Muv-Luv Alternative:Red Cygnus 血染めの白鳥達   作:NageT

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あとがき

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

一旦、このレッドキグナス中隊の物語はここで区切りとなります。

 

この作品を書き始めたきっかけは、とても単純なものでした。

「もし自分がマブラヴの世界に放り込まれたら、どんな風に戦うだろうか」

そんな妄想から、自然と物語は動き出しました。

 

主人公・鍋島涼介は、かなり露骨に言ってしまえば作者自身がモデルです。

理想や弱さ、勢いで突っ走るところ、仲間に支えられて立っているところ――

「自分だったらこう在りたい」という願望も、「実際こんな人間だよな」という自嘲も、全部混ぜ込んでいます。

 

また、涼介以外のキャラクターたちも、完全なフィクションというよりは、

保科、富田、小川、松松コンビ、雁部といった面々は、実際の友人や知人をモデルにしています。

性格や口調、空気感など、「ああ、こういう奴いるよな」と感じてもらえたなら、それはかなり狙い通りです。

 

作者自身が新潟出身ということもあり、「新潟を舞台にした話を書きたい」という思いが強くありました。

その流れで、甲21号作戦、そして佐渡島ハイヴに自然と焦点が当たり、

“佐渡出身の衛士たち”という設定が生まれました。

 

そのため、この物語は最初から

「甲21号作戦までを書き切る」

というゴールを決めて走り出した作品でもあります。

 

実は、正直に言ってしまうと――

ラスト4話ほど前までは、涼介は甲21号作戦の最中に戦死する予定でした。

 

撃墜され、壊れかけの機体の中で意識が薄れていく中、

凄乃皇の爆破に巻き込まれ、

最後に「……いるじゃん、赤い白鳥……」と呟いて終わる。

 

いわゆる「滅びの美学」全開のエンドを、ずっと想定していました。

 

ですが、物語を書き進めていく中で、キャラクターたちが勝手に動き始めたのです。

彼らは苦しみ、迷い、成長し、仲間を失いながらも前へ進んでいきました。

 

その姿を見ているうちに、

「この流れで死なせるのは、無駄死にじゃないか?」

「なんか……違くないか?」

そう思うようになりました。

 

物語としては“美しい最期”だったかもしれません。

けれど、彼らが積み上げてきたものを考えると、

“生き延びて次へ進む”結末の方が、彼ららしいのではないか。

そう考え直し、現在の結末へと舵を切りました。

 

結果として、当初の予定よりもずっと壮大で、

登場人物も多く、感情の振れ幅も大きい物語になってしまいました(笑)

 

八雲作戦なども、実は最初は全く予定になかったオリジナル展開ですが、

書いていて非常に楽しかった部分でもあります。

「ああ、俺はやっぱりこういう話が好きなんだな」と、改めて感じました。

 

ここまで読んでくださった皆さんは、どんな感想を持たれたでしょうか。

楽しんでいただけたなら、それ以上に嬉しいことはありません。

 

正直に言えば、「完全に自己満足で終わるかもしれない」と思いながら書き始めた作品でした。

それでも、思っていた以上に多くの方に読んでいただき、

反応や感想をもらえたことは、創作者として本当に励みになりました。

 

願わくば、マブラヴ本編も、しっかり最後まで描き切ってほしいものですね。

あの世界で戦い、もがいた人たちが、きちんと報われる日を信じています。

 

今後は、エピローグやキャラクターたちの“その後”なども、

もう少しだけ書いていく予定です。

大きな戦争の後の日常や、それぞれが選んだ道を、静かに描けたらと思っています。

 

重ねてになりますが、

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

またどこかで、彼らの物語にお付き合いいただけたら幸いです。

 

 

NageT

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