ダンジョンで引退したいのは間違っているだろうか?   作:風山・K・神威

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一カ月ぶりで大変遅くなりました!申し訳ありません!


閑話3~ゴミ掃除を早く終わらせたい(中編①)~

 

 

 

~ハデスファミリアホーム・玄関前ホール~

 

ザワザワザワ・・・・・・・

 

玄関前ホールではハデスファミリアのメンバー達が集まっていた。そして、その集会には一カ月前にLv3にランクアップした。ティノも来ていた。

 

「一体、何があったんですか?」

 

「よう、ティノ。何だ、団長から聞いてないのか?どうやらダンジョンで緊急事態(イレギュラー)が発生したようだ。」

―――カイル・フェリス Lv3

 

「え・・・・・?」

 

実際にホールには、ティノ合わせて12名ほどがいた。そして、階段の上にはクライ、エヴァ、アークがいた。

 

「ほ~~~大分集まったね。」

 

「ええ、ほとんどがラックアップに近いメンバーです。」

 

「うん。これだけいれば大丈夫だろう。どうだい、クライ?」

 

「うんうん、そうだね~~~。・・・・・・・・・・なんで、ティノがいるの?」

 

そう、ティノは一カ月前にランクアップしたばかり、まだ訓練途中のはずが何故かこの場にいた。

 

「あ、それが・・・・・。リィズさんが・・・・・。」

 

「ああ、なるほどリィズが無理やり呼んだのか・・・ハァ」

 

「あの、その、マスタぁ~!」

 

「そうだね・・・・・。ハァ、ゲロ吐きそう。」

 

ティノのレベルは上がったばかりだが、リィズがそんなことだけで特訓を疎かにするわけはなく、追い打ちをかけるようにリィズはホールに呼ばれた。

 

「まぁ・・・・・。ティノもよろしく。」

 

「マスタぁ~~~!」

 

しばらくして、スヴェンとシトリーが集まり、報告が始まった。

 

「それじゃあ、集まってもらった原因はもう皆聞いたね。今回はここにいるみんなと、スヴェンとシトリーにやってもらう。」

 

「ちょ、ちょっと!?」「だ、団長!?」「これだけで!!」

 

ざわつく中、代表となる者が意見をした。

 

「勘弁してくれ!団長!!ただでさえ、マリス・イーターやホムン・ドール達との戦闘で疲れ気味だってのに、更に緊急事態(イレギュラー)の対処だなんて!」

 

「そうよ、いくら何でも体力と精神力がもう限界よぉ~~~!」

 

その二人を代表に、他もメンバーも抗議を始めたが、その瞬間・・・・・。

 

「あぁ~~~、面倒な奴ら!クライちゃんが大丈夫ってわざわざ保険掛けてくれてんのに、文句があるわけ?そんなんだから、強くなれないんだよテメ~らは!強くなりたいなら本来自分らでどうにかしろよ!!!」

 

階段のそばにいつの間にかいたリィズがいた。集まった彼らを罵りジャンプしてクライの前に着地したリィズはクライに懇願した。

 

「ねぇ~クライちゃん。こいつらじゃなくて、私が行けばすぐに終わるよ?だから~~~行かせて❤」

 

「ダメ。」

 

「えぇ~~~!なんで、良いじゃんクライちゃん!ティノは良いのになんで~~~!!!」

 

「ダメったらダメ、それに今回はランクアップ間近という事もあって、集めたメンバーだからね。リィズが行ったら他が成長しないでしょ。」

 

「ぶう~~~~~!!!」

 

クライはリィズの提案を拒否し、他のメンバーに伝えた。

 

「今回は、さっき言った通りランクアップが近いメンバーを選んだけれど、緊急事態(イレギュラー)って言っても、僕たちはあくまでサポートだよ。まぁあ敵を見つけたらどんどん殺っちゃていんだけど。まぁとにかく頑張ってくれ!」

 

『うぇ~~~~~い』

 

「それでクライ、今回はなんかヒントはないのか?」

 

スヴェンが代表として、未来が見えると言われているクライにヒントがないかを聞いた。

 

「そうだね~。キメラっぽい奴に気を付けるといいよ。」

 

「・・・キメラ?・・・そうか分かった。現地の奴らにも伝えておく。」

 

__________________________________________

 

「クライさん、よかったんですか?今回の緊急事態(イレギュラー)で、レベル3,4のメンバーがほとんど消息不明となっていますが、今回集めたメンバーのほとんどが、レベル3,4ですが。」

 

「大丈夫でしょ。シトリーとスヴェンがいるし、それに今回僕らのやることのほとんどが、援助なんだし。ラックアップしてくれれば良いと思って選んだからね。」

 

「クライの言う通りさ。いい加減、ホームの訓練だけじゃなく、ちゃんとダンジョンでの緊急事態(イレギュラー)経験をさせておくべきだね。」

 

「そうそう、だからさ・・・・・・。」

 

「いやだいやだ!シトが行くなら私も行きたい~~~!」

 

「だからダメ。」

 

クライから離れず、緊急事態(イレギュラー)に参加することをお願いし続けるリィズであった。

 

 

 

~ダンジョン 18階層~

 

 

 

既に、会議で集まっていた、フレイヤファミリア、ロキファミリア、ガネーシャファミリア、ディアンケヒトファミリアにアストレアファミリアが集まっていて、そこにスヴェンとシトリーを含めたハデスファミリアのメンバーが到着した。

 

「やぁ、スヴェン。シトリー。クライは幹部を寄こさないと言っていたけれど、君たちが来てくれるのは心強いよ。」

 

フィンが代表として答えたが、スヴェンもハデスファミリアの幹部たち同様、フィンのことが好きではなかった。

 

「ふん、うちの団長が行けと言って来ただけだ。あんまりなれなれしくすんな、フィン。今回俺たちはサポートメインだ、いいな?」

 

「ああ、わかっているよ。・・・よし!先行部隊のヘルメスファミリアが戻ってきたし、皆集まってくれ!」

 

フィンの号令で、各ファミリアの今回の代表たちが、テーブルの周りに集まり話し合いを始めた。

 

「さて、先にアスフィ達から聞こうか、どうだった?」

 

「はい、私達は21階層まで潜りましたが、なにやら普段のダンジョンの様子と違い、霧が発生していました。」

 

「霧?21階層でかい?」

 

「ええ、ただでさえ樹海のような階層なのに、霧が発生しているので、直ぐに引き返してきました。」

 

「ダンジョンで霧・・・。11,12階層ではないのにか・・・・・。スヴェン、クライから何かアドバイスをもらってないか?」

 

「・・・・・キメラに気を付けろだとよ。」

 

『キメラ?』

 

「・・・・・ありえるのか?21下層には、キメラなどのモンスターはいない。・・・可能性として、強化種が階層を移動したとしても、キメラなどの生物はまずダンジョンには存在しない・・・・・。」

 

「いや、待つんだオッタル。今回の件には闇派閥(イヴィルス)が加担している。何が起こるか分かったもんじゃない。」

 

「・・・・・・・。」

 

「それじゃあ、とりあえず。21階層にみんなで行って確認しましょう!闇派閥(イヴィルス)が絡んでいるのなら、私達正義の出番よ!」

 

「おいおい、アリーゼ。お前らの所は今唯でさえ、大変だってのに、前に出て大丈夫か?今回は後ろでサポートの方が良いんじゃないか?」

 

「大丈夫よスヴェン。さすがに全員で行くとは言っていないわ!でも確かに頑張って今は団員9人になったけど、危ないから私とリューが行くわ!」

 

「それじゃ、アストレアファミリア以外は、各半分のメンバーで21階層の探索に当たってくれ。残りのメンバーはここ18階層で待機だ。アリーゼと疾風には、ヘルメスファミリアと一緒に行動してくれ。それでは、・・・出発!」

 

そして、各ファミリアごとにメンバーは指定された21下層の各エリアを散策した。そして、ハデスファミリアはと言うと。

 

 

「【フレアバースト】!」「【ボルテック・ハウンド】!」

 

「よし、行け!」

 

「はい!」「了解!」「おう!」

 

ズバァン! ドスゥウ!! スパスパスパァン!!!

 

「さてと、あらかたモンスターは排除完了。しかし緊急事態(イレギュラー)の痕跡はあまりなし、ですか。」

 

「この件、どう思うシトリー?」

 

「そうですね。たくさんのモンスターの痕跡。しかし足跡は一つ。闇派閥(イヴィルス)の可能性。敵の気配が消えている。あたり一面の霧。そして・・・。」

 

〈キメラっぽい奴に気を付けるといいよ。〉

 

「(クライさんのあのアドバイス)・・・・・スヴェンさん、笛をお願いします。全員を指定集合地点に集めます。そして、眼晶(オクルス)で後衛部隊をこここに全員読んでください。」

 

「分かった。」ピイイイィィィィィーーーーーーーーーー。

 

 

 

__________________________________________

 

~ダンジョン 21階層 中心地点~

 

ザワザワ・・・・・・

 

「で、笛を鳴らしたという事は何かあったのかな?」

 

「ええ、全員に報告したいことがあって集めました。それに、最悪の場合死者が出ても困りますので一度集めました。」

 

「それで?後衛部隊まで連れて来てどうかしたいかい?」

 

「今回この件、こちらが探索しても今日はこれ以上でないでしょう。」

 

「はあぁ!?」「どういう事だい?」「え~!?」

 

「今まで襲われた人たちの特徴を考えました。彼らは少人数、多くて5人編成のパーティを狙うかのように突然現れて攻撃してきました。しかし、緊急事態(イレギュラー)がギルドに伝わり、大人数で攻めてきたことから、彼らは引きこもっているのだと思われます。そして、ここにいるメンバーだけでは対処できないと思い。」

 

その意見に、リューが聞いた。

 

「しかし、シトリー。ひきこもると言ってもどこにですか?」

 

「いい質問です、リュー。未開拓領域です。」

 

『!!!』

 

そう、闇派閥(イヴィルス)達は、自分達冒険者よりも、ダンジョンの未開拓領域を理解していて、未開拓領域を本拠地として、オラリオの冒険者を襲うことが多かった、そして、そこに隠れ英気を養うことも行っていた。ダンジョンの各階層は本来完全に攻略したとは言われていない。それ故に、闇派閥(イヴィルス)が隠れる場所はいくつもあった。そのうちの一つが未開拓領域だった。

 

「そうか、その手があったか。」

 

「そうだね。確かに僕たち上級ファミリアが来たことによって、敵は僕たちを警戒して出てこないという事か、そして密かに未開拓領域に隠れていると。それに、少人数攻撃してくるとなると、後衛部隊には来てもらった方がありがたいか。」

 

ドオオオォォォォンーーーーー。

 

そのように意見をしあっていると、後で大きな物音がし振り返ると、フレイヤファミリアのアレンが壁に槍で穴を開けていた。

 

「ッハ!奴らが隠れているからなんだ?あぶりだせばいいだろ!それにキメラだぁあ?いるわけねぇだろうが!」

 

その発言に、ハデスファミリアやアストレアファミリア、他にもガネーシャやヘルメスのファミリア達からひそひそ声と笑い声が聞こえた。

 

「クスクス」「あいつ死んだな」「馬鹿な猫です事」「ハァ~ア、どうなってもしらね」「出たよ、恒例の馬鹿が」

 

「ああ?何こそこそしてやがるテメェら。殺すぞ。」

 

「アハハ」「お~、怖い怖い」「さてどうなる事やら」

 

「うるせぇぞ、てめーら!一体何だってんだ!」

 

「そうだね。これは一体どういうことだい?」

 

「・・・・・スヴェン。」

 

「ああ、教えてやる。愚猫、皆最初にお前がこの中で死ぬと思ってんのさ。」

 

「ああ!?」

 

スヴェンは事の経緯と今までの経験談を語った。

 

「いいか?俺たちが笛を吹いて集めたのは唯のやさしさだ。事が起こる前に今回参加した奴らから死人が出ないためのな。俺は一つでも多く情報がほしい、全員が生き残りクエストを達成する為にな。そのために俺たちは、獣人やモンスターには聞こえない用の笛や、通信道具をクライに作ってもらいお前たちに提供した。それに、クライがああ言ったという事はそれは現実になる。」

 

「あの陰険男がどうだか知んねえが、キメラなんてこのダンジョンにはいねぇんだよ!」

 

「・・・・・昔、クライが言い出したことだ、と言っても2年前だがな。ある日クライは俺たちに花見をしようと言い出した。」

 

「花見だぁ~?」

 

「だが、行先はダンジョンだった。それに花見の参加にアストレア、ガネーシャ、ヘルメスの連中も参加したさ、もちろん神は入れないから眷属たちでだけれどな、当然行先はダンジョンだから武器を持って行ったさ。しかし、その花見場所に到着した時、花なんて一輪も咲いていなかった。だがその時、それは起こった______。その階層の中心にある大樹がまるで春の訪れのように芽吹いた。」

 

アストレア、ガネーシャ、ヘルメスの各メンバーも当時のことを思い出すかのように震えていた。

 

「2年前・・・・・大樹・・・・・事件?・・・・・まさか!?」

 

「お前ら、ダンジョンが変化するほどの緊急事態(イレギュラー)を目前したことがあるか?それは正に・・・・・地獄が生まれたようだった。」

 

 

 

 

 

〈それじゃあ、皆。花見をしよう。カンパーイ!〉

 

〈〈〈グオオオオォォォォォォ―――――――――!!!!!〉〉〉

 

 

 

 

 

「スヴェン、その緊急事態(イレギュラー)はもしかして、2年前の18階層の〈花竜事件〉の事かい!?」

 

『!?』

 

そう、2年前。クライ達は花見をしにダンジョンの18階層を訪れていた。その時、階層の中心部の大樹が一斉に花が咲いた。そして樹の根元から、今まで発見されなかった、本来20階層にいるはずの木竜(グリーンドラゴン)が3体も、それも強化種として変異した姿で現れた。その姿はまるで木と言うよりも花だったことから、花竜(フラワードラゴン)と名付けられた。どうやら、冒険者たちに気づかれないように18階層まで上がってきて、木の根元に隠れながら、寄ってきたモンスター達を捕食し進化したことで、その影響で大樹が変異した。

 

その3体の強化種である花竜(フラワードラゴン)をハデス、アストレア、ガネーシャ、ヘルメスの各メンバーが退治し、死者が出なかったことで事なきを得たが、階層の被害は甚大で、リヴィラの街など跡形もなかった。後にこの事件は、〈花竜事件〉と呼ばれるようになった。

 

「・・・・・・・団長は、千変万化(カレイドスコープ)は未来が見える。」

 

「・・・ッツ!」

 

「おまえ、どうなろうがしらないがな。ああ、死ぬときはダイイングメッセージは残せよ、俺は止めたぞいいな?止めたからな。」

 

「・・・っけ!」

 

そう文句をいい、アレンは奥に一人で行ってしまった。

 

 

__________________________________________

 

「ッハ!何が千変万化(カレイドスコープ)、弱い奴なんざ俺には必要ねぇ、全員俺強くなるための糧になればいい!・・・・・・・・!」

 

しばらく歩いていると、そこには少し開けた場所があり、そこには拘束されたモンスター達が何体もいた。そして____白い外套を纏った奴ら、闇派閥(イヴィルス)がいた。

 

アレンは迷わずに攻撃した。

 

「ぎゃああ!」「ぐわぁああ!」「な、なんだぁああ!」

 

「お、お前は女神の戦車(ヴァナ・フレイヤ)、アレン・フローメル!なぜここが分かった!千変万化(カレイドスコープ)の差し金か!?」

 

「どいつもこいつも、あいつの話しやがって!!!お前らなんか今いないあいつじゃなく俺一人で十分だ!!!!!」

 

「グハァ!・・・・・カフッ!!・・・そうか・・・・・奴はいないか。・・・・・良いことを聞いた。・・・やれ!!!!!」

 

ドスッ!チュ~~~~!

 

「「「「「グ・・・グオオオォォォォォーーーーー!!!!!」」」」」

 

アレン隙を見てひとりが、注射液で一体のモンスター刺して注入した後、周りの他のモンスターを巻き込み、肥大化していった。

 

「なんだ、こいつは!?」

 

「フハハハハハ!もう遅い!こいつはレベル5のお前には止められないぞ!」

 

注射を注入したマンモス・フールを中心に、ミノタウロス、ライガーファング、クリスタル・マンティス、リザードマンが溶けながら混ざり合い、姿が変質していく。

 

「なに!?・・・・・・・溶けて・・・・・一つにまとまりやがった!・・・・・ックソ!!!こいつはまるで。」

 

 

_________キメラ。

 

「クッソガ―――――!!!」

 

 

 

ピイイイイイイイイイィィィィィィィィィィーーーーーーーーーー!

 

 

__________________________________________

 

 

 

ピイイイイイイイイイィィィィィィィィィィーーーーーーーーーー!

 

『!!!』

 

「笛の音!?」

 

「音は1回・・・警戒態勢!!!各ファミリアを連携を取れ!!!」

 

「・・・いない奴は?」

 

「・・・!団長!アレンさんがまだです。」

 

「・・・なに?」

 

ガサガサ・・・・・

 

「何かくる・・・!総員、警戒!」

 

 

 

 

 

ザッ・・・・・ザッ・・・・・。

 

 

 

 

 

「ッツ!・・・・・クソ・・・が。あいつの、陰険男のいう事は・・・本当だった!」

 

 

 

そこには、左足を完全に折れ、右腕が取れかかっている。重症のアレンと異業の姿となったモンスターが表れた。

 

 

 

「「「「「グオオオォォォォォーーーーー!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 




こんな感じで、アニメや漫画のような進め方になりました。感想などがありましら。どうかよろしくお願いします。

ヒロインは誰が良いですか?

  • リィズ
  • シトリー
  • ティノ
  • アーディ
  • リュー
  • ティオナ
  • レフィーヤ
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