「ふぅ、着いた。」
俺は今、本拠地にいる。
なぜかというとそれが副リーダーの仕事だからだ。
副リーダーは基本毎晩本拠地に今日起きたことを報告しに行く。
俺は今その仕事の真っ最中だ。
今日の昼フィレロムが死亡フラグを立てたことは少し気になるが、
今日敵が攻めてきたことを報告しなければならない。
本拠地。
もともとあった町役所を戦争向けに改造した場所。
この町の戦争に参加するC級以下の冒険者や、戦闘力を持たないものがいる。
その数は100は余裕でこえる量だ。
鍛冶屋だったり、宿屋の主人だったりもこの中にいる。
ラグナやヴァリアスなどの戦力の高いメンツもいるが、彼らが出陣するときは町に直接攻められた時くらいである。
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俺は報告を終えた。
ほかのそれぞれの砦でも今日の昼に攻められたようだ。
何か裏でもあるのだろうか。
俺たちの砦では犠牲者は出なかったが、ほかの砦からは犠牲者が出てしまったようだ。
砦1で1人、砦4で二人犠牲者がでてしまったようだ。
本拠地にはまだ敵兵はきていなかったようだ。
そう考えながら、俺は自分たちの砦に帰る。
帰る途中月が赤く染まっていた。
これは日食だったか、月食だったか。
いや、そもそもこの世界にその概念があるかどうかもわからない。
単に魔力が悪さしていただけかもしれない。
ビュービューと強く、寒い風が吹く。
季節的にブエナ村がでは雪が降っているのだろうか。
ヒトガミの話では、みんなどこかに転移してしまったようだが...
あの家は残っているのだろうか。
シルフィやルーデウスと魔術の勉強をしたあの丘の木はまだあるのだろうか。
10歳の誕生日に行ったあの町は残っているのだろうか。
今まで、そんなことは考えてもいなかった。
俺はそんなんでいいのだろうか。
俺が前世過ごしていた日本では大災害でも起こらない限りすぐ連絡できたり、帰ったりすることができたから俺には全くそんなことを考えていなかった。
そんなんでいいのだろうか。
いや、駄目だろう。
前世と同じ思考ではダメな気がする。
そんなんでは前世と同じような結末になる気がする。
俺は変わりたい。
前世みたいな甘ったれた思考をやめたい。
それこそ人を殺してはいけないだとか、そういう思考をこの世界に合うように変えていきたい。
そう考えながら歩いていると俺たちの砦が見えた。
嫌な予感がする。
以前木の下で通路を見つけた時とは違う嫌な予感。
砦全体がまがまがしいオーラを発しているようにも見える。
俺はそう思った時には走り出していた。
もしかしたら俺がいない間に敵兵に襲撃されたのかもしれない。
俺たちの砦では夜は2時間ごとに交代しながら見張りをすることになっているのだが、その報告が遅れたのかもしれない。
砦につく。迎撃態勢を整えながら扉を開ける。
そこには死体が...ない。
争った跡は...ない。
「ふぅ」
おれはそれを見た瞬間安心していた。
とりあえず見張り台に上る。
そこにはアミナがいた。
「あ、エド君報告お疲れ様です。」
アミナはそういうとあくびをした。
「私はそろそろフィレロムさんと交代するけど、なにか料理でもつくりましょうか?」
「あぁ、いえ、大丈夫です。お疲れなとこ急に出てきてしまってすいません。」
「別に大丈夫ですよ。では、私はフィレロムさんを呼びに行くので少しの間見張りをしててもらえますか?」
「あ、はい。まかせてください!」
おれはそういい、仕事を引き受ける。
ちょっとの間寝ないなんて前世でさんざんやってきたことだ。
さっきの違和感は何だったのだろう。
まぁ、なにもなけりゃあ大丈夫か。
「キャーーーーー!!!」
甲高い悲鳴が突然響く。
その声は下から聞こえた。
ちょうどプライベート空間あたりの場所から。
俺は急いで下に降りる。
悲鳴の主はおそらくアミナだ。
プライバート空間につく。
そこにはフィレロム以外のメンバーがいて、そのドアの前で立ち尽くしていた。
嫌な予感というのはこのことか...。
おれはドアの中をのぞく。
そこには胸から血を流したフィレロムが倒れていた。
次回は推理パートです。
ここで皆さんには犯人を予想してもらえます。
的中したとしてもなにかもらえるわけではないですがまぁ投票したほうが面白いでしょう。
犯人は誰だと思う?
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フィレロム
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エドルート
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カリオン
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メッセリア
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アミナ
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ライゼル
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その他