プロローグSIDE五条
2018年10月31日21:15渋谷駅構内。
今、駅構内は渾沌と化していた。
人が人を憎み恐れる負の感情から生まれた特級呪霊真人の術式である無為転変により改造された人間が電車から解き放たれ、現場はさらなる混乱が巻き起こっていた。
現代最強の呪術師である五条悟は、呪霊側が想定していなかった領域展開を使用。
一か八か、0.2秒の領域展開!!
領域展開を解除した後、五条悟は己の呪力操作と圧倒的な体術により、一般人の被害を最初限に駅構内の改造人間1000体を299秒で鏖殺。
「ハァ……ハァ…」
息を切らした五条が、顔を上げた時だった。
――”開門”
その声とともに呪物が開き赤黒い瞳と目が合う。
危険と判断しすぐにその場から離れようとするが、
「や、悟」
「……は?」
五条は見た――己の手で葬った、親友夏油傑を。
(偽物? 変身の術式? いや……本物⁉)
すべての可能性を六眼が否定する。
そして五条悟の脳内にあふれ出す、三年間の青い春。
刹那、拘束される五条。
(呪力が感じられない、体に力も入らん ……詰みか…)
「だめじゃないか、悟。戦闘中に考え事なんて」
拘束された五条に向かって喋る”夏油傑”――姿も声も親友と同じ姿だが、五条は見抜いていた
「…で、誰だよ、お前」
「夏油傑だよ、忘れたのかい? 悲しいね」
「…肉体も、呪力も、この
「”俺”の魂が否定してんだよ、さっさと答えろおまえは誰だ!!」
その言葉を聞き、夏油の皮を被った”ナニカ”はニヒルに笑いながら、額の縫い目引き抜いた。
「キッショ…なんでわかるんだよ」
頭蓋を外すとそこには口の付いている脳があった。
偽夏油嬉しそうにペラペラと語りだす
「君強すぎるんだよ、私の計画に邪魔なの」
「は? 忘れたのか、僕に殺される前、そのからだは誰にボコられた」
「乙骨憂太か、私はあの子にそこまで魅力を感じないね。
無条件の術式模擬、底なしの呪力。
どちらも最愛の人の魂を、抑留する縛りで成り立っていたにすぎない」
特級呪霊たちが目を覚まし始める
「残念だけど乙骨憂太は、君になれないよ」
間を置き偽夏油は言う。
「おやすみ、五条悟。新しい世界で、また会おう」
この言葉を聞き、五条はふっと笑う
「僕はな…オマエ、はそろそろ起きろよ」
「いつまでいいようにされてんだ、傑」
その時、意思に反して体が勝手に動き、首を絞めた。
「あっはっは、初めてだよこんなこと」
目を覚ました真人と笑い合い話し始めたのを見て五条は口を開ける
「おーい、やるならさっさとしてくれ。ムサ苦しい上に眺めも悪い」
「こちらとしては、もう少し眺めていたいが……そうだね。何かあっても嫌だし」
――”閉門”
偽夏油がつぶやいた瞬間、五条の視界からは、光が消えた。
何時開くかわからない獄門彊その中で五条は幽閉される。
*
獄門彊の中で五条は目隠しをつけなおした。
「物理的な時間は流れてないっぽいね」
渋谷での自身の失敗を思い出す。
「まずったよなぁ、色々とヤバイよなぁ」
「ま、なんとかなるか」
頭に浮かぶのは自分が育てた自慢の生徒たちの顔
「期待してるよ皆」
ここで、本来なら外の時間で約2ヶ月間幽閉が始まる ――はずだった
五条悟は
星の深海を彷徨う神秘的存在であり、人間には見えない運命を歩み、その計り知れない力を行使するもの。 その名は
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「何だこれ?」
五条の歩む運命はどれだと思う?
-
壊滅
-
記憶
-
知恵
-
巡狩
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調和
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虚無
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存護
-
豊穣