何番煎じのハクスラローグライク乙女ゲーモブ転生(草臥れ男子高校生とド下ネタ駄犬)   作:ハクスラ民

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ランキング載ってたらしいですね!!!ありがとうございます!!!夏風邪拗らせてましたが復活しやした!


はたから見たらとんでもねぇ絵面

 さぁて、向かいまするは凡そ一般学校にはないであろうこの世界特有の設備であり、一部の人にとっちゃあとんでもねぇトラウマを抱えることになるであろう場所……

 

世の乱数に殺されたプレイヤーの怨念が渦巻く鍛冶場である。

 

きん、こん、かん、こーん

 

「チャイム…鳴ったね」

 

「鳴ったわね。ん、本当に大丈夫なのかしら?」

 

「次の次くらいに懇意にしてる先生とこ行って挨拶兼ての隠蔽工作してもらうからダイジョブダイジョブ」

 

「それは世間一般的に大丈夫とは言わないと思うのだけれど」

 

「残念、世の中結局根回しなんだ」

 

悲しいねバナージ(?)偏に俺達がプレイヤーで、その根回しに行く先生が、ゲームで死ぬのを知ってて回避させたからなんだ。命の恩人の言うことは聞くよなぁ?!ということだ。出来るヒューマンだからね。

 

(先生ソレ引き合いに出すと、なんか死にそうなくらい顔が ぎゅっ ってなるから見てて面白いけどなんか死にそう)

 

顔のパーツ全部中心に密集してるやつね。渋面って言うか…アレはもう化け物の類でしょ。

 

(化け物…まぁ本人スペックも化け物だけどね。完全に強すぎてシーン外で死んでることになってるキャラだもん)

 

アレね。強さランキングで絶対上位に居る奴。ウォーリアーの星って感じ。まぁそんな筋肉の妖精王なんて人が文芸部の顧問してるのも謎だけど。

あとウォーリアーだったら死んでた。確実にね。

 

(だから、エインヘリャルに職替えする必要が、あったんですね)

 

メガトンやめーや。それフラグって言うのよ。

 

 しかし、此処はゲームの世界。どんだけフラグを立てたとしても基本的にゲーム内のクソデカフラグの前には負けてしまうので特に何の問題もなく鍛冶場へとたどり着いた。

 

いやぁ、チュートリアルってやつぁ偉大ですわな

 

(まぁチュートリアルで地獄に叩き落すのよま〇り的なものとかじゃない?)

 

深の方ね。アレトラウマになるからほんっと…。おかげでチュートリアル警戒するようになったし。

 

(わかる~)

 

「さーてと、たどり着いたは鍛冶場でござい。ここには数多の怨念が降り積もり、凝固し、ゴリゴリに形になっている呪いの場所です」

 

「呪いの場所……」

 

「んそ、呪いの場所。ふざけでもなく、ガチで怨念が凝固して怨霊出てくるからね」

 

いやぁ~…まさか乱数の怨嗟がゲーム的に表現されてるとは思わないでしょ。

 

 ここは、鍛冶場。学校内にある施設であり、またの名を怨念集積場。ゲーム内設定的にもシステム的にも怨念があらわされているクッソ失礼で面白い場所だ。

 

 ここでは武器や防具にルーンと呼ばれるものを嵌めこむことが出来る。ルーンというのは…こう、なんか丸っこい石的なものだ。表面には様々な『ルーン文字』というものが描かれている。それを武器にはめ込むことで武器に色々な効果を付与することが出来るというもの。

 

…賢い諸兄諸姉達ならお分かりだろう。俗に言うガチャである。このルーン、もちろん購買で買うこともできるのだが、それ以上にダンジョンにてモンスターがドロップ品として登場する。それも…()()として…

 

一つ。こんな例え話をしよう。あくまでたとえ話だが、きっと馴染みがある人も多いはずだ。

 

 ここに物理ダメージを高めるルーンがあるとする。その効果はシンプル『+27.2% 物理の攻撃力を高める』というもの。

 ちなみに、ルーンの説明には『高める』と『加算する』と二つあるが、前者は乗算、後者は文字通り加算として内部処理される。結構大事なところなので、覚えておくと損はないぞ。

 

 このルーンはダンジョンのとある敵が落とすドロップ品だ。じゃあそいつを倒せばドロップするのかと言われればNOだ。世の中にはクソッたれ染みたことに、「確率」という概念がある。俺のようなプレイヤーが憎悪する概念だ。

 

 ようやくドロップしたとしよう。ついにルーンが手に入ったよやったねたえちゃん!中身を見てみよう!

 

 

『+19.7% 物理の攻撃力を高める』

 

 

ギエェェエェェェェェェェェッッッッッ

 

(うるっっっっっっっさ)

 

失礼、心からの叫びが出てしまった。とまぁこんなことが起こり得る。そう、ドロップしたとしても、またその先の最高倍率を引き当てなくちゃあいけないのだ。ちなみに、たまにデメリットが付くときもあるぞ♡ あとルーンの中身はとあるアイテムを手に入れるまで、現地で確認できず、いちいち鍛冶場に行かなくちゃいけないぞ♡

 

〇ね(心からの殺意である為検閲しました)

 

 

 とまぁ俺のような地獄の厳選をしてきた人間達からすると憎悪で人殺せそうなレベルなのだが、運営はよりにもよってそこをゲームに落とし込んだ。

 

 設定的にはこうだ。この鍛冶場は、強いルーンを求める者達の怒り、叫び、嘆きといった感情が降り積もり、遂には実体を持つようになった。ソイツ等は地獄の業火を身に纏い、こちらに怨嗟の目を向ける。

 

 しかし、それだけだ。なんならルーンで爆死するとクソ程笑ってくるというカスムーヴをしてくる。そんな奴をひっつかんで炉にブチ込んだところ、良い感じに火として使えた為、湧いてきたら燃料にすることが半ば義務づけられているという…

 

【草】

【俺達燃料なのかよww】

【マジかよ俺達の怨念がこんな…】

【でもまぁ、ルーン爆死してる奴居たら笑う自信しかない】

【燃やされて当然だわ】

 

当時のスレ民反応集にもまとめられたりしたが大体こうだ。

 

(ろ、ろくでもねぇ…)

 

ジッサイ、俺もルーン爆死してる奴居たら笑う

 

(カ、カス…!)

 

「ここではね。悲しい、悲しい怨念が降り積もってるんだ…いずれ君も味わうことになる」

 

「恐ろしいことを言わないで欲しいわ…」

 

「ごめんごめん。此処は武器の強化…購買やダンジョンで売ってる『ルーン』と呼ばれるものを武器に嵌めこむことが出来る場所だね」

 

「鍛冶場…?」

 

「うんまぁ…そうは見えないよね。」

 

ぱっと見、ちょっとデカめの空き教室に炉と金床と、あとなんか色々が雑多に置かれてるどうあがいても倉庫にしか見えない場所だが…れっきとした鍛冶場だ。やり方もクッソ簡単。まず武器を炉に叩き込んで、若干柔くなってるうちにルーンを枠にぶち込む!以上!思ったよりも力業というのは禁句である。

 

「とりあえず、此処で武器の強化が出来るってことだけ覚えておけばおーけー!実際のやり方は武器をゲットしてからってことで」

 

「えぇ、わかったわ。…色々、あるのね。武器ってこういうものも含まれるの?」

 

そういって鍛冶場の隅に置かれていた武器群から無造作にとったのは…

 

「わーぉ、ソレ一発ツモっちゃうか…」

 

「え、これ何かヤバいのかしら?」

 

「ヤバいっつーか、なんつーか…」

 

(うーん、十中八九、オブラートなし、ド級のストレートでドストレートに言うなら)

 

「ネタ武器だね)

 

見よ、その鈍く光る少し剥げた赤色の塗装!

 

見よ、その固く、しかししなやかに曲がる鉄の曲線美!

 

見よ、工具のはずなのに色んな作品で武器として扱われているせいでなんか武器カテゴリですよみたいな顔をしているのは…

 

まぎれもなく~ヤツさ~

 

「バールよn」

 

「バールのようなもの」

 

「バ」

 

「バールのようなものだね」

 

「…」

 

「…」

 

ジッとお互い目線を送り合う。

 

「バールよねこr」

 

「バールのようなものだね」

 

「…」

 

「…」

 

沈黙

 

「バ」

 

「バ」

 

(ループすな!!譲れ!そこは!)

 

いやだって大事なことなんだよ!マジで!これはちゃんとシステム的にもバール()()()()()()なんだ。バールじゃないんだよ!ちゃんと()()()()()ってつけないと詐欺になっちゃうでしょ!?

 

(見た目バールだし、バールとしての用途で使えるならそれはバールじゃん!)

 

「見た目もバールで用途でバールだからといって、偽物が本物になれるわけないだろ!スワンプマンだ!」

 

「えぇ…?」

 

(バールにスワンプマン持ち出すやつ未だかつていたことあるぅ!?)

 

いるさ。ここにな…!

 

(なんなんその自信と頑固さ。そこまで大事ぃ?バールのようなもの)

 

バッカおめぇ大事じゃないわけないだろ!(反語)

色々なゲームにおいてバールのようなものが活躍してきたし、映画とかでも最強ウェポンな時あるからな!敬えよ!バールのようなものを!

 

(バールのようなものを!?)

 

そうだ敬うんだ。このゲームだって【バールのようなもの】はネタ武器だけど有能なの教えただrrrrrrrrrrrrう!?

 

(巻き舌やめて、笑っちゃう)

 

シャラーップ!!!お前にこの良さをもう一度徹底的に教えねばあるまい!武器の威力だけじゃない。付帯効果が如何に重要なのかを…!

 

「いいかい城咲さん。その【バールのようなもの】は中衛、後衛なら必ず持っといて損はない武器の一つだよ。いわば神器だ。神器はちゃんと正式名称で言わないといけない。いいね?」

 

「……これが?」

 

「はい、不敬。これの凄さを知ればわかるよ…。OK。君の最初の武器はこの【バールのようなもの】だ。ネクロマンサーでも使えるというか、結構ネクロマンサーと相性が良い武器で中盤までなら通用する」

 

「私の武器、これなの…?」

 

「ふっふっふっ、使えばわかるよ」

 

【バールのようなもの】

武器カテゴリ/レアリティ:鎚/アンコモン

要求レベル:1

要求ステータス:なし

武器速度:1.00

1-10 物理ダメージ

+10  ノックバック

+5% 「状態異常:気絶」を付与する

 

の強さを…!そして恐れ慄くが良い!ネクロマンサービルドでも名高いものとして伝わる…!

 

死体損壊ビルドを…!

 

~~~~~~~~~~

 

それはさておき案内を続けよう。死体損壊ビルドの前にまずネクロマンサーに就職しなければ…

 

しかし、お次に行くのは科学炉だ。残念就職試験また今度。お祈りメールからのエントリーシートを一からやり直してくださいってな。おぉ…(70ダメージ)

 

(ダメージ受けるならネタにしなければいいのに…(ロボット並み感))

 

うっせぇ!ネタにでもしないとメンタルにクるんだよ!前世トラウマよ…!立ち去れぇ~立ち去れぇ~!

 

「ふぐ…」

 

「河豚?」

 

「ふぐ…あ、河豚ね。いや違う。ただのうめき声……ちょっとトラウマがフラッシュのバックして」

 

「あら…大丈夫?」

 

おほ^~!主人公ちゃんからよしよししてもらった!ふぅ⤴!テンションブチ上げですわ~

 

(は?なに他の女に現抜かしてんですか~?)

 

は?ちゃんとストライクゾーンに入ってから発言しろよ。今のお前はタダの犬だからな?

 

(言ってはならんことを言ったな貴様ァ!お前が寝てる時も起きてる時も、ダンジョンの時もひたすら腰振ってやろうかぁー!?)

 

やめろ!二度とアレをすんじゃねぇ!寝てる時もカクカクされんのマジでストレスで禿げるからやめろ!ダンジョンでもちらちら、腰振ってんの見えるの精神的に辛いんだからやめろぉ!

 

(良いのかな~?てか勘違いしてるだけなんじゃないかな~?主人公ちゃんは基本的に誰にでも優しいし、只の優しさを勘違いしてるだけなんじゃないかな~?勘違い男はどこの誰かな~?)

 

ウ゛ウ゛ッ゛(絶命)

 

や、やめてくれ…リアルで刺すのはやめてくれ…

 

(いやぁ…だってねぇ。ほっちゃん人付き合い苦手で、ただでさえ学校生活の始まりをドブに捨ててる人間がさ~、いきなり授業ほっぽり出して学校案内するよって……怪しさ百点満点だよ?)

 

ふっ、ふっ、ふーっ…それ以上言うとガチで泣くぞ…てかお前のせいじゃね?

 

(誘い方の問題もあるでしょ。私助け舟出しただけだしぃ~!カンペなかったらほっちゃんはちゃんと誘えてたのかな~?初手『あにょさ』で始まったほっちゃんはいけんのかな~?)

 

…………

 

ごめん、ちょっと泣く

 

「えぇ…?」

 

ぽつ、ぽつぽつ、ぽつりと自然とあふれ出すような涙を抑えようと必死に上を向く。まるで雨に降られたように、雫が制服を濡らしていく。

 

(あ、やっべ。キャパオーバーしちゃった。ごめんごめん。ごめんてー…だって幼馴染取られるかもってピリピリしちゃっただけだからさ~…ねーぇー!)

 

う、うぅ……俺、お前、嫌い

 

(あ、ダメだ。蛮族みたいになっちゃった。あーもう、ごめんよ。大丈夫だから。出来るよ、出来てたから。頑張ってたのわかるからさ~)

 

「えっと…よし、よし、」

 

優しく髪の毛を撫でる手の感触が酷く温かった。

 

(だーかーらー、ごめんよー!ごめんなさいってぇ―!許してぇよほっちゃーん。すきすき、一緒いるからさぁー!)




客観視するとね。唐突に泣き出した男子生徒の頭を撫でる転校生(女)という絵面。なにがあったし。。。
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