「さて、次は私の番かな??」
部長が席を離れるとその席に紫音さんが座ってきた。どうやらGJ部ローテーションが始まったようだ。まず部長から紫音さん、恵ちゃん、キララ、そしてタマは飛ばすのがお決まりとなっている。
そして今回のローテーションの内容はどうやら爪切りのようだ。
「紫音さんの爪はあまり伸びてないようですね」
「あぁ、この前切ったからね。しかし自分の爪を切ってもらう発想は思い付かなかったよ」
「そうですよね。
しかしどうします、少しだけ切って整えましょうか」
「キョロ君に任せよう」
紫音は僕の方に手を伸ばし、その手を優しく握ってまず小指から爪を切ることにした。手を握ったとき僅かにビクッと震えたような気がしたがそこは気づかないようにした
「ほう、キョロ君は小指から切るんだね」
「紫音さんは親指からですか??」
「いや私も小指からだけど、男性が爪を切るときはどうやら親指からが多いようでね。小指からは女性が多いようだけど、やはりキョロ君は妹の爪を切っているからかな??」
「そうかもしれませんね」
紫音の爪は殆ど切る必要がなくアッという間に切り終わり、何となく紫音さんの指をじっと見ていると
「ど、どうしたのかなキョロ君??私の指をじっと見て……なにか変なのかな??」
「変じゃないですよ、ただやっぱり部長の指も細いですけどその細さにも違いがあるんだなーと思いまして」
「それはそうだろうね。個性が違うように指の一つ一つ違う。普通の事だけど今日まで思い付かなかったよ」
確かに人それぞれ違うことは分かっていたけど意識したことはなかった。そう思って改めて紫音さんの指を見ていると違いが分かる
「部長の指は小さくて可愛らしかったですが、紫音さんはなんか大人の女性って感じで素敵ですね」
「ちょっ、ちょっとキョロ君!?
あまりそういうことを言うのはどうかなと思うんだが……」
「すみません、なにか気にさわることを言ってしまいましたか??」
「いやそう言うことじゃないのだよ
あまりにも平気な表情でいってくるものだから……」
「平気な表情していたならそれはきっと紫音さんに鍛えてもらった成果ですよきっと」
恥ずかしくなったのかそれ以上は言ってこなかった。でも本当に細くて綺麗な指だなーと思う。だからなのか思わず言葉が出てきた
「マニキュアとかはされないんですか??」
「マニキュアというとアレかな??
「手の手入れ」という意味で、ネイルケア全般を指すものじゃなくて化粧の一種の手の爪を塗装することをいっているのだよね??」
「そうですね、紫音さんみたいに大人の女性で細い指をしているならマニキュアとかしているイメージがありまして。よく霞がマニキュアがいいなーと言っていたのを思い出したんですが……」
「そ、そうなのか……
………え、えーと、その……似合うかな??」
はい、きっと似合いますよと言った後の紫音さんの表情はとても嬉しそうな表情だった
紫音「よ、良かったらマニキュアというのもしてくれないか??」
京夜「はい、いいですよ。
言い出したのは僕ですし責任とってさてもらいます」
紫音「そ、そうか……うん、よろしくお願いします」
京夜「はい。」