最近先の展開に思い悩んでいることがあらので少しずつ書いています。
今回の間話の範囲は原作の再会編です。
どんな展開になるかはお楽しみに。
....てかガルスって原作にいなかったんだな。
〜ルーデウス視点〜
「おう、待たせたな」
急に現れた男はそう言い、俺と対面した。
周りに5人ほどの増援を連れて。
「チッ。さっきは好き放題やってくれてよ。
俺がお前を成敗してやるよ。」
男は酒に酔っているらしい。
しかし、体勢はかなりよく、強敵であることを表している。
「団長、手伝いますか?」
「いや、いい。1人でやらせてくれ。
こんな変態野郎には俺1人で十分だ。」
変態野郎って何だよ。
まぁ、確かにそうだが。
男はパウロに似ていた。
茶髪に緑色の目、DQNっぽい顔、さらには声質も似ている。
ただ違うところがちらほらある。
髭が生えていたり、目の下にクマがあったり。
パウロは酒には強い方らしいのだが、パウロはいつもそれほど飲んでいなかった。
飲んだとしても、行事ごとのときだろうか。
しかし、パウロに似ていたとしても、おそらく以前戦ったガルスと同等かそれ以上の強さはあるだろう。
やれるか?俺に、ルイジェルドやエリス、ギースの助けが得られない中で。
いや、やらないといけない。
デッドエンドのルイジェルドの名にかけて!
「じゃあ、行くぜ?」
男はそう言い、鞘から2本の剣を取り出した。
二刀流か。
そういえば、ロアの街にいた時、転移事件の寸前に来たエドの師匠がパウロに二刀流の適性があったとか何とか言ってた気がする。
まぁ、今は関係はないだろうけど。
男が向かってくる。
早い。
エリス以上の速度はあるように思える。
しかし、俺には予見眼があった。
咄嗟に自分の前に衝撃波を発生させ、男との距離を取る。
「チッ」
そして、距離が離れた男に俺は石砲弾を放った。
殺さない程度で、しかし相手を気絶させるには十分な威力の石砲弾だ。
それはすごい勢いで男に向かっていく。
しかし、男に当たる寸前で、その石砲弾はぬるりと軌道を変えた。
「水神流か!」
「それだけじゃねぇぜ!」
男はそう言い、腰に手を掛けた。
俺の予感眼はそれを捉えていた。
剣だった。
男が持っていたもう一本の剣。
一度だけ見たことがある技。
ロアの街で誘拐騒動が起きた時に誘拐犯にされた技。
俺はそれを払うべく、腰から剣を取り出し、初級しかない水神流で弾いた。
男の方に目をやる
そこには男がいなかった。
気づいたら男は四つん這いになっていた。
「獣かよ!?」
もう片方の剣を口に咥えていた。
そして、四足歩行で走ってくる。
気づいたら男は俺のすぐそばにいた。
体を大きく上に飛ばし、体を捻りながら俺を斬ろうとしてくる。
俺は咄嗟にそれを衝撃波でかわした。
男と俺はその勢いで大きく距離を離し、さらに男の口から剣が離れていた。
「これで、また最初からだな。」
俺はついそんな声を出してしまった。
「それは、どうだろうな。」
男はそんな返答をしてくる。
ん?どういうことだ?
そう考えていると左肩の付け根あたりに大きな痛みが走った。
「あぁぁ!!」
痛い。俺は一瞬何が起きたかわからなかったが、すぐに理解した。
さっきの剣だ。
さっきの剣が戻ってきていたのだ。
どういうことだ!?
ブーメランみたいに戻ってきたってことか!?
思わず左腕を見る。
半分くらいが切断されている。
これは俺が使える治癒魔術で治せる程度だ。
しかし、だ。
この傷を負いながらあいつに勝てる気がしない。
ここは一度引いて、ルイジェルドたちと合流すべきだろう。
おそらく彼なら圧勝できるだろうし。
俺は逃げるべく、濃霧を発生させる。
さらにここら一帯には泥沼を生成。
そして先ほど見えた出口の方に走っていく。
途中、風魔術が飛んでくるのが見えた。
おそらく先ほどいた増援の中に魔術師がいたのだろう。
それで、濃霧を晴らそうとしたのか。
しかし、俺は強く濃霧を維持する。
遠くから困惑の声が聞こえる。
そんな声をよそに俺は出口に向かって走っていく。
外へ出た。
俺は逃げるべく足元に土槍を生成。
空高くへと飛んでいく。
俺はそのまま宿の方向に飛んでいった。
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宿に着いた。
俺は顔からパンツを外し、そこら辺の排水溝に捨てた。
流石に知らない人のパンツを持っているわけにはいかない。
俺は治癒魔術を腕に掛けて、ベットに横になった。
まだ2人は戻ってきていないようだ。
今日、反省すべきことはたくさんある。
援護を得られないのに許可なく突っ込んだこと。
相手のブーメランを警戒せず、大きな一手を喰らってしまったこと。
子供を救えなかったこと。
しかし、今日は疲れた。
俺はそう思い、そのまま眠りに着いた。
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〜パウロ視点〜
俺は酒場で飲んでいる。
もうすぐ夜という事もあり、団員以外の客が増え始めている。
逆に、団員は減っている。
そんな中、俺はテーブルの一つに座り、延々と飲み続けていた。
不機嫌さが漂っているのだろう。
誰も近づいてこない。
「よう、探したぜ?」
と、思ったら声を掛けられた。
顔を上げると、サル顔の男が口の端をあげている。
この顔を見るのは一年ぶりだ。
「ギース……てめえ……どこ行ってやがった」
「おうおう、なんだなんだ、相変わらず不機嫌そうだな」
「当たり前だ」
毎日鍛錬はかかさなかったはずだが、あんなガキみてぇな奴と互角の勝負をしちまった。
今回は優勢でガキを殺そうとしたが、逃げられちまった。
あのガキは頭にパンツを被っていた。
さらには応対した団員を気絶程度で済まされていた。
おそらく舐められていたのだ。
あいつは本気を出していない。
あのガキは俺は見てぇな髪色をしていた。
年齢もちょうどルディやエドくらいの年齢だった...
いや、ないか。
あいつらは天才だからこんなことするはずはねぇ。
エドはともかくルディは勉学については天才だったからな。
「ヘヘッ、その様子じゃあ、まだ会ってねえみてえだな」
「まだ会ってねえってどういう意味だ?」
ギースは何が嬉しいのか。
ヘラヘラと笑いながら、何かを注文していた。
どうせ酒だろう。
この男は炭鉱族のタルハンド以上に酒好きだった。
「パウロ。おまえよ、明日冒険者ギルドに顔だせよ」
「なんでだよ」
「面白ぇ人物と会えるぜ」
面白い人物...?
俺は酔った頭で考えた。
しかし酔いすぎているのか答えが出てこない。
「わかんねぇ。誰なんだ?」
「それは明日のお楽しみってやつさ。」
チッ。なんなんだこいつは。
「てか、お前変わったよな。」
「え?」
ギースが急にそんなことを言ってきた。
「いや?ただ昔はそんなヒゲなんて生やさず、しっかりと剃っていたお前が、そこまで生やしたりとか。あーあとお前昔はそんなに酒は飲まなかったよな。」
「何がいいてぇんだ?」
「そんなんじゃ家族と再会した時にお前だってわかってもらえないかもだぜ?」
「そう...かもな。」
「さらにはそんな情けねぇ顔までしちまって、家族に心配されちまうぜ?」
「俺の顔、そんなに情けないか?」
「あー情けねぇったらありゃしねぇ。俺だったら介護までしちまうな。」
「介護って、お前...」
「お前、昔の生き生きとした顔はどこに捨ててきたんだ?」
「せめて、せめて家族が見つかれば、もう少し生き生きとするかもな。
あいつらが死んでるかもって考えるとどうしても寝れなくて、
それなら酒を飲んでって思ってさ。あぁ、ほんと俺って情けないよな...」
気づいたら本音が出ていた。
「ちゃんと言えたじゃねえか。
それなら、明日冒険者ギルドに行けよ。
その情けねぇ顔も少しは収まるかもしれねぇぞ?」
俺は今やっとギースが言ってたことを理解した。
「それって...つまり家族の誰かがいるってことか?」
「さて、どうだろうな。んじゃ俺はここらで去るぜ。」
サル顔はそんなことを言いいなくなった。
「あいつ、酒だけのんで行きやがったな...」
咄嗟にそんな言葉を呟いてしまった。
俺はこんなんだからダメなんだろうな。
酒場の店主に金を払い、俺も外に出た。
ーー
部屋に戻ると、そこにはノルンが一人で寝ていた。
オレはテーブルにおいてある水差しから、水を一杯、コップへと汲んだ。
ごくりと飲む。
ぬるま湯は、オレのドロドロになった胃袋にすとんと落ちた。
ゆっくりと酔いが醒めていく。
昔から、オレは酔いにくい体質なのだ。
大量に飲めば泥酔できるが、長時間は残らない。
ふと、水面を見た。
そこには情けない顔があった。
髭をぶっきらぼうにはやし、目の下にはクマがあり、髪はボサボサの男だ。
「これじゃ、心配されちまうな。」
俺は髭を剃り、眠りについた。
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〜ルーデウス視点〜
目が覚めた。
赤色の何かが視界を埋め尽くしていた。
それは少し汗臭く、しかしいい匂いがするものだった。
「ん..んん...」
体を伸ばす。
「ルーデウスが起きたわよ!」
聞き慣れた声が聞こえる。
エリスだ。
エリスが体勢を変えたことによって視界がクリアになった。
エリスの顔が映る。
その奥には天井が...
ってえ?
これって膝枕じゃね?
「おおわぁ!」
俺は咄嗟に起き上がり、エリスの隣に座った。
エリスの方を見る。
「なによ」
「いや〜寝起きでびっくりしてしまって...」
エリスはいつも通りだ。
「どうでした?ゴブリン退治」
「まぁまぁ楽しかったわね。」
「それならよかったです。」
その時ハゲの戦士が言った。
「ルーデウス、その服についている血はなんだ。
返り血ではないのだろう?」
「あー。実は..」
俺は今日のことを正直に話した。
「そうか...この街にも子供を攫う輩がいたとはな。」
ルイジェルドはそう言い立ち上がった。
そしてドアの方に行く。
「どこに行くんです?」
「俺が成敗しにいく。」
背筋が凍った。
しかし、俺のためを思ってくれてると感じ、安堵もした。
「私もいくわ!」
エリスがそれに同意し、ルイジェルドがドアに手をかけた時。
「それより、来客だ。」
ルイジェルドがそんなことを言った。
「へへっやっぱりルイジェルドの兄貴には叶わねぇや。」
その声はつい数日前に聞いた声だった。
ギースだ。
「この感じだと...先輩もいるよな?
中に入っていいか?」
「どうぞ」
俺たちは元の位置に戻りギースを部屋の中に入れた。
「それで...なんのようだ?」
「いやぁ、ちゃんと言いつけ守ってくれてるかなっておもってさ。」
「言いつけ?」
何かこいつに言いつけられたことなんてあったか?
「この感じだとまだ行ってねぇっぽいな。
なぁ先輩、冒険者ギルドにはいったか?」
あ。
「ごめん。今日色々あって完全に忘れてた。」
「いや。いいんだ。
じゃあ明日は絶対行けよ。
まぁ、エリスとルイジェルドの兄貴も連れてだな。
どうせなら俺も連れてったっていい。」
「じゃあ、それで頼む。」
「それじゃ、また明日な。先輩。この宿の前で待っとくからな。」
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翌日。俺たちは冒険者ギルドに来ていた。
ギースとルイジェルドとエリスを連れて。
そして掲示板に貼ってあったものを見ていた。
『ルーデウスとエドルートへ。
ゼニスとリーリャ、アイシャが行方不明だ。
ノルンは俺が保護している。
お前達が現在どこにいるかはわからん。
だが、お前達なら一人でもここに辿り着けると考えている。
よって、お前達の捜索は後回しにする。
オレはいまこの街にいる。
そこがゼニスの生まれ故郷だからだ。
リーリャの故郷・実家にも伝言を残しておく。
お前達は中央大陸の北部を探せ。
見つけたら下記まで連絡を。
ゼニス、リーリャも同様に連絡を。
また、オレや家族のことを知る人物、あるいは元『黒狼の牙』メンバーへ。
捜索を手伝って欲しい。
『黒狼の牙』の元メンバーは俺に思う所もあるだろう。
水に流せとは言わない。罵ってくれてもいい。
靴をなめろというなら舐めよう。
財産は全て消えたので報酬は出せないが、頼む。
オレの家族を探してくれ。
- 連絡先 -
ミリス大陸ミリス神聖国首都ミリシオン冒険者ギルド
パーティ名『ブエナ村民捜索隊』
クラン名『フィットア領捜索団』
パウロ・グレイラットより』
「マジかよ...」
家族たちもあの転移事件に巻き込まれていたようだ。
そして、パウロは今この街にいる。
ノルンも一緒にいるということらしい。
リーリャとアイシャとゼニスとエドの居場所は不明、か。
いや、もしかしたらこの中の誰かはすでに合流していて、パウロが書き換えてないだけかもしれない。
まぁ、ないだろうけど。
そして、おそらくギースが冒険者ギルドで俺に見せたかったというのはこれだろう。
そして、おそらくこの伝言はザントポートにも設置してあったのだろう。
もっと早く見れていたら俺の行動は変わっていたかもしれない。
大森林にいたことが悔やまれる所だ。
「まぁ、悲しいだろうが、落ち込むこたぁねぇ。」
そんなことを言ったのはギースだ。
確かに俺は落ち込んでいる。
何かあるのか?
「まぁ、待ってろって。...ってあぁ。来たっぽいな。あぁじゃあ俺はちょっと話つけておくからそこに座って待っといてくれ。」
ギースにそう言われ、俺たちは席に座る。
そして、ギースは男を連れてやってきた。
その男の見た目はつい最近見た。
パウロっぽいDQN顔、しかしパウロ以上に髭が生えて...いない?
さらにはパウロみたいな髪型をしていて、
酒に酔っている感じもしない。
「ルディ...?」
こいつはパウロっぽい人なんかじゃない、パウロだ。
「父様!!」
俺は感極まってパウロに抱きついていた。
数年振りに会ったこの世界の家族。
多少演技も入っていただろうが、俺は駆け寄っていた。
「ルディ...!!」
遅れてパウロも抱き返してくる。
「生きててくれて...良かった!」
「おぉ、お二人さんよ、感動の再会のとこ悪いが、先輩、昨日のことを真面目に話してやれ。」
昨日のこと...?
あぁ、あれか。
「一旦座りましょう。」
俺は冷静になり、先ほど座っていた席に戻る。
周りからは視線が集まっているのを感じる。
その中には一部見覚えのある顔。
昨日戦闘した奴らだ。
「な、なんだ?」
パウロは困惑しているようだ。
「父様、単刀直入に聞きます。なぜ昨日父さんはあんなところにいたのですか?」
「昨日...?.....ってまさかお前、昨日の!?」
エリスとルイジェルドがギョッとした顔でこちらを見ている。
ギースはまるで知っていたかのような顔をしている。
「説明してください。なぜ子供の顔を袋を被せ、攫っていたのですか?」
ルイジェルドから殺意を感じる。
「あぁ、あれか。話すよ。だが、転移事件後の事を話させてくれ。」
その後、パウロが話す話は壮大だった。
ノルンと一緒にアスラ王国南部に転移し、その後フィットア領に戻り、状況を把握。その後、転移事件の被害者を探すためにパーティを結成。
そして、昨日の子はそのフィットア領の子供らしい。
名前は俺も聞いたことがある。ソマルだ。
「父様、すいません!」
話が終わった頃には俺は謝っていた。
「僕の勘違いで父さんと戦ってしまって...」
「いや、いいんだ。お前のことだ。どうせ事情があったのだろう?
聞かせてくれ。できるだけ正確に。」
「はい...」
その後、まず俺はエリスとルイジェルドの事を紹介し、転移事件後の事を正確に話した。
ヒトガミのことは伏せたが、そっちの方がいいだろう。
「そうか。」
パウロはただそう言い、そして、ルイジェルドの方を向いた。
「ルイジェルドさん。息子を守ってくれて、本当にありがとう。
エリスも、ルーデウスのそばにいてくれてありがとう。」
その後の展開は流れるように進んだ。
昨日の騒動の後処理、団員への紹介、これからのことなどをパウロ達と綿密に話した。
あぁ、あとノルンとも会った。
ノルンは最初俺をエドと勘違いしていた。
まぁ双子だしな。
結局仲良くなれたからいいのだけど。
そして、一週間後、俺たちはミリス神聖国を去った。
ルーデウス、ノルンと喧嘩しなくて良かったね。
ちなみに、パウロが原作よりも数段強くなっている理由は、やはりシャンドルによる師事の影響が強いでしょう。あと、書いてあった通り鍛錬もしっかりとしていたし。
あと偶然ながらも予見眼持ちルーデウスに死角から攻撃できたのも良かった。
ちなみに、シャンドルの転移先もいつか書く予定です。
あと前回伝え忘れていましたが、次回からは「戦争編」にはいります。
冒頭で言っていた思い悩んでいたことってここのことなんですけど、
あまりにも天大陸でオリジナルストーリーを書いているあまり、これが「無職転生」の2次創作ではなくなってる感が強くなっていると自分の中で感じているんです。
この「戦争編」が終わったら本編と合流する予定なのですが、
ここで皆さんにアンケートを取りたいと思います。
ぜひ投票お願いします。
「戦争編」の進行スピードについて
-
今まで通りでええで
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少し早めで
-
戦闘以外ほぼカットオリキャラ出不可能性