Muv-Luv Alternative:Red Cygnus 血染めの白鳥達   作:NageT

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第七十六話 レッドキグナス中隊・総当たり

場所:演習場第3ブロック・模擬戦用市街マップ

 

 

第一試合:A小隊 vs B小隊

 

開始の合図と同時に、A小隊が突撃。

「行くぞォォォ!!」

涼介機が不知火の跳躍ユニットを全開、ビル街の直線を一気に駆け抜ける。

松松コンビが背後にピタリとつき、雁部は外側から大回りして包囲を狙う。

 

しかし保科は冷静に、迎撃ラインをすでに構築済みだった。

「小川、左側路地封鎖。岸本は右から回り込み。小林、中央で止めろ」

「了解!」

と全員即座に応答。

 

小林機が教本通りの射撃で涼介機の足を止める。

「クソッ、正面かよ!」

その隙に岸本が松松コンビを分断、さらに小川が雁部の射線を切る。

 

 

終盤、包囲網を崩せずA小隊は全滅判定。

「全員、生還。これが理想だな」保科の声に、B小隊全員が笑みを浮かべる。

「……ぐぅ、完封かよ」

涼介が悔しそうに呟くと、雁部が肩を叩き

「まぁまぁ、ナベさん。次は勝つべ」

「おう!次は絶対ェ負けねぇからな!」

涼介と雁部が拳を突き合わせリベンジを誓う。

 

 

第二試合:A小隊 vs C小隊

 

今度は突撃力全開のA分隊が爆発。

富田機の不知火が先制砲撃を行うが、涼介と雁部が側面から一気に距離を詰める。

「富田ぁ!お前の背中もらった!」

「ちぃっ、鍋島ァ!やるっけね!」

 

松松コンビは前園と大友を分断し、紗栄機を翻弄さは、射線を逆利用して動きを封じる。

「松原〜ぷ〜んのタイミングでいい?こっぺろー!」

「松本、よくわからないけど僕が合わせる!そのまま行けェ!」

松本のよくわからない言葉と動きに松原が合わせる。

 

最後は涼介が富田機を撃破し、A小隊勝利。

「やっぱ突撃勝負なら負けねぇな」

涼介が胸を張ると、紗栄がふくれっ面で

「チビ兄、今度は負けないから!」

と宣言。

「不知火でいいならいつでも挑戦受けてやるぜ、紗栄」

煙草をスパスパする動作をする涼介に紗栄が「ムキー!」と悔しそうに叫び笑いが起きる。

 

 

 

第三試合:B小隊 vs C小隊

 

B小隊は堅実に距離を取り、砲撃型のC小隊を機動で削る。

紗栄の不知火が必死に反撃するが、小川の迎撃射撃と保科の指示が完璧に噛み合い、反撃の芽を摘んでいく。

 

終盤、富田が突撃を試みるも岸本にカウンターを食らい戦闘不能判定。

「やっぱB小隊、鉄壁だっけね……」富田が悔しそうに汗を拭う。

 

 

試合後・喫煙所にて

 

涼介、保科、雁部、小川、富田が缶コーヒー片手に煙草をふかす。

「いやぁ、保科大尉……相変わらず手堅いっすね」雁部が笑いながら煙を吐く。

「全員生還が目標だからな」保科は静かに答える。

涼介は煙を吐きつつ、「でも次は食ってやるからな」と保科に宣戦布告。

小川は「まぁ、その前に紗栄ちゃんに嫌われないように気をつけてくださいよ」とニヤリ。

富田は「お前ら仲良すぎだっけね」と笑いながら火をつけ直す。

 

遠くで紗栄と大友が模擬戦の反省会をしており、青島が淡々と記録整理を続けている。

その光景に保科は煙を細く吐き出しながら、「……この中隊、やっぱ悪くないな」と小さく呟いた。

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