ソードアート・オンライン ブロッサムフィール   作:偽帝

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第79話~え、ちょっシノンさん何言ってr~

「ここ?」

 

 

「ああ、ここ」

 

 

シノンは家を見上げる。

 

 

「意外と立派ね。まぁボロそうな予想はしてなかったけど」

 

 

「維持費でうん十万ユルド使うんだぞ、この家」

 

 

「へぇ。スイルベーンから近いから?」

 

 

「それもあるし、俺種族違うからそこでも金取られるんだ」

 

 

「大変ね」

 

 

「ああ。でも資金はあるから問題ないさ」

 

 

「そうなの?クエストとか?」

 

 

「ん、まあ・・・。前にコツコツ溜めたのとうちの領主、知り合いだからそこからの収入とでさ」

 

 

「ねぇ、それってどれくらい?」

 

 

「え?口では言えない額だよ?」

 

 

「じゃあこっそり教えて」

 

 

そう言われたので、シノンに耳打ちする。

 

 

「ッ!?」

 

 

一瞬シノンの両目が$に変わった!ヤバイ、お金の力って凄いな!

 

 

「それ、ほんと?」

 

 

「もちろん。うちの領主さん毎月結構な額、振り込んでくるから」

 

 

「・・・・・金の亡者ね。今度武器買う時呼ぶから」

 

 

「え」

 

 

シノンは結構ガチで高そうなもの頼んできそうだなぁ、怖いなぁ。

 

 

「っと、話はこれくらいにして家に入りましょうか」

 

 

「ん~」

 

 

返事を聞いて、玄関のドアを開けようとして一瞬動きを止める。

 

 

この感じは・・・・・・・・。

 

 

ユウキがいるな。

 

 

扉の向こう側に確実にいる。

 

 

「ちょ、シノン後ろ下がってた方が良いかもしれない」

 

 

「え、何で?」

 

 

「反動で俺が後ろに倒れるかもしれないからさ」

 

 

「???」

 

 

シノンは何を言っているのか理解できていないようだ。ま、そうだろうな。普通の人なら誰もいない家って思うよね。

 

 

でも俺にはわかる。今確実にユウキが玄関で待ち伏せしていることを。

 

 

扉越しからでもこんなに感じ取れる。ユウキは俺が開けた瞬間抱きつきダイブしようとしている。

 

 

(あ、でもいなかったら恥ずかしいな・・・)

 

 

念のため暗視しよっと。

 

 

静かに魔法を使って、扉をよく見る。少しずつ扉が透けていき、予想通りユウキの姿が見える。

 

 

「トウカっ!」

 

 

「!!」

 

 

暗視を感じ取られた!恐るべし絶剣!

 

 

元気な声と共に、勢い良く扉が開き両手を伸ばした笑顔のユウキが現れる。

 

 

「おかえりぃーっ!!」

 

 

「ぐっ!」

 

 

ぎゅっと抱きしめられて、バランスを失い床に倒れる。

 

 

「寂しかったよぉ~、トウカぁ」

 

 

「ちょ、ここですりすりするなっ!」

 

 

と言ってもユウキが止めてくれるわけもなく・・・。

 

 

「んん~♪」

 

 

「ちょ、人呼んでるからストップ!」

 

 

「人?」

 

 

ユウキは近くにある靴を発見して、見上げる。

 

 

「わぁ!猫耳!君誰?」

 

 

「私は・・・・・・・・・」

 

 

数秒間口を開けたまま何かを考えた後、口元を緩ませてシノンは言った。

 

 

 

 

「トウカの彼女♪」

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