ソードアート・オンライン ブロッサムフィール   作:偽帝

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第84話~明日もまた、平和ですね多分~

遊んでたらいつの間にか陽が落ちていた。時間が経つのは相変わらず早い。

 

 

「もう夕方だな」

 

 

「時間ってほんと経つの早いわね」

 

 

「楽しかったねー♪」

 

 

ユウキの言葉に納得。時々はこうやってわいわいイチャイチャするのも悪くない。これからは定期的にやろう。

 

 

「どうする?」

 

 

「んー・・・私は今日はこれで落ちよっかな」

 

 

「あぅ・・・、トウカは?」

 

 

ユウキに振られて、俺も今日は・・・と言おうと思っていたがこちらを見つめるユウキの目は「行かないで!」と訴えてくる。

 

 

この訴えを無視して「落ちる」と言えば、どれだけユウキが落ち込むか。可哀想なので言わない。

 

 

「もう少しだけいよっかな~。どうしよう」

 

 

「お願いっ、いてよぉ!」

 

 

ギュッと抱きつかれ上目遣い。

 

 

「大丈夫だ、いるから」

 

 

「ほんとぉ?」

 

 

「寂しいんだろ、ユウキ?」

 

 

「・・・ぅん」

 

 

そっぽを向いて、恥ずかしそうにこくんと頷いて服をもっと強く掴まれる。シノンは空気を呼んでいるのか何も喋ってくれない。

 

 

「じゃあね、二人とも。また明日」

 

 

「ん~、明日な」

 

 

「おやすみっ、シノン!」

 

 

ログアウトボタンを押して、シノンのアバターが消えるまでユウキと手を振る。

 

 

「ッ♪」

 

 

最後に可愛くウインクを返して、シノンはログアウトした。

 

 

 

 

 

------

 

 

「シノン可愛いね!」

 

 

「可愛いな」

 

 

「浮気しないでね」

 

 

「正妻かよ」

 

 

ま、実質そうだけどさ。

 

 

「???」

 

 

あ、意味分かってないらしい。

 

 

「ま、ユウキがなにより大事だから。それでいいよな?」

 

 

「うん!ボクもトウカが一番大好きだよ!!」

 

 

「姉さんとかシノンはどうなんだ?」

 

 

「う・・・皆大好きだ、決められないよぉ」

 

 

優しいからなユウキは。大好きな人に順位なんて付けられる性格じゃない。

 

 

「可愛いなぁ」

 

 

ついつい手を伸ばして撫でてしまう。

 

 

「トウカぁ~♪♪」

 

 

今日はいつもと違ってちょっと背伸びして、頬に擦り擦りしてきた。

 

 

「甘えんぼだな、ユウキ~」

 

 

もっと髪をわしゃわしゃ撫でる。

 

 

「トウカ~♪好きっ♪」

 

 

「よしよし」

 

 

「~~♪♪」

 

 

さっきシノンがやってたように顎のあたりを指で撫でてみると、くすぐったいのか避けようとしている。

 

 

ピタ、と指を止めるとユウキは不満そうな顔をした。

 

 

「やめちゃダメっ、トウカ~」

 

 

眉を少し真ん中に寄せてぷくっと頬を膨らませるユウキ。可愛すぎる。是非シノンにもやってほしい。

 

 

ユウキの期待に答えたいが、もうそろそろログアウトして休みたい。

 

 

「今日は終わりだ。また明日な」

 

 

「むぅっ!」

 

 

予想通り、納得のいかないユウキ。そっと額を人差し指でツン、と押す。

 

 

「あうっ」

 

 

「怒るなよ、可愛いんだから」

 

 

「・・・ズルいよ、トウカ///」

 

 

ユウキの顔が紅くなる。

 

 

「さっ、ログアウトするぞ」

 

 

「うん・・・////」

 

 

なぜかユウキはくっ付いたまま離れない。まぁ離れる必要も無いのでそのままログアウトする。

 

 

「また明日!トウカっ」

 

 

「ああ」

 

 

そのまま二人のアバターは寄り添いながらALOからログアウトした。

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