ファンサービスは僕のモットーですから   作:ジャギィ

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ちょっと今回は遊矢へのアンチヘイトが強いっていうか、モロ遊矢アンチな感じです
でも遊矢が嫌いっていうか、ここで遊矢のマズいところを出来るだけ修正したくて、膿を大量を出す為に必要なことなので、読むのが嫌だと感じたら跳ばしてください


第4話

榊遊矢は、過去類を見ないほど焦燥していた

 

自分だけのアイデンティティであったペンデュラム。それが数多くの人間に行き渡るかもしれないという事実と、自身の…父のエンタメデュエルがつまらなく廃れていくものだと言い切られ、その心は暗い影を落としていた

 

遊勝塾現塾長で幼馴染の父親である柊修造に叱咤激励され、舞網チャンピオンシップ出場の為の公式戦で連勝を重ねても、その心にはしこりのようなものが残っていた

 

そうして、出場条件のひとつである公式戦勝率6割の一歩手前まで到達した翌日、遊矢の元にあるメッセージが届く

 

 

『柊柚子 ハ 預カッタ。返シテホシクバ 指定ノ場所二 ギャラリーモ連レテ 一緒ニ 来イ。大人 ガ 関ワッタ場合 柊柚子 ノ 命ハ保証 シナイ』

 

 

それは、幼馴染の誘拐を意味する内容だった

 

 

 

舞網市郊外のとある廃墟…

 

そこに真っ赤な髪に緑色の前髪と、傍から見ればトマトに見える髪型をした少年が、息を切らしながらも入ってきた

 

「約束通り来たぞ!!柚子を何処にやった!?早く返せ!!」

 

少年…榊遊矢は息を整えると、現場全体に響くよう大声を叫んだ

 

「遊矢さん!」

「遊矢お兄ちゃん速すぎるよ〜」

「シ、シビレるくらい疲れた…」

「よっぽど柚子が大事なんだね〜」

 

遅れて遊勝塾の塾生年少組である山城タツヤ、鮎川アユ、原田フトシと、キャンディを舐めた少年、紫雲院素良が入ってきた

 

昼間だというのに薄暗い暗闇に向かって遊矢は叫び続ける

 

コッ…コッ…コッ…

 

すると、暗闇の奥から靴音が聞こえ、人影が姿を現した。それを認識した遊矢は目を吊り上げて、影を睨む

 

「約束通り観客を連れてきたようですね」

「誰だ!?」

 

そう言われた影は望み通り前へ出てくる。そして光が影を照らし、暗闇を剥がした瞬間、遊矢は目を見開いた

 

「お……お前は!?」

「初めまして、榊遊矢くん。僕の名前はIV。“決闘者の貴公子”、などと呼ばれています。お見知り置きを」

「お前が柚子を拐ったのか!?」

「ええ。赤馬社長に君の実力を再度測るよう頼まれましてね…少々手荒な方法を使わせてもらいました」

「柚子は無事なのか!?」

「さて、どうでしょうか?……しかし随分と怒っていらっしゃる…恋人がそんなにご心配ですか?」

「こ、恋人!?そ、そんなんじゃない!柚子はただの幼馴染で…!」

 

「遊矢兄ちゃんヘタレ〜」

「柚子お姉ちゃん可哀想〜」

「そこでその否定の仕方がダメだってのはボクでも分かるな〜」

 

「う、うるさい!!実際に幼馴染なんだからいいだろ!!」

 

フトシ、アユ、素良の3人にからかわれ、頬を赤く染めながら恥ずかしがる遊矢

 

「と、とにかく!お前の目的は、俺とデュエルする事でいいんだな!?」

「そうです。君が僕に勝てば、柊柚子は解放しましょう。…僕は個人的に君に興味がありました」

「俺に…?」

「君が榊遊勝から受け継いだエンタメデュエルと僕のエンタメデュエル、どちらが上か証明したかったんだ」

 

IVのデュエル…それを聞いて思い出した遊矢は怒った

 

「エンタメ…?あんなデュエルを、お前はエンタメだって言うのか!?」

「遊矢…?」

「おや、僕のデュエルを見てくれたのですか?光栄だなぁ」

「ふざけるな!!あんなに観客を怯えさせて、子供を泣かせて、対戦相手にも酷いことをして…!お前のデュエルは、エンタメデュエルなんかじゃないっ!!」

 

遊矢は果敢にデュエルディスクを構えた。それを見たIVもディスクを起動し、顔と手の甲に紋章を浮かび上がらせる

 

「エンタメは、皆が笑顔になれるようなものなんだ!俺が本当のエンタメデュエルを見せてやる!!」

「それは、見ものですねぇ」

 

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

先攻は遊矢だ。遊矢は手札を確認すると、早速腕を大きく広げて大声で告げる

 

「レディース エーンド ジェントルメーン!!これより、本家本元のエンタメデュエルを開演いたします!!」

「遊矢お兄ちゃんのエンタメデュエルだぁ!!」

「シビレるぅ〜!!」

 

見慣れた光景にアユとフトシが歓声を上げる

 

「私は、スケール4の「EMトランプ・ウィッチ」とスケール8の「竜穴の魔術師」で、ペンデュラムスケールにセッティング!」

 

遊矢を挟むように2つの光柱が現れ、それぞれ「4」「8」と描かれていた

 

「これでレベル5から7までのモンスターが同時に召喚可能!

 

ペンデュラム召喚!!現れろ!!」

 

天空のペンデュラムの軌跡。そこから開いた穴から出現したのは、黒金の魔術師と複数の短剣を持ったマジシャン、異なる色の虹彩を持つ真紅の竜だった

 

 

「レベル5「EMダグ・ダガーマン」!レベル7「法眼の魔術師」!」

 

 

「雄々しくも美しく輝く二色(ふたいろ)(まなこ)!「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」!!」

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

レベル7 ATK2500

 

 

ペンデュラムゾーンにペンデュラムカードを置き、その間の数値のレベルのモンスターを1度だけ可能な限り特殊召喚する

 

これが榊遊矢の生み出した『ペンデュラム召喚』だった

 

「私はこれでターンエンド。さあ、貴方のターンで──」

 

パチ パチ パチ

 

「えっ……?」

Beautiful(ビューティフル)……実に美しいものを見せてもらいました」

 

拍手の発生源はIVだった。彼はペンデュラムモンスター達を見ながら手を叩き、褒め始めた

 

「これが本家本元のペンデュラム召喚…なるほど、(みな)が夢中になるのも頷けます。これは確かに良いものです」

「ど、どうして褒めるんだ?お前は俺を倒して、自分のエンタメデュエルを証明したいんじゃ…」

「デュエルで大切なのはリスペクトの精神です。例え対戦相手であろうと、良いものは良いものであると認める必要があります。ペンデュラム召喚は素晴らしい…それは間違いなく断言出来るものです」

「あ…ありがとう…?」

 

あまりに敵意のないIVの姿に、相手が凶悪な誘拐犯だということも忘れてしまいそうになる遊矢。それほど、自信を喪失し掛けてた自分のエンタメを認めてくれる言葉が嬉しかったのだ

 

それは観戦していた子供達も同じだった

 

「あの人…本当に悪い人なのかな?」

「うん、良い人に見えるよね」

「なんか、IVっていい奴じゃん!」

「…………」

 

ただし、素良だけは無言でIVを見つめていた

 

「僕も楽しいデュエルをしましょう!僕のターン、ドロー!」

 

ターンが進み、IVの手番になる

 

「まずは魔法カード「テラ・フォーミング」を発動!デッキからフィールド魔法「地獄人形の館」を手札に加え、そのまま発動!「地獄人形の館」は発動時に「ギミック・パペット」モンスターを手札に加えられます。「ギミック・パペットーシザー・アーム」を手札に加え、召喚する!そして「シザー・アーム」の召喚時効果で、デッキから「ギミック・パペットーネクロ・ドール」を墓地に送ります!」

 

「あの人形、こわ〜い…」

「シビレるくらい不気味だぜ…」

 

「永続魔法「一族の結束」を発動!僕の墓地にいるモンスターは機械族、よって同じ機械族の「シザー・アーム」の攻撃力は2000となる!」

 

ATK1200→2000

 

「「シザー・アーム」!「ダグ・ダガーマン」を攻撃しろ!」

「相打ち!?」

「「地獄人形の館」がある限り、僕の「ギミック・パペット」は戦闘では破壊されない。つまりこのバトル、破壊されるのは「ダグ・ダガーマン」のみ!」

 

ハサミと短剣がぶつかり合うも、フィールド魔法の恩恵を受けていた為、「ダグ・ダガーマン」だけ一方的に破壊された

 

「僕はカードを1枚セットし、ターンエンド」

「私のターン、ドロー!私は「EMトランプ・ウィッチ」のペンデュラム効果を発動!1ターンに1度、融合召喚を行います!」

「融合だって!?」

「フィールドの「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」と「法眼の魔術師」で、融合!!」

 

 

「神秘の力操りし者、眩き光となりて龍の眼に今宿らん!」

 

 

「融合召喚!出でよ!秘術ふるいし魔天の龍!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

 

ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

レベル8 ATK3000

 

 

大型融合モンスターの登場にIVは色めき立つ

 

「すごいよ遊矢くん!ペンデュラム召喚と融合召喚を同時に扱えるだなんて!」

「まだまだ!お楽しみはこれからだ!!私は更に、ペンデュラム召喚を行う!!」

「なんだって!?」

「再び現れろ、私のモンスター達!!」

 

遊矢の宣言に合わせて、EXデッキから「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」と「ダグ・ダガーマン」「法眼の魔術師」が復活する

 

「なんて事だ。ペンデュラムモンスターは墓地の代わりにEXデッキに送られ、何度でも復活できるのか…というか、これはマズい…」

「さあ、エンタメデュエルもこれにて終演です!「ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の攻撃!「ルーンアイズ」はレベル5以上の魔法使い族を使って融合していれば、モンスターに3回攻撃する事ができる!」

「「法眼の魔術師」のレベルは7…攻撃力3000の3回攻撃!?」

 

「ルーンアイズ」の背中にある輪の装飾部分に、攻撃回数と同じ数…3つの光の球が出現し、そこからブレスと一緒に光線が発射される

 

「『連撃の、シャイニー・バースト』!!」

「うわあああああっ!!」

 

IV LP4000→3000→2000→1000

 

「ルーンアイズ」と「シザー・アーム」の攻撃力差、1000ポイントが三連続でIVのライフを削る

 

「これでフィナーレです!!「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」で「ギミック・パペットーシザー・アーム」に攻撃!「オッドアイズ」はモンスターとの戦闘ダメージを倍にします!『リアクション・フォース』!」

 

「「シザー・アーム」との攻撃力差は500!」

「その倍の1000ポイントのダメージだから!」

「遊矢兄ちゃんの勝ちだぜー!」

 

 

「『螺旋の、ストライクバースト』ォ!!」

 

 

赤と青のエネルギーが螺旋を描いてIVに迫り…

 

「リバースカードオープン!「パワー・ウォール」!戦闘ダメージを受ける時、500ポイント毎にデッキの上からカードを1枚墓地に送ることで、戦闘ダメージを無効にする!」

 

しかしそれは、伏せられたカードが出したバリアによってかき消され、IVのライフは0にならなかった

 

「僕は2枚墓地に送って、ダメージを無効にする!」

「あぁー!」

「おっしいー!」

「しくった……くっ!俺はこれでターンエンド!」

 

予想外の事態に演技を忘れる遊矢。そんな遊矢に対して、IVは立ち上がって砂埃を払いながら聞く

 

「楽しいですか?」

「えっ」

「楽しいですか?デュエルは」

 

唐突な質問だったが、遊矢は戸惑いながらも答える

 

「も、もちろん楽しいに決まってるだろ!でも、なんで急にそんな」

「そうでしょうそうでしょう、楽しいでしょうねぇ…………思い通りに力が振るえるというのは」

 

そして、その発言に遊矢は固まった

 

「自分だけの特別な力で、一方的に相手を蹂躙する」

「な、なにを…」

「相手がどんな思いを抱いてようと、どんな決意で戦おうと、笑顔になれるデュエルに比べれば劣ってる、間違ってる」

「ち、ちがうっ」

「実にいいエンターテインメントでしたよ。君のその」

「ちがう!」

 

「相手をサンドバッグにしたデュエル」

「違うっ!!」

 

「俺の、父さんのエンタメデュエルは、そんなものじゃない!!勝手なことを言うなっ!!」

「果たしてどっちが勝手かな?」

「なに!?」

 

口角を上げてニタリと嗤うIV

 

「俺はな、榊遊勝のデュエルがどこか気に入らなかったんだ。今まで上手く言語化出来なかったんだが…お前と相対してハッキリ分かった。あいつは、相手を見てデュエルしてねえんだよ」

「相手をって、何言ってんだよ!ちゃんと父さんはエンタメデュエルで戦ってたじゃないか!」

「相手を見世物の道具にしてな」

 

断言し切った、あまりに迷いなき瞳に遊矢は絶句する

 

「だが奴に罪はない。所詮相手にいい様にされるような負け犬共だ、どうなろうが知ったこっちゃない…それに榊遊勝のマジシャンとしての腕前は本物、そしてあいつの成した功績は今までのやらかしを全部チャラに出来るほどデカいものだからな…」

 

一頻りに遊勝の事を賞賛すると、IVは鋭い視線を遊矢に向けた

 

「俺が真に気に食わねえのは……テメェだよ榊遊矢」

「お、俺だって…?」

「テメェ、自分のエンタメデュエルが楽しいって思ったことが1度もねえだろ」

「………!? そんな事ないっ!!」

「自分を誤魔化したって無駄だぜ、俺には全部分かる」

 

遊矢自身が目を背け続けていた薄暗い感情、IVはそれを無理やり暴き、引きずり出し、本人の目の前にさらけ出させる

 

「お前はただ、自分が本当に楽しいことの為に親父のエンタメデュエルを都合よく利用してるに過ぎねえんだよ」

「ちがう、ちがう!!デタラメを言うな!!」

 

「自分だけの特別な力で相手を叩きのめすと気持ちいいだろ?爽快だろ?心の底から楽しいって思うだろ?お前はそう言う人間なんだよ。だからそういった自分の気持ちを自分で否定するなよ、可哀想だろぉ?」

「うるさい!!」

 

「ほら、そうやって本音を否定し続ける。エンタメは借り物で被せ物、デュエルも本気でやれないからつまらない。だからテメェのエンタメデュエルは楽しく見えねえんだよ」

「やめろっ!!」

 

「そう言う意味じゃテメェは親父を超えてるぜ!エンタメも半端!デュエルも半端!自分自身にも何者にもなれねえ、世界一最低なエンタメデュエリストとしてなぁ!!」

「うわああああああああっ!!!」

 

心の柔らかい部位をナイフでメッタ刺しにする精神攻撃に、遊矢は泣き崩れ、嗚咽を洩らしながら呻き続ける

 

あまりにも容赦ないIVのやり方に、年少組が非難する

 

「ひどい…ひどすぎるよっ!!」

「シビレるくらい最低だぜ!!」

「何言ってんだ、先にイチャモンつけてきたのはお前らの先輩だぜ?自分が言うのはいいが、言われるのが嫌ってのは都合がよすぎないか?」

「でも…!でもっ!」

 

子供心ゆえにIVの正論に納得できない子供達のブーイングをBGMに、IVは泣き続けてる遊矢に言う

 

「立てよ遊矢、これは洗礼だぜ?」

「うううっ…!!」

「この世界でスターであり続けるには、自分を押し殺し続けるか、自分を貫き続けるかの二択しかねえ。それ以外の中途半端な奴らはゴミ屑にすりゃなりゃしねえんだよ……お前はどっちを選ぶんだ?」

 

それでも帰ってくるのは泣き声だけ。それを見て仕方ないとため息を吐き、札を切ることにした

 

「それとも……大切な幼馴染を見捨てて逃げるか?」

「!!」

 

幼馴染、というワードを聞いて、遊矢の震えが止まる。少し時間をかけてから強く目元を擦って涙を拭き、立ち上がってデュエルディスクを構え直す。その目はさっきまでの迷いでブレてたものと違う、決意に満ちた目をしていた

 

(柚子…!)

「ほう…さっきよりはマシな目だな」

「柚子は…柚子は俺が助ける!!これは嘘じゃない!俺の本当の気持ちだっ!!勝負だ、IV!!」

「ならガッカリさせてくれるなよ!俺の本当のファンサービスを見せてやる!」

 

さながら勇者に立ちはだかる魔王のように、IVは大仰な手振りで注目を引き付け、デッキトップに指を置く

 

()()()()()()()()()()俺のターン、ドロー!」

「あー!」

「遊矢お兄ちゃんのセリフ!」

「俺は手札から「ギミック・パペットーギア・チェンジャー」を召喚!」

 

胴体がギア駆動の頭部のない人形が出てくる。その異形の人形は出てくるなり左腕で無造作にレバーを動かし、レベルを調整する

 

「「ギア・チェンジャー」は1ターンに1度、他の「ギミック・パペット」モンスター1体を指定し、自身のレベルを選んだモンスターと同じにする。俺は「シザー・アーム」を選択!」

「レベルを同じに!?」

 

レベル1→4

 

「レベル4のモンスターが2体…!」

「俺はレベル4の「ギミック・パペット」モンスター2体でオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

光の渦の中から、大量の「ギミック・パペット」モンスターのパーツが溢れ出てくる。それらは独りでに組み上げられていき、しかし完成したのは、寄せ集めのパーツで無理やり作られた、鎌を持つ巨大な人形

 

 

「打ち捨てられし人形よ。幾重もの怨念絡み合わせ、異形の巨人へ成り果てろ!」

 

 

「「ギミック・パペットーギガンテス・ドール」!!」

 

 

ギミック・パペットーギガンテス・ドール

ランク4 ATK 0→800

 

「で、でかい!!」

「でも攻撃力は0じゃん!」

 

フトシの言うように、「ギガンテス・ドール」は攻撃性能が皆無のエクシーズモンスター

 

しかし、内蔵された効果は凶悪極まるものだった

 

「「ギガンテス・ドール」のモンスター効果!ORUを2つ使い、「ルーンアイズ」と「ダガーマン」を対象に発動!対象モンスターのコントロールは、エンドフェイズまで俺のものとなる!」

「なんだって!?」

 

「ギガンテス・ドール」の全身から飛び出した糸が「ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」と「EMダグ・ダガーマン」に付着する。すると操り人形のように脱力し、吊るされながらIVのフィールド上に連れて行かれる

 

「あぁ!「ルーンアイズ」!「ダガーマン」!」

「そして「ギガンテス・ドール」のもうひとつの効果!自身をリリースする事で、俺のフィールドのモンスター全てのレベルを8にする!「ルーンアイズ」は元々レベル8だが、「ダグ・ダガーマン」のレベルは8になる!」

 

レベル5→8

 

「今度はレベル8のモンスターが2体!?」

「あいつまさか、融合モンスターを使って!!」

 

融合こそが最強と断じている素良は、融合モンスターをエクシーズモンスターの踏み台にしようとしているIVの蛮行に怒りを表す

 

「俺はレベル8の「ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」と、レベル8となった「EMダグ・ダガーマン」でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

 

 

「現れろ、“No.15”!!」

 

 

「地獄からの使者、運命の糸を操る人形…」

 

 

「「ギミック・パペット-ジャイアントキラー」!!」

 

 

No.15 ギミック・パペットージャイアントキラー

ランク8 ATK1500→2300

 

「このモンスターは!」

「「ギミック・パペットージャイアントキラー」のモンスター効果!ORUを1つ使い、「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」を破壊する!」

 

大量の糸が「オッドアイズ」に絡み付き、「ジャイアントキラー」の方向へ引きずり込まれる

 

「「オッドアイズ」! はっ!」

 

ギャリギャリギャリギャリギャリギャリ!!

 

その先に待つのは、人形の胸部で不快な金属音を鳴らし続ける粉砕機。そこに虹彩の竜の腕が飲み込まれ、ジワジワと全身を削り潰していく

 

「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の魂の叫びが響き渡る

 

『グオォォォォッ!!』

 

ギャリギャリギャリギャリギャリギャリ!!

 

「やめろーっ!!」

 

遊矢の叫びは届かず、遊矢のエースモンスターはバラバラに解体され、「ジャイアントキラー」の中に消えた

 

「まだだ!「ジャイアントキラー」の効果をもう1度発動!今度は「法眼の魔術師」だ!!」

「あ…ああ…!」

 

もう1体のモンスターも為す術なく破壊される。金属が擦り切れる音が聞こえる度に、聴く者の精神をすり減らす

 

「き、気持ち悪い…」

「うえええ!!怖いよー!!」

「これは…流石のボクもちょっと…」

 

ギャラリーは阿鼻叫喚に包まれており、キモが太い素良ですら顔色を悪くしていた

 

「みんな!!」

「余所見してる暇はねえぜ!「ジャイアントキラー」!」

「!!」

 

 

「『ファイナル・ダンス』ッ!!」

 

 

「うわあああああっ!!」

 

 

榊遊矢 LP4000→1700

 

しなる巨大鞭が遊矢を強かに打ち付ける。土埃を巻き上げながら転がる遊矢の姿をご満悦な表情で眺める

 

「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンドだ」

「ぐうう…!」

「簡単にやられてくれるなよ?まだ俺のファンサービスは始まったばかりなんだからな……フフフ…ハハハハ!!」

 

 

『ハーッハハハハハハハ!!!』




長くなったので分割。遊戯王書いてるとこういう事が多々あるのよね
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