ファンサービスは僕のモットーですから   作:ジャギィ

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ランキング9位達成!やっぱ皆ファンサービス好きなんだね!


第2話

前回のあらすじ

LDSに恩人の塾を人質にされたIVの怒りのファンサービスが志島北斗を襲う!哀れ北斗はファンサービスに怯える体になった

満足したのも束の間、LDSのボスである赤馬零児が直接IVに接触。IVは敵地の奥深くに乗り込むのであった…

 

 

 

「単刀直入に聞こう。君は何者だ?」

 

レオ・コーポレーションの応接室で、赤馬零児がテーブルを挟んだ先にいる男…IVに質問する。その後ろには日美香が立っている

 

虚偽を許さないといった強い眼光がIVを睨めつけるが、IVはどこ吹く風といった態度でソファにもたれ掛かりながら脚を組む

 

「何者、ねぇ…?随分抽象的な質問だな」

「貴様!社長に対してなんだその態度は!!」

 

零児の側近の部下である中島がIVを怒鳴りつける

 

「ハッ!知ったこっちゃねえな。偉けりゃ誰もが媚びへつらうと思ったら大間違いだぜ腰巾着」

「な…!?」

「そもそもテメェはウチの塾を潰そうとした企業のトップだ。ならむしろテメェは俺にとっちゃ忌々しい敵でしかない。そんな奴の言う事を聞く理由なんざ分からねえなぁ?」

 

強い敵意を隠さず零児にぶつけるIVだが、零児は冷静な姿勢を崩さず分析する

 

「だが君は、その怨敵の懐までわざわざやって来た。つまり君にとって私は会話するだけの価値がある人間だと判断している」

「……チッ。社長なだけあって頭のキレは早いな」

「先の質問、言い方を変えよう。君はこの『スタンダード次元』の人間ではない…違うか?」

「………」

「言っておくが裏は取れている。君は半年ほど前、突如この街の住民登録がされ、初めて存在が確認できた。しかしそれ以前の経歴は学歴はおろか出生に至るまで一切見つけられなかった。痕跡を消したという痕跡すらもだ…()()()()()()()()()()()()()かのように、君の出現は唐突だった」

 

沈黙が部屋を満たす

 

…やがて観念したかのように両手をヒラヒラ上げると、ため息を吐きながらIVは白状した

 

「降参だ。確かに、俺はこの世界の人間じゃねえ」

「やはり…君はエクシーズ次元の」

「いや、分からねえ」

「……何?」

「俺はな、この街に来る前の記憶がねえんだよ。どこで生まれ、生き、そして誰と過ごしたか…そういった記憶が一切ないんだ。分かるのは、漠然とこの世界の人間じゃないっつー感覚だけだ」

「そんな言葉が信じられるとでも?」

 

IVの証言を全く信じていない日美香が疑いの眼差しを向けるが、IVは紳士的でも悪魔的でもない、初めて零児達に見せる真剣な表情で言う

 

「信じねえのは勝手だがな、今の俺にとっちゃロクに覚えてない故郷なんざよりも、人形デュエル塾こそが俺の居場所なんだよ。あそこを守る為なら俺はどんな敵だろうとぶっ潰すし…万が一あの居場所を壊してみろ?その時は俺がこの街を徹底的にぶっ壊してやるぜ…!!」

「なんですって…!」

 

その挑発に日美香はさらに言い返そうとして、直前に息子が口を開くのを制した

 

「れ、零児さん…」

「……そんな事をさせるとでも?」

「逆に止められると思ってるのか?お遊びのリアルソリッドビジョンで俺のモンスターを止められないことは、お前が1番よく理解してるはずだぜ」

 

悪魔のような狂笑を浮かべるIVの言う事を、零児は一筋の汗を流しながら内心肯定する

 

カラクリは分からないが、IVはデュエルモンスターズを実体化させる力を持っている。IVのデュエルディスクが一切改造の施されていない市販のデュエルディスクである事はデータ分析から把握している。つまり、モンスターの実体化は彼自身の力だということだ。そんな超能力じみた力など非ィ現実的だが、事実として彼は、志島北斗に追い打ちのダイレクトアタックでリアルなダメージを与えている

 

もし、あの力に制限がなく、無差別に街中に向けられれば…?それはやがてこの街に襲うであろう脅威を、個人で有してることに他ならない

 

(危険極まりない…しかし彼を我々の陣営に引き込められれば、最大級の戦力として、それが無理ならば最低でも不可侵条約を結び、我々の敵となる事だけは避けねば…)

「いいだろう。君の言葉を信じよう」

「零児さん!?」

「ただし、我々がこれから話すことも信じてもらいたい。その上で、君が今後どのように立ち回るのか、しっかり話し合いたいと思っている」

「…いいぜ。その提案、乗ってやるよ」

 

零児は話した

 

この世界が4つの次元に別れている事、父が融合次元のアカデミアを利用し侵略戦争を起こしている事、それを阻止すべくLDSを創設しアカデミアに対抗できる戦力を育て集めている事

 

事情を話した後、零児はIVに問う

 

「君はどうする?本音を言えば、君が我々の仲間になればこれ以上なく心強いが、同時に敵に回すことだけは絶対に避けたいと考えている。だから君がどのような返答を出そうと、人形デュエル塾とその住人の保護をこちらから申し出たいと思う」

(いたれりつくせりだねぇ…本音?その真っ黒な腹ん中で一体何を考えているのやら…)

(どうだ……?)

「答えはNOだ。俺には他所に喧嘩ふっかけた侵略者共とわざわざ戦ってやる理由なんざねえからな。まあ、この街にそのアカデミアって連中が来るってなら、手伝ってはやるよ」

「そうか………それだけでも有り難い。感謝する」

「塾の保護ってのはどうするんだ?」

「緊急用の戦力を常に確保しておく。奴らがこの街に攻めてくれば、すぐに派遣できるように準備しておこう」

「OK…交渉成立だな」

 

そう言うとIVは手を差し伸べながら仮面を被り、外向けの好青年なIVとしての笑顔を見せた。それを見た零児は無表情を貫きながら、彼が差し出した手を握り返して、握手をした

 

「これからよろしくお願いしますね、赤馬零児くん」

「…こちらこそよろしく頼む、IV」

 

内訳を知れば、これ以上ないほどドロドロし切った第1回ドSサミットは、これにて終了を迎えたのであった

 

 

 

ちなみにこの後、外を出たIVを待ち伏せしていた刀堂刃と光津真澄にデュエルを挑まれたのだが…

 

 

「どうだ!!攻撃力2500の「ソウザ」に3100の「ガトムズ」!しかも「ソウザ」は罠カードの破壊を防げる効果も持つ!どんな罠を仕掛けても俺には通じねえぜ!」

「俺のターン、「ハーピィの羽根帚」でセットカードを破壊…おやおや、「セイバー・スラッシュ」と「セイバー・リフレクト」とは怖いねぇ。「ボム・エッグ」を召喚して効果で「ネクロ・ドール」をコストに800ダメージ、手札の「カトル・スクリーム」をコストに「ビスク・ドール」を特殊召喚、墓地の「カトル・スクリーム」を除外して「ネクロ・ドール」を墓地から特殊召喚。「ネクロ・ドール」「ビスク・ドール」で「ジャイアントキラー」をエクシーズ召喚。効果を2回使い「ガトムズ」「ソウザ」を破壊。最後に「キラーナイト」を墓地の「ネクロ・ドール」と共に特殊召喚、総攻撃でお前のライフは0だ」

「うわあああああ!!?」

「悔しいでしょうねぇ」

 

 

「「マスター・ダイヤ」と「ラピス・ラズリ」と「プリズム・オーラ」を融合召喚!「ラピス・ラズリ」の効果で1500ポイントのダメージを与える!「ラピス・ラズリ」はまだデッキにある!アンタがエクシーズモンスターの為にモンスターを大量に特殊召喚すれば、次のターンに「マスター・ダイヤ」で「ラピス・ラズリ」の効果をコピーしてゲームエンド、「ジャイアント・キラー」で「マスター・ダイヤ」と「ラピス・ラズリ」を破壊しても「プリズム・オーラ」で「ジャイアント・キラー」を破壊出来るわよ!」

「ならばその前に倒せばいい。「ギミック・パペットーリトル・ソルジャーズ」を召喚。召喚時にコストでデッキの「ブラッディ・ドール」を墓地に送り、「リトル・ソルジャーズ」を「ブラッディ・ドール」と同じレベル8にする。手札以外から墓地に送られた「ブラッディ・ドール」は手札に戻り、「ブラッディ・ドール」の効果でEXデッキの「ジャイアント・キラー」を見せ、そのランクと同じレベル8の「カトル・スクリーム」をデッキから手札の自身と共に特殊召喚。レベル8のモンスター3体で「デステニー・レオ」をエクシーズ召喚。「デステニー・レオ」で「ラピス・ラズリ」に攻撃、ダメージステップ時に手札から速攻魔法「リミッター解除」発動。「デステニー・レオ」の攻撃力を倍にすれば、6400から2400引いて4000の戦闘ダメージでジャストキルだ」

「ウソでしょ…」

 

 

危なげなく返り討ちにして、悠々と人形デュエル塾に帰ったのだった




やっつけですが刃とますみんのデュエルも書きました。セリフや描写が簡略化してるけど許してちょ

ちなみにますみんはジャストキルする為にわざわざ「デステニー・レオ」って札を切ってる(「ジャイアントキラー」で「マスター・ダイヤ」と「プリズム・オーラ」と処理してからリミ解した「ジャイアントキラー」と「カトル・スクリーム」と手札の「キラーナイト」を使えば倒せた)為、相当ファンとして気に入ってる模様。いい迷惑だ
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