「・・・・・・・」
用意したコーヒーを一口、飲んだシノンはカップをテーブルに置くともぞもぞしているユウキに言った。
「ねぇ、私も撫でて良い?」
「・・・」
ユウキは少しだけ顔をシノンの方に向けた。
「ボク、撫で方にはうるさいよ?」
うんうん、そうだろうな。愛情込めて、優しく撫でないといけないもんな、ユウキは。
「大丈夫、何となくわかるから・・・・・」
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「んぅ~、気持ちいい~♪」
シノンは五分もかけずにユウキを手懐けた。
世界新記録だ。俺の撫で方を一瞬でマスターしたというのか・・・!?
「じゃあここは?」
撫でていた手をユウキの顎の下に置いて、指を動かす。
「ん~♪♪」
・・・・・犬か。
首を小さく動かしながらそっとシノンに寄りかかるユウキ。何時間見ていても飽きないな。
「トウカぁ、こっちきて撫でて♪」
ご指名が入ったので、ソファから立ちあがって向かい側に行く。
「頭撫で撫で~♪」
「はいよ」
両手で左右にユウキの頭をなでる。相変わらずのツヤがあって、触り心地抜群。
「可愛いわね、ユウキちゃん」
「ああ」
シノンも納得している。逆にユウキのことを可愛くないとか言う人いるのだろうか。いたら即効抹殺だけどな。
「ねえねえ!」
「「??」」
「トウカとシノンさんでさ!両方からぎゅ~ってしてっ!」
何というお願いだ。俺得。
チラッとシノンを見るとちょっと恥ずかしそうにしている。
「恥ずかしいのかシノン?」
「可愛い~」
ユウキに頬を突っつかれ、さらにシノンの顔が紅くなっていく。
「恥ずかしくなんて無いわよ!今までやったこと無いから・・・」
「「シノンさん可愛い~」」
「~~~~~~~~ッッ/////」
この赤面顔のシノンも、また良いですなぁ。最高に可愛い。
「やっ、やるわよ!トウカ!」
「ん」
お互いにユウキに体を密着させて、腕を組む。よし、わざとシノンをガン見しよう。
「なっ、何よ!」
「いや、改めてシノンは可愛いな~って」
「バカ/////」
うわ、可愛すぎる。ポイントが上昇しまくってる。着実にユウキに迫ってきてる!
そのまま真ん中にいるユウキごと抱きしめる。
「二人ともっ!ほっぺくっ付けてっ」
ぺタ~、と両側からくっ付ける。もちもちふっくらなユウキの頬。ここまで弾力があって心地良いのも凄い。
「ユウキちゃん、どうしてこれがやりたかったの?」
「ん~何となくっ!何か家族みたいだねっ!」
「そう考えると俺とシノンは両親か長男長女・・・・・」
想像すると何か恥ずかしくなってきた。顔が熱い。シノンに「あなた!」とか「兄ちゃん」とか言われてみたいかも。
「「///////////」」
「二人とも顔熱いよ~?」
どうやらシノンも同じ想像をしていたらしい。
「「なんでもないっ!」」
ユウキに言うことまで揃った。
「「っ//////」」
さらに恥ずかしくなる。
「♪♪」
真ん中のユウキは笑顔で満足そうだ。平和だなぁ。あ~はずかし。