいなことを言われたんだ」
「ふう~ん、食べる係していい?」
「もちろん」
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「よし」
まずは鍋をセット。そこに少量の水と砂糖を入れ中火にかける。
「・・・・・・・・」
沸騰してきたらあらかじめ搾ったレモン汁と食べやすい大きさにカットした桃を鍋に入れる。
落し蓋をして、今度は弱火にしてさらに煮る。
数分後。
桃の煮汁が染み渡ってきた。結構透明感が出てきた。
火を止めて、少しさめるのを待つ。
大体良いかなと感じたら桃の皮をむく。
「よし、完了」
桃の皮を向き終わったら、そのまま鍋ごと冷蔵庫に入れて冷やす。
「まあ、5分くらいで良いだろ」
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冷蔵庫から鍋をだして、コップに入れる。綺麗な紅色で人工的に作り出せないような綺麗さだ。
まあ、これ自体人工のものなんだけど・・・。
細かくしたミントをパラっとかければ、完成だ。
「出来たぞ、ユウキ」
テーブルに持っていく。
「わぁ・・・、綺麗!」
「桃のコンポート、だ。どうぞ、召し上がれ」
「いただきますっ!」
ユウキはスプーンで紅色の桃と汁を掬って、口に入れる。
「んんっ!!甘くて、美味しいっ♪」
「良かった、桃硬くないか?」
「ん~ん!硬くないよ!噛もうとしたら溶けてくみたい!」
「うまくできたか・・・」
「やっぱりお店出せば?」
「めんどくさいよ、同じのずっと作ってると適当になりそうだし」
趣味で何種類か作るのが丁度いい。
「そっかぁ。美味しいなぁ~♪」
口に入れるたびに目が喜んでいるユウキを見るのは面白い。
「ありゃ、もう最後の桃だ・・・」
ユウキはコップを眺めている。しかし直ぐに顔を上げてこちらを見る。
「トウカ、これあーんして」
「え、自分で食べろよ。最後の一口なんだし」
「やだぁ~!トウカにあ~んして欲しい~っ!!」
最初から断る気なんて無いけどね。
「貸せ」
「やったっ♪」
ユウキから受け取って、スプーンで掬う。
「はい、あ~ん」
「あ~ん・・・はむっ」
小さな口でパクっと食べると、こちらを見つめてきた。
「おいひぃ~、ふぉうかまた作ってね~♪」
頭をなでて容器とスプーンをテーブルに置いた。
あとはセイバーだ。
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「セイバー、新しいの作ったぞ」
セイバーの前に作ったコンポートを置く。
「これは?」
「桃のコンポートだ」
「聞いたこと無いです・・・。私の知識不足かもしれませんが・・・、いただきます」
はむっ、と一口食べてセイバーは静かに味わっている。
「お味の方は?というか何点?」
ゴクン、と飲み込むとセイバーはゆっくりとこちらに目を合わせた。
「これは・・・・・」
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルル・・・・・・・。
「98.4点です!」
「小数点、だと・・・・・!?」
細かい。でも、前より総合点が高い。
「レモンが入っていますか?」
「ああ。少しだけ入れた」
さすが、一発でわかるとは。
「もうちょっと多くてもいいと思います。あと、冷やす時間ももう少し長くても・・・。これだと多分5分くらいですよね?私の勘だと8分がベストだと思います」
すげえ、食べただけで時間もわかるのか。セイバーの勘は当たりそうだし、今度は8分でやってみよう。
「はっ、勉強になりました」
「とても美味しかったです、トウカ」
セイバーの笑顔も可愛い。
「どうも」
もうちょとなんだけどなぁ。
セイバーを完全屈服させるまでの道のりは、まだ遠い。