何番煎じのハクスラローグライク乙女ゲーモブ転生(草臥れ男子高校生とド下ネタ駄犬)   作:ハクスラ民

9 / 9
なんか、脳を空っぽにして書いた方が書けるな? となったので更新。

あと皆さん!!!!リスクオブレイン2のDLCをやろう!!!!


この三人の中から選ぶんじゃ(実質一人)

「ソレは…今日やらないと駄目なことなの?」

 

 おっと城咲選手…嫌なことの先延ばしをしようとしているっ! これはどう見ますか、解説のアイビーさん。

 

(えぇ。これは誰でもそうなると思いますよ。でもやっておかないとダンジョンに潜ることすらできないですから。使役するアンデッドが居ないネクロはほぼカカシですからね。他ビルドでも初期アンデッドの確保は急務なのは変わりありません。

 

 ただ、これはゲームから現実になったことで浮き彫りになった問題点と言っていいでしょう。彼女が悪いわけではありません。しいて言うならシステム、世界が悪いでしょう。私をこんな形で産み落としたようn)

 

 はいはいはい、ちょっと音声乱れましたね。怨念降り積もってる様子ですが解説ありがとうございます。

 おっとここで実況役でもある霧島選手、畳みかけるぅ! 果敢に攻めるっ!

 

「残念なことにアンデッドの確保はどのビルドでも必要だから別のビルドに転向しようと変わらない。なんなら他のビルドも特殊なものを求めるよ。死霊王ビルドなら強い遺体、収穫祭ビルドでもドM、ブラメアビルドは…ヒスった女性が必要だ」

 

「………」

 

 そう、死霊王はまず強敵を倒すために強敵の遺体を要求するとかいう矛盾が発生し、収穫祭は使役するアンデッドごとぶん殴って回復するのでこれまたドM要求、ブラメアビルドは、本領を発揮させるためにヒスった女性霊を要求する(ゲーム的には特定装備を要求する)

 

 深刻な表情で俯く城咲さんの肩に ポン と手を置く。

 

(なんか現実になってからDLCの奴って面倒なのが多くなったよね)

 

 それね? まぁDLCだからフレーバーとか設定にガン振りするっていうのもわかるけど、いざ現実になるとそれらがとっても邪魔になる。ゲームならいらない設定はポイされるのだが…

 

「そう…そうなのね…。これが私の♰(シン)♰」

 

「大丈夫?」

 

「えぇ、大丈夫よ。きっと…きっとこれは私がガチャで爆死した時に八つ当たりしていた机の怨念…台パンのせいでこんなことに…」

 

「クールキャラみたいな感じなのに大概面白いのなんなん?」

 

 唐突にポンコツになった城咲さんに思わず本音が出た。

 なんというかこう…思ったより、人間だ…。こういうのって結構主人公美化されるモンだけど全然そんなことないんだね。普通の人間だ。いや、むしろこっちの方が好感出るわ。なんか光100%じゃない恋愛もの主人公初めてな気がする。え、好きになりそう…。

 

(うぉっ、なんだこのメス…!私のほっちゃんをメロつかせやがって…!)

 

 やめてね? メロ付いてないからね?

 

(メロ付いてたもん!子宮が『ポチャァァン』ってなたもん!)

 

 俺子宮付いてないんすわ。

 

(え、でも人間はだれしも心の中に異性の自分を持つって…。じゃあ私は心のち〇ぽ持ってるし、ほっちゃんは心の子宮あるんじゃないの?)

 

 それはぁ~…いや待て? そういうこと…? え、まぁカッコいい男キャラ居たら内なる女性が荒ぶるコトってあるけど…。そういうことなの? 心の中のメスが『ポチャァァン』したってことになるの?

 

 あとナチュラルにチ〇ポ生やすな。ふたなりは一般性癖ではない!マイナー性癖だ!(大戦争)

 

(おっと大発火もの)

 

「くっ…でも天丼手前で出るなら天丼まで回すしかないじゃない…!」

 

「それはすっごいわかる」

 

 固い握手。俺達は心の痛みを共有できる"友”だ…

 もったいないんだよね。なんか。180連とかまで回して出られると、あと20連じゃん! っていう気持ちにすらなる。でも天井まで回すと大爆死の部類で…うん…

 

「じゃ、この調子で変態アンデッド見つけようか」

 

 おっ 目のハイライトがお亡くなった。スマホのライトを当ててみる。

 

 そこには暗く昏い、深淵の闇だけが広がっていた…性癖の闇…こんなにも深いのか…。

 

~~~~~

 

 さて、諸姉諸兄に聞きたい。遺体が集まるところってどこだろうか? 葬儀場? 霊安室? 墓地?

 まぁ色々あるだろう。だがしかし、此処で一つの条件を入れると途端に難しくなる。

 

『遺体を漁ってもいい場所』

 

 そう、ネクロの死体集めというのは初期がとても難しい。最初に遺体さえ見つけてしまえば、あとはダンジョンでドロップする死体を使えば良いのだ。強ければ交換するもよし、いらなければ処分して色々な装備の材料にするもよし…そういうことだ。

 

 そんなわけでその最初となる死体集めに、俺達はとある場所にやってきた。

 

 無縁墓地、所謂身寄りのない人達が埋められるお墓である。本来、無縁墓となった墓は撤去され、遺骨は他の無縁墓の遺骨と合わせられ、合同で祀られる…合祀というものをされる。これを合祀墓地と呼ぶ。

 

 だがそんなところで遺骨を集めようとすると、同意を得られた人と同意を得られなかった人ともども持っていくことになり、一発アウトになる。そもそもそういう管理された場所を荒らすのもアウトだ。

 

 なので、俺達は管理されず放置されている墓地…無縁墓地に来ている。えっ? 日本に無縁墓地が存在するのかって? ………あるところにはあると伝えておこう。そもそもダンジョンなんてモンがある世界で、身寄りのない人が量産されるからな。最悪だ、最悪だが…今はその最悪さがありがたい。

 

「着きました。此処が無縁墓地。此処で一人一人にお話しして、粉砕してもOKな人を探します。粉砕がOKなら別にドMじゃなくてもいいけど…大体ドMと思ってくれ」

 

「………そう」

 

 すごい真っ平な『そう』が出た。可哀そうだが…諦めてくれ…!

 

 寒々とした空気とどこかゾクっとするような気配が漂う無縁墓地…だが多分ネクロマンサーの城咲さんには別種のものが見えているだろう。

 

(聞こえるねぇ~怨嗟もそうだけど…なんというか…うん…)

 

 アイビーはジョブ:ゴーストだ。自分自身を幽体化…ゴーストにしたり、他者の幽霊を憑依させたりする関係でネクロと同様幽霊を見ることができる。

 

 それだけだとわかるのはアイビーだけだ。だがここでバディシステムが生きてくる。これにはバディとなる動物と五感を共有する機能もあり、人間では気づけない臭いや音、視覚といった動物的感覚の恩恵を俺も受けることができる。

 

 じゃ、よろしゃっす

 

(あいあい)

 

 そうして聞こえて来たのは…

 

『マジでさぁ~~~。なんであそこで一番人気が落ちるんだよッ!アイツのせいで全財産スッたんだぞ!』

『あぁぁぁ…世界は、世界は滅びを迎えるぅぅう!だからぁぁぁ、ダンジョンに帰らなくてはぁぁあ!!』

『コロス、オデ、ステタヤツ、コロス』

『っぱ女はケツだよケツ』

『それはないわ。ガチムチよガチムチが一番ね』

 

 ワイワイガヤガヤ…死ん出るときの方がうるさいんじゃないかと思うくらいに騒がしかった。てかロクな奴が居ねぇ…これは城咲さん黙るのわかるわ。こんな乱痴気騒ぎになるのおかしいっスよホント…

 

(つまり適任ってこと?)

 

 まぁ…そうね。

 ロクでもない連中というのは結構使える。なぜなら攻撃しても心が痛まないし、要求がロクでもないので叶えやすかったりするのだ。一番最初の奴とか競馬場に連れてきゃいいでしょ。つまりはそういうことだ。

 

「これ…これ…?」

 

「これ」

 

 これ呼ばわりに思わず笑っちゃうんすよね…。まぁしょうがない。こんなの見せられたら誰だってそーなる。俺だってそうなってる。そう、わかるかい? ドMってまだマシなんだよ…。いや、天秤にかける者によって違うけど。ドMと競馬カスどっちがウェイト高いかは個人次第だけれども。

 

「城咲さんにはこの中からマシな変態…もしくはマシで受け入れてくれる聖人を探してもらいます」

 

「…嘘でしょう?」

 

「残念ながら…。ちなみにそんな聖人は無縁墓地で放置されるような人材じゃないのでぇ…」

 

「………希望をください」

 

「そこになければないですね」

 

 こらこら、orzしても変態しか居ないよ。ほら、変態幽霊が後ろからスカートの中を覗こうとしてるよ。しっしっ

 

 手で払うと おっと 振った手が思わず幽霊に貫通した。むすくれながら吐き捨てられる。

 

『それ、身体を内側からなぞられるみたいな不快感あるからやめてくんね?』

 

「じゃあ覗くのやめろよ」

 

『JKのスカート見れるなら見たいだろ』

 

「うーん、カス」

 

 俺はポケットからアンデッド特攻が付いた武器を取り出す。これは投げるとアンデッドに200%だかのダメージを与える手榴弾だ。ちなみに触れるだけでもアンデッドはダメージを受ける。

 

 ほーれほれ、ホーリーなパイナップル(とある手榴弾の隠語)を握りしめるとものっそい嫌な顔で離れていく。

 

(動きが完全にスプレーから逃げるGなんだよね)

 

 やめろよ…もうそれにしか見えなくなるだろ。

 

「ほら、城咲さん立って。頑張ってさがそ。ワンチャン居るかもしれないから。聖人」

 

「うん…探す。聖人のドM探す…」

 

 悪魔合体してる気がしないでもないが…まぁやるきになってくれたのでいいだろう。俺達は粉砕されてもOKな幽霊を探し始めた。

 

~~~~~

 

 えー、かれこれ1時間…2時間は経たないくらいでしょうか? 何人もの幽霊を切って捨てて中指立ててキープしてを繰り返し…3人まで絞り込むことができた。

 

 一人目、何故かボロ布を着た屈強な大男

 

『オデ、ダンジョン、モグル』

 

 ちょっと言語野に問題がある蛮族味が凄い人。ちなみに2mくらいの巨体に鉄マスクのようなものを付けている。チェンソー持ったら完璧ホラー映画じゃん。どうやら、痛みには強いらしく、無茶に扱われても特に気にしないとのこと。望みは自分を忘れてしまった家族や知人友人への復讐。

 

 二人目、ムッキムキの恵体に赤いドレスを着たおと…女性

 

『いいわァん。ア タ シ、攻められるのがタイプなの。それに痛いのは好きよ?』

 

 オネェの女………性だ。危ない危ない。昨今は多様性の時代…オネェだからと心の性別で見るべきだ。ドMである。ドMであるが…この人は、どうやら生前名のあるダンジョン探索者だったが、死んでしまったことで此処に埋められたらしい。夫はダンジョンで亡くし、それ以来ずっと一人を貫いたそうな…。生前に夫と一緒の墓に入ることも提案されたが、断って此処に居るとのこと。

 曰く『救えなかった彼と一緒に眠るなんて…そんな事できないわ。それに、彼の墓には誰も居ないの。遺骨もない空っぽで…その中でずっと一人で居るくらいなら、アタシは此処で彼に祈りをささげるわ』

 

 こ、高潔過ぎる…。マジかよ居たんだドMの聖人…。オネェだけど。いや、オネェだからか? オネェだからこんな高潔な感じに?

 

 そして望みは~…ちょっとわからない。城咲さんに手招きしてひそひそ話してたので俺に秘密にしたい話なんだろう。

 

(あのオネェ…!)

 

 なにやら激発しているアイビーはさておいて…

 

 三人目、小太りで幽霊なのに絶対汗臭そうな中年のおっさん

 

『ドゥフ、ドゥフフ、ワイも連れてってクレメンスwww』

 

 ………最悪なのはわかってる。小太りでオタク気質で、な〇J民のおっさんという最悪の大三元みたいなのだが…まだ、まだマシなのだ。これが? って思うかもしれないがマシだ。なんせ望みが、インターネットを使用できる権利だけ。つまり、死んでも〇んJしようとしてるのだ。他が競馬したいだの、セクハラしたいだのだから、マジでマシなのだ。

 

 

 まぁそんなことで結果はわかりきっている。

 

「よろしくお願いします。栖藤(すどう)さん」

 

『いいわよぉ~。アタシのこと、うまく使ってね?』

 

 そんなわけで、ドMだが聖人、未亡人のオネェ幽霊という個性ドカ盛の栖藤さんに許可を頂いて、お墓から遺骨を取り出させてもらった。

 

「これで…これでいいのよね?」 

 

「あぁ」

 

 ザッザッ…土をかき分ける音だけが響く。此処は酷く寒い。速く終わらせないと…、彼女は酷く憔悴した顔でこちらに問いかける。

 

「ねぇ…もし誰か見られたら…」

 

「……早く終わらせた方が良い。見つかったら…消すしかない」

 

「っ…!」

 

 動きを止めてこちらを見る姿に思わず声を荒げた。

 

「しょうがないだろ!一人やったんだ…もう俺等は天国にいけない。なら、それが一人増えたところで…だろ」

 

「それは…そうね。私たちはもう…」

 

「…それより、早くやろう。人が来ないとも限らない」

 

「……わかったわ」

 

 と、ひとしきり殺人を犯して遺体を埋める犯人達のお約束ごっこをして時間を潰しつつ、俺達…もとい城咲さんはネクロマンサーのスタートラインに立つことができたのだった。

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