コラボ作品 実る明日に咲く希望   作:キズカナ

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オリキャラ紹介

佐倉イサム
本編での主人公枠。この作者の作品「Dream Palettes」の主人公と同姓同名ではあるが基本的な性格はほぼ同じ(あっちとはパラレルワールドの感覚で大丈夫です)。
こちらではみのりと恋人関係になっている。
基本的にみのりを介してMORE MORE JUMP!のメンバーとの交流が多く、配信の企画などを提案する協力者兼公認サポーターのような存在として動いている。


流川京介
 なかむーさんの作品「白き蝶に導かれて」等で登場してる主人公枠。こちらも大まかな設定などは一緒だが通ってる学校などで変化がある。
 面倒見も良く仲間思いな一面もあり、悩みのある人物の相談に乗ったり的確にアドバイスをする。それに加えて紳士的であり、少しの心遣いでも笑顔で返したりする善人でもある。
 司とは幼なじみで時折妹の咲希のお見舞いに行くことがあったことで交流を深め互いに意識するようになっている。
 1部メンバーには変わったあだ名をつける癖があるようだ。



前編

 

 

 突然だが、皆さんは不可思議な現象というものを目撃したことがあるだろうか?

 

 誰かがその部屋にいた訳でもないのに突然その部屋の中から大きな物音が聞こえた。

 

 肝試しをしていると仕掛け人も身に覚えのないお化けの目撃情報が入ってきた。

 

 何もしてないのに突然パソコンが壊れた……これは絶対触ったヤツが何か余計なことをやらかしてるだけであるから違うか。

 

 と、まあこのように……この世には摩訶不思議な出来事が起きたり起きなかったりする訳だ。

 

 

 

 さて、そろそろ本題に入ろう。

 何故俺が突然このような話題をあげたか。

 

 何故奇妙すぎる現象だと言いたいのか。

 

 何故見間違いであると思いたがるのか。

 

 その答えはただ1つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今、俺とみのりの目の前で天馬先輩が砲弾のように降ってきた上に、頭から地面に突っ込んで突き刺さっているからだ。

 

 

「えーっと……ナニコレ?」

 

 

 とりあえず状況を整理しよう。

 俺とみのりは日々の日課である休日の早朝ランニングをしていた。

 ある程度の距離を走ったところで休憩をしていたところ、空から天馬先輩が降ってきて今この状態になってるということだ。

 

 

 何言ってるのかわからない? 俺にもわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず今やるべき事は……

 

「……あー、これゃダメかも。みのり、一応救急車呼んで」

「救急車さぁぁぁぁぁん!!!!」

「いや、そんな古典的な呼び方してとは言ってない」

 

 なんてことだ、もう助からないゾ☆

 そう思った俺たちはひとまず救急車を呼ぶという選択に出た。

 

モゴモゴモゴモゴゴーーー!!(勝手に死んだとこにするなぁァァ!!!)

 

 しかし、降ってきた天馬先輩は地面の底から何かを訴えてきた。

 

「あー、いたいた。こんな所まで飛ばされてたか」

 

 そしてそこに現れたのは……知らない人だった。

 

「おい、知らない人とはなんだ」

「……どこかでお会いしましたっけ?」

「いや初対面だろう」

「ですよね〜」

「京介先輩!」

「え? 知り合いなの?」

 

 と、突然現れた『流川京介』なる人物により事態は動き出すのだった。

 

 

 ついでに天馬先輩は流川さんが聖剣のごとく引っこ抜き回収した。

 

 

〇 〇 〇 〇 〇

 

 

 数日後……

 

「と言うことがあった、とさ」

「「いやいや訳わかんない」」

 

 後日、俺は放課後に友人兼クラスメイトである白石杏と暁山瑞希にその話をした。

 

「……ていうかあの……流川って人、天馬先輩の友達なの?」

「あー、友達っていうかなんて言うか……」

「まー、よくセットで見るよね」

「確かに。それに神代先輩も混ぜて時々屋上で何かやってるし」

「それってもしかして噂に聞く変人ワンツートップってヤツ?」

 

 俺がそう聞くと杏は頭を抱えていた。そういえば彼女はあの2人に振り回されることが多いんだとか。

 

「……いつから変人トリオになったんだ…?」

「止めて、これ以上増えないで…」

「ん〜、京介センパイは2人の保護者って話も聞くけどな〜。それはそうと杏、ドンマイ!」

 

 そんな彼女に瑞希は笑いながら肩を叩いた。一方の杏は「笑い事じゃないんだけど!!」と更に顔を机につけていた。

 

「まあ司センパイも凄いね〜。そのうちスタントマンとか出来るようになったりして」

「そんな事したら屋上で爆発とかしそうで怖いんだけど……」

「いや〜、流石にそこまでしないとは思うよ? ほら、外の空気でも吸って……」

 

 

 

ドゴォォォォォォン!!!

 

 

 

 俺が窓を開けた瞬間、上の方からとんでもない爆発音が聞こえた。

 

「春だねぇ」

「・・・・・・」

 

 

 

「これって……」

「もしかして……!」

 

 この轟音を聞いた俺たちは教室を飛び出して、屋上へと向かった。

 

「コラー! すごい音がしたと思ったら一体何を……」

 

 屋上へ向かうと、天馬先輩に神代先輩、そして流川先輩がいて、大きなクレーターが出来ていた。

 

「……え、何このクレーター」

「ふむ、どうやら火薬の調整をもう少し抑えた方が良さそうだね」

「いやいや、火薬って一体何を……」

「え……、ああ……実は今度のショーでダイナミックバトル物をやろうと思うのだがその為に爆発を使う為の調整をだな……」

「だからって火薬なんて危険すぎますよ!!」

 

 神代先輩と天馬先輩が発言をする中、杏は混乱してるのか何時にもなく大きな声を出していた。

 

「すまない、白石。このバカ2人…というよりほぼほぼ類の所為(せい)で火薬の量が多くなった」

「僕としては抑えた方だと思うけどね」

「抑えてねぇだろ! 屋上からド派手な爆発音が聞こえたその時点で抑えてない証拠だろうが!」

「先輩、苦労してますね〜」

「変わってくれた方がありがたいが…流石に変人編入生の同級生と親友を面倒見るのは俺くらいしか適任がいないから誰も変わってくれねぇよ…」

 

 流川先輩は何を言ってるんだと言わんばかりに俺がツッコんだ。一方で瑞希は爆発のクレーターを興味深そうに眺めていた。呑気か。

 

「……まあ最悪先生に言及されたらしのなんちゃらのせいにしとけばいいか」

「いや、そんなのが罷り通る訳「わかりました」通るの?」

 

 遂に流川先輩が責任転換に走り始めたので流石にそれはどうかと苦言を入れようとしたのだが、杏が了承してしまった。

 

「……ん? お前は確かこの間みのりンガーMといっしょにいた」

「佐倉イサムです。……てかなんですかみのりンガーMって」

「まあそんなことはどうでもいい」

「良かねえよ」

 

 なんなのさ、みのりンガーMって。何勝手にマ○ンゴーさせてんの。みのりはロケットパンチもブレストファイヤーも出ないよ。

 

「まあお前のことは偶に聞いてるよ。モアジャンのサポーターであり、みのりンガーのファン兼恋人だって」

 

 そこまで知ってるのか。

 

「みのりンガーとはウチの咲希と仲良くしてもらってるからなそれなりに敬意は込めている」

「咲希……どこかで聞いたことある名前だな……。どこだっけ?」

「……お前、まさかウチの咲希を知らないのか?」

「いやそんな有名人みたいなこと言われても」

 

 流川先輩から圧をかけられているものの知らないものは知らない。

 

「あーほらイサム、穂波ちゃん知ってるよね?」

「うん」

「あの子の幼なじみで同じバンドメンバーの子なんだ」

「そうなの?」

 

 俺が瑞希に聞き返すと「うん」とうなづいた。因みに穂波とはみのりとサモちゃんの散歩に出かける時に会うことが多く、気がついたら友人になっていたという感じだ。

 

「あー、そういう事か……」

「そういう事だ」

 

 詳しく聞くとみのりと同じバイト先の子でもあるらしい。……ホントみのりって顔広いよなぁ。

 

「まあアイツには色々と感謝はしてるってことだ」

「言うてもとても敬意あるようには聞こえないんですけどねぇ。」

 

 いや、敬意持ってる人に昭和のロボットアニメみたいなあだ名は付けないでしょ……。

 なにやら不服そうな顔をしてる流川先輩を他所に俺は瑞希に耳打ちであることを聞いた。

 

「ねえ瑞希、1つ聞いてもいい?」

「ん? 何?」

「……流川先輩ってもしかしてネーミングセンス壊滅的だったりする?」

「……あー、それ言っちゃう?」

「いや、だってなんて言うんだろ……。なんか昭和臭いというか……」

「ブフォ!!! 昭和って……」

 

 なんか瑞希のツボにハマってしまってるが、こっちは至って真面目に聞いてるんだよなぁ……。

 

「おい、聞こえてんぞ。誰が昭和に取り残されたネーミング野郎だ」

「うん、そこまでは言ってないね」

 

 しかもなんか面倒な感じで絡まれたんだけど。瑞希に「助けて」と視線を送るが、逸らされてしまった。

 

「人の趣味にケチを付けるとはな……さてはお主飯屋で注文した物が来た時に、一口も食わずに金も払わずに文句だけ吐いて帰るタイプのクレーマーだな?」

「そんな事罰当たりな事をする訳が無いでしょう。それにこれに関しては明らかに注文した物と違う物が出てきた上にぼったくりみたいな価格請求してくるようなもんですよ」

「違うな。アレだ、注文した物だと色々と不備が出る事が発覚したから被害を最小限に抑えるよう、此方である程度の改良して料金を割り増しするのと同じ寸法だよ」

「要するにそれって契約と違うもの作って売りつけてるだけですよね? ブラ○○・○○ックよりタチ悪いような気がしますが」

 

 売り言葉に買い言葉、両者の口喧嘩は、間に目には見てない電気が走るほどに加熱していた。

 

「……この俺に喧嘩を売るとはいい度胸だ」

「そりゃ人の恋人に変なあだ名つけられたらこうなりますよ。ウチのみのりは可愛くて努力家で凄く健気ないい子なんですから」

「ほぉ〜? ウチの咲希に比べたら1歩及ばずだな。咲希は純粋で眩しい太陽……いや、天使のようなヤツだからな」

「そちらが天使ならみのりは女神ですね。いつでも癒しを与えてくれるし、辛い時そばにいてくれるだけで元気貰えますからね」

「あーもう! ハイハイ2人ともその辺にして!」

 

 このやり取りが長引きそうな事を危惧した杏が間に入って強制的に終了となった。

 

 その後は先生にバレる前にその場から退散することに。一応後のことは流川先輩が率先して何とかするということなのだが、あの爆発跡地をどうするというのだろうか……。まあこれ以上面倒事に巻き込まれるのは御免だから大人しく撤退しよう。

 

 それはそうと流川先輩、悪い人では無いのだがやはりなんだろう……。みのりの扱いに関しては納得がいかない。

 そう思いながら俺は屋上を後にした。

 

 

 翌日、あれだけ派手に爆破した屋上が何事も無かったかのように綺麗になってたが……それは別の話となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、

 

「「ハックション!」」

 

 イサムと京介が彼女自慢の口喧嘩をしていた頃、バイトをしていたみのりと咲希が同時にクシャミをした。

 

「なんか不思議なクシャミだったね〜」

「そ、そうだね……」

「……もしかして誰がが噂してたりして?」

「そ、そうなのかな?」

 

 咲希の言葉に首を傾げるみのり。

 

「……あ、そういえば咲希ちゃん。あの件ってバレてないよね……?」

「うん! きょーくんにもバレてないよ!」

「私も今のところイサムくんには勘づかれてない筈だからこのまま頑張ろう!!」

「「おおーー!」」

 

 みのりと咲希は何やらひっそりと謎の計画を進めていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後編へ続く

 

 

 

 

 

 





さて、いかがでしたでしょうか?
とりあえず私の方は諸事情で前編と後編に分けての投稿となります。
後編はお盆までに投稿予定ですので楽しみに待ってくださると幸いです。

それではまた次回お会いしましょう。


代表作

Dream Palette

なかむーさんの作品

白き蝶に導かれて……
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