二人目の男子はIS学園No.1(最強とは言ってない)   作:塩ようかん

22 / 177
 危うく遅れそうになりました、更新です。
 最近、ウルトラアクト、ゾフィーの再版を知り胸の高鳴りが止まりません。ぜひ入手したいですね


22話 二人の転校生とゾフィー

「慎吾さん……なんかクラスの皆がやけに騒がしいんですが……何か知りません?」

 

 月曜日の朝、視線の先で賑わってるクラスメイト達を見ながら一夏がこっそりと慎吾に尋ねる。

 

「私も詳しくは知らないが……昨日、食堂で小耳に挟んだ様子では今度の学年別トーナメントで何かあるらしい。それも恐らくは素晴らしい事のようだ。私と一夏には秘密と言う条件が気になるが……まさか」

 

「まさか?何か分かるんですか慎吾さん?」

 

 慎吾の言葉が気になったのか一夏は思わず身を乗り出して慎吾に尋ねる。

 

「……私が現状から判断しての事なんだが。この学年別トーナメントで優勝した者はおそらく……」

 

 周囲に自分の話に聞き耳を立てている者がいない事を手早く確認してから慎吾は小声で語り出し、一夏は慎吾の言葉を聞き逃さないと耳に集中し始める。

 

「諸君、おはよう」

 

「お、おはようございますっ!」

 

 まるで狙っててたようなタイミングで千冬が教室へと入り、騒がしかった教室は一瞬にして静まり返り、生徒は例えるならばまるで軍隊のようにピシリと整列して見せた。

 

「話はホームルームの後だな……」

 

「ですねっ……!」

 

 それを確認した信吾は直ぐ様会話を止めて姿勢を正し、一夏も慌てて自分の席へと戻っていった。

 

「諸君、今日から本格的な実戦訓練が始まる。ISを使用しての授業になるので気を引き締めるように……」

 

 静かになった教室でいつものように堂々とした態度で朝の連絡事項を延べていく。……最後にISスーツ、簡単に言えばISの動作をスムーズにする事が出来る特殊スーツを忘れたものは水着、水着をも忘れた者は下着で授業を受けさせると言う爆弾を投下していったが。

 

「(休日にヒカリからMー78社製ISスーツの予備を何着か貰って置いてよかったな………)」

 

 千冬の話を聞きながら信吾はそう考え、小さく苦笑した。

 

「え、ええっと、今日は皆さんに転校生を紹介します!それも二人!」

 

 と、慎吾が思考している間にいつの間にか教壇には千冬から変わって真耶に代わり立っていた。そして、真耶が開口一番に発した言葉は千冬の登場で一時的に静まり返っていた教室に火を放つかの如く騒がしさを取り戻させた。

 

 と、その瞬間、教室のドアが開き二人の転校生が入ってきた。

 

「失礼します」

 

「…………」

 

「(あれは……まさか……!?)」

 

 二人の生徒を見て教室のざわめきが瞬時に止まり、慎吾の目も驚愕に見開かれた。

 

「シャルル・デュノアです」

 

 にこやかなで人懐っこそうな笑顔でそう自己紹介する転校生の一人、金髪の生徒は中性的な顔で一夏や慎吾と同じく『男子』の制服を着ていたのだ。

 

「だ、男っ……三人目!?」

 

 呆気に取られていた生徒のうち、誰かが口にした。

 

「はい、ここに僕と同じ境遇の方々がいると聞いて………」

 

 転校生、シャルルがしっかりと言えたのはそこまでだった。次の瞬間、発生したソニックウェーブの如く女子生徒達の完成に書き消されたのだ。

 

「(何せ三人目の男子だ……まぁ、この騒ぎは当然か……それよりも……)」

 

 大騒ぎする生徒達を困ったように見つめながら慎吾はそう考え、慎吾はもう一人の転校生に視線を移す。

 

「(入ってからだ……殺気を隠そうとすらしないとはな……)」

 

 その転校生、腰にまで届く輝くような銀髪に、赤い瞳に左目には黒い眼帯の転校生は真っ直ぐに一夏を睨み付けていた。

 

「(どうにも一波乱ありそうだな……)」

 

 銀髪の転校生から目を放さず、慎吾はそう考え内心で溜め息を付く。

 

 

 慎吾の予想は当たり、銀髪の転校生『ラウラ・ボーデヴィッヒ』が自己紹介の後に一夏の頬に平手打ちをぶちかますのはこの直後であった。




 実はと言うとエイプリルフールネタと、言う物を活動報告に書いて見ました。遅れてしまいましたが良ければ見てください。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。