その欲に天井はなく、また底もない。
であるのなら、全てを求めよ。全てを欲せ。
我らには、それが許されている。
俺はその後も順調に勝ち進んだ。
が、「聖女」使いのアイツとぶち当たって準々決勝で敗退した。手札で発動する効果と破壊時効果を縛られちゃあ……かなりキツい。ヴァール着地からの連続攻撃までは漕ぎ着けたんだけどなぁ……。何なのアイツ、「浄化の光」
……うーん、ブイエール抜こうかな。防御担当はフェルネクスとグレイモールで割りと間に合ってんだよな。基本的に「
大会の出場結果としては、参加賞の汎用カード「
10万!?
ぼったくり乙、自引きします。ペッ!!……これで引けた試しがないけど。
ちなみに優勝した奴は「
一体どれだけの経験を積めばあの領域に到れるのか。想像もつかない。それこそ、無限にも及ぶ対戦経験でもなければ説明できない気がする。……まぁ、それはいいや。
今回はだいぶ有力なプレイヤーが揃ってた。キサラギ、聖、「無限釣果」デッキのおっさん、「無礼-MEN'S」デッキのギタリスト、聖女のアイツに、優勝した「
『貴様。我等
うるさい。
『貴様ァ……』
本気でやって負けたんだから仕方ない。悔いもない。相手がどれだけ俺を、悪魔族デッキを
ただお小言だけは聞きたくない気分です。帰って学校の準備して寝よ……
夜景を一望できる、高級レストランの個室内。一人の女性がワインを嗜みながら、側に立つ秘書らしき女性から端末を受け取り、報告を受ける。
「こちらが今回の上位入賞者プロフィールです」
「……まぁ、順当に上位ランカーが入賞するわよね。……
「そうですね……聖女使いに準々決勝で敗れた悪魔族使いでしょうか。登録名はあくまつかい。本名まんまですね」
その言葉を聞いた女性は訝しげに眉を吊り上げた。
「悪魔族使い?変な奴も居たものね……戦績は?」
「一回戦で「
「…………。悪魔族デッキで?……信じ難いわね、プレイ映像を見せなさい」
「こちらです」
グラスに残ったワインを一息で飲み干してから、秘書に端末を操作させてプレイ映像を閲覧し始める女性。その視線は徐々に、戒の使うカードに釘付けになっていく。
『手札から「
『手札から「
『「
『手札から「
「……本当に悪魔族デッキなのね。しっかり勝ってるし……」
『手札から「
『その効果に
『破壊された「
『手札の「
「「
「待って。このカード……いや、コイツの持ってる悪魔族カード全てが!?」
閲覧中、女性が何かに気付いて声を上げた。信じられないものを見たかのように。動画を停止し、食い入るように戒の持つカードを見つめている。
「どうかなさいましたか?」
「どうかなさいましたかじゃないわよ!コイツの情報を全部洗い出して!」
「承知しました」
「あと、この大会でコイツのデッキを確認したスタッフと審判!ソイツらクビ!」
「気でも触れましたか?」
いつもの気品ある女性の姿を知っている秘書は思わずそんなことを言う。失礼極まる発言だが、女性からしたら慣れっこなので瞬時に言い返す。
「巧妙にカムフラージュされているとはいえ、
「あー。なるほど。良く見抜けましたね?」
「舐めないで。私これでも元はトップランカーよ」
「そうでした」
てへっと舌を出す秘書に溜息を吐いて、女性は指示を出しながら端末を返す。
「この映像も解析に回して、よ〜く調べさせて。多分コイツのカード、みんな金枠よ」
「すっご……じゃなくて、承知しました。手配します」
端末を返してもらってパタパタと慌ただしく個室を出る秘書を尻目に、ワインボトルを引っ掴んでラッパ飲みする女性。気品もへったくれもない姿である。
ドンッとボトルを置き、溜息を着く。
「
「どちらにせよ、普通じゃない。さっさと研究所にぶち込んでやるわ。待ってなさい、
「随分とまあ、名は体をあらわすというけれど。ピッタリな名前ね。…………失礼、水を1杯頂けるかしら?」
ボトルイッキはやりすぎたかも……と思いながら日本バトルモンスターズ協会会長、
金枠……