Muv-Luv Alternative:Red Cygnus 血染めの白鳥達 作:NageT
【名前】
柊直樹(ひいらぎ なおき)
【所属】
帝国陸軍 長岡基地 サマートライアングル大隊
レッドキグナス中隊 A小隊/階級:少尉
【使用戦術機】
94式不知火・帝国仕様
標準近接戦闘装備に加え、突撃前衛運用を前提とした機動制御チューニングが施されている。
【ポジション】
強襲前衛《ストライクバンガード》
⸻
【年齢・性別】
17歳/男
⸻
【外見的特徴】
短く整えられた黒髪に、常に背筋を伸ばした直立姿勢。
無駄な動きを嫌う性格がそのまま外見に表れており、立ち振る舞いは教本通りの「模範衛士」。
まだ年若さを残す顔立ちだが、眼差しは真面目そのもの。
常に状況を観察し、判断しようとする癖がある。
⸻
【経歴】
第14訓練戦術機教導隊 修了。
その後、越後方面警戒任務へ配属。
対BETA大規模戦闘経験はなく、実戦経験はほぼ皆無。
高梨志織戦死後の補充として
レッドキグナス中隊 A小隊へ配属された。
任官自体は同期配属の紗栄より先だが、
実戦経験値はほぼ同等。
実質、新兵に近い状態での前線配属だった。
⸻
【配属時の印象】
初対面の挨拶は――
短く、淀みなく、正確。
その姿勢、声量、礼式の美しさに
松原が小声で漏らした。
「……ちゃんとしてんなぁ」
模範的すぎる新兵。
それが柊直樹という第一印象だった。
⸻
【性格・人物像】
真面目。
とにかく真面目。
軍規遵守、命令絶対、教範優先。
感情より理性、勢いより定石。
そのため――
突撃気質の塊である鍋島涼介の行動には
配属当初、何度も意見した。
「前衛は統制あってこそ機能します」
だが――
次第に理解する。
この部隊は“型破り”である事。
そしてそれでも生き残ってきた事。
やがて彼は反発をやめ、
その在り方を認め、喰らい付く側へ回る。
⸻
【八雲作戦 ― 初陣】
彼の初陣は八雲作戦。
キグナス中隊の多くが
「涼介の妹」という視点で紗栄を見ていた中、
柊は同じ新兵として彼女の“死の8分”を注視していた。
結果――
紗栄も柊も生還。
帰還後、
死線を越え震える紗栄に対し
「……大袈裟だ」
と軽くツッコミを入れるが――
机の下では拳を握り締めていた。
彼もまた、生還を噛み締めていた。
⸻
【部隊内での立ち位置】
比較的真面目な人員――
保科、松原に懐く傾向が強い。
同じA小隊の問題児、
涼介・松本に振り回される松原と並び、
ため息を吐く姿がよく目撃されていた。
⸻
【最期 ― 出雲作戦】
C小隊が補給で一時後退。
その隙を突かれ、
A小隊はBETA群に包囲される。
突破を図り、
涼介・松本・松原が前進。
しかし――
柊は追従できなかった。
包囲。孤立。
視界を埋め尽くすBETA。
冷静さを失い――錯乱。
突撃砲を乱射。
そこへ救援に入った有村を――
誤射。
一瞬の沈黙。
そしてBETA群が殺到。
柊直樹、有村と共に戦死。
⸻
【死の意味】
普段冷静だったからこそ、
誰もが「柊なら大丈夫」と思っていた。
目を離した涼介の判断。
それもまた――
彼の死の要因だった。
この経験は涼介の戦い方を変える。
突撃しながらも、
周囲を見る。
仲間を置き去りにしない。
柊の死は、
突撃馬鹿の視野を広げた。
⸻
【趣味】
読書、剣道。
歴史小説を好み、
特に“敗者の武将”を好んで読んでいた。
剣道を始めた理由は――
「侍が好きだから」
という少年らしい動機。
⸻
【備考】
真面目すぎた新兵。
だが最後は、
誰より人間らしい死に様だった。
冷静であろうとした少年が、
恐怖に呑まれた末の最期。
それは――
戦場の現実そのものだった。
柊直樹