「ねえ・・・もういいでしょ?」
「だめ。俺勝ったんだから、もうちょっと」
「んぅ/////」
なでなでなでなでなでなで・・・・。
バトルに勝ったので、シノンの頭を撫でながらケモ耳も撫でる。なかなか立派な耳で、狼っぽい。触り心地も抜群。
「トウカ、くすぐったいっ///」
「いいじゃんいいじゃん」
両手でふにふにと触る。わぁ、なんだこの感触。リアルな動物とはまた違ったやわらかさ。
「こんなとこ誰かに見られたら・・・」
「大丈夫だって。人気が少ないところだろ、ここ」
「ん、まあそうだけど・・・もしもがあるかもしれないじゃない」
頬を少し紅くして恥ずかしくしているシノン。これもアリだな、可愛い。ユウキとは違う可愛さだ。
「ひゃっ////」
尻尾を軽く握って、親指で撫でてみたら、もっと可愛い反応が。
「ちょっと、尻尾は範囲外よ!」
「さっき飯奢ったよね、俺」
「うっ・・・」
よし、これでシノンは言い訳できない。心置きなく撫でようではないか。
ふにふにふに。
「ッ・・・ひゃぁっ!」
「変な声出すなって、シノン」
「だってッ、そっちが出させてるんでしょッ!」
「可愛いなぁ」
「~~~~~ッ///」
怒りそうな顔をしているが、弱点を突かれているので動けない、まさに今のシノンはそういう状態だ。
顔を真っ赤にして「可愛い」という言葉に反応している姿が可愛すぎる。
「・・・これくらいで良いかな。楽しませてもらいました」
手を離して、ペコリと軽く頭を下げる。
「もう少し、やってくれても良いのに・・・」
「え!?」
「い、いや!何でもない!」
「そ、そうか・・・」
聞こえてたけど聞こえないフリをする。もうちょっと長くやってても良かったのか、残念。
皆撫でるのには弱いんだな。
「フレンド登録してなかったな」
「そうね、しましょ」
慣れた手つきで、あっという間にフレンド登録。お気に入りに入れておこうっと。
「おっけー?」
「うん。だいじょぶ」
「うし。じゃ、俺はこの辺で・・・」
さりげなく振り返って、もと来た道を戻ろうとした時・・・・・。
「あっ、私クエストばっかりやってるから家ないんだった~。さっきここに来る前に泊まってたところはチェックアウトしちゃったし、あ~、もうどうしようっ!」
「・・・・・・・・・」
これ絶対俺に対して言ってない?とりあえず、そっぽを向いて聞いていないフリをする。
「どこかに私を泊めてくれる優しい人がいたらなぁ~、あっ!さっきフレンドになったばかりのインプの魔法剣士さんならオーケーしてくれるかも!」
「・・・・・・・・・・はぁ」
ここで断ったら背後から討たれるな。
「ちょっと歩くけど良いですか、シノンさん」
「うん、全然構わないわ♪」
すっごい笑顔。周りの空気が光ってるよ。
ってことで、シノンを家に泊めることになりました。