雲龍が配備艦隊に配備されてから1ヶ月半が経ち、第3艦隊は三宅島方面からやってくる深海棲艦のはぐれ艦隊や時折やってくる偵察艦隊を撃破する日々を過ごしていた。そして、主力の第1、第2艦隊の変色海域の攻略準備が整ったタイミングで第3艦隊には敵本拠地の偵察命令が下された。当初は潜水艦による偵察が行われたが、敵の哨戒網が厚く本拠地に近づく事ができなかったからである。
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2242:雲龍
ついに制海権奪還作戦の準備が整いましたか
2243:名無しの転生者
ワイらのおかげで第2艦隊にも烈風が回ってきたらしいしな
2244:名無しの転生者
大活躍だったうちの烈風、いなくなっちゃいましたけどね…
2245:索敵機1番機
彩雲が来てくれて嬉しい…嬉しい…
2246:名無しの転生者
そのかわり艦戦が全部紫電改二になってて、笑っちゃうんすよね
2247:雲龍
翔鶴と瑞鶴の紫電改二が半分ずつ来て、搭載数的に完全更新になったのは嬉しいですね
2248:名無しの転生者
でも、零戦も残してほしかったな…シミジミ
2249:メカニック
≫2248 こんな事もあろうかと、一部の52型をこっそり62型(爆戦)にして残しておいたのさ!
2250:名無しの転生者
ッ!?どういうことだ…(困惑)
2251:雲龍
≫2249 こっそりというか、私と明石と一緒に作ったわよね…
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大島鎮守府を出発した第3艦隊は一路三宅島へと針路を取っていた。道中深海棲艦のはぐれ艦隊を雲龍の索敵機が何度か発見したが、その尽くを爆戦が仕留めたことで艦隊は妨害を受けることなく敵棲地へ近づくことができた。頃合いをみて雲龍は索敵機を発艦させると索敵機の1機が洋上に海図にない岩礁を発見した。索敵機はそこに存在する港湾設備、飛行場設備、防御陣地とそこに陣を構える姫級1、鬼級2、その他多数の随伴艦を確認した直後にインターセプトを受けたが、彩雲の高速性能を発揮して振り切ることができた。
敵の航空機の活動が活発になったことを電探で確認した第3艦隊はそのまま偵察任務を続行した。第3艦隊が今回受けた偵察任務だが、敵の陣容を探ることは勿論、実際に攻撃を行い敵の攻撃能力を測る事も含まれていた。とはいえ、第3艦隊の方が劣勢なので初戦は守りに徹することにした。艦隊に近づこうとする敵索敵機を落とし続けていると、索敵機から鬼級2隻が攻撃機を発艦させているとの報告を受け、艦隊陣形を輪形陣に変更し対空戦闘の準備をさせ、雲龍も迎撃隊の準備をした。今日は所々に厚い雲が点在していた。
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2313:ホークアイ
敵編隊探知!迎撃隊の進行方向から見て2時方向!数はおよそ60!
2314:迎撃隊長
予定通り二手に別れる
第1、第2小隊は上方へ移動、第3小隊は正面から突撃
2315:リボン付き
第1、第2小隊上方へ移動する
2316:シュネー
よし頃合いだな、第3小隊、槍を放て
2317:激炎さん
発射
2318:戦犬
全機発射完了、近接戦に移る
2319:迎撃隊長
よし、喰らい尽くせ!
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迎撃隊は当初迎撃点において機種ごとに二手に別れた。正面を担当するのは爆戦、敵の上方に遷移したのは紫電改二だった。まず先手を取ったのは全機マーク持ちの爆戦4機で、翼下に8発吊り下げたロケット弾を順次発射、合計32発のロケット弾が次々と敵機の未来位置へと吸い込まれ敵編隊内で32個の火の玉ができた。突然僚機が爆発した攻撃隊は混乱したところを後方上空からの紫電改二12機の奇襲を受けて編隊が分断、各個撃破されていった。尚、このとき第3艦隊上空には直掩として爆戦2機、紫電改二6機が待機していた。そしてこの時別の雲龍索敵機がもう1個の敵編隊を確認し、上空待機していた直掩隊が急行した。敵は厚い雲を利用して回り込もうとしていたのだった。
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2326:ウィッチウォッチ
新たなる敵編隊、艦隊より10時方向に探知、数は約50
2327:直掩隊長
了解した急行する
2328:名無しの転生者
索敵機に感謝だな、見落とすところだったぞ
2329:名無しの転生者
敵機発見!
2330:直掩隊長
まずは護衛戦闘機を片付ける
全機かかれ!
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直掩機隊は紫電改二6機を前衛に立てその後方上空に爆戦2機を配置して突撃を開始した。直掩隊が突撃してきたのを見て、護衛戦闘機隊は数で劣る直掩機隊を包囲するように散開した。散開したのを見計らって後方にいた爆戦2機がロケット弾を順次発射、12発のロケット弾が護衛戦闘機に吸い込まれていき空中に12個の火の玉を作り、各機残り2発となった所で格闘戦に移行した。攻撃隊は前進を続け、後方から唐突に飛んできたロケット弾3発によって3機が撃ち落とされたが、艦隊の防空網まで接近できた。この時攻撃隊は31機である。艦隊で最初に火蓋を切ったのは比叡で8発の三式弾を発射、正確な信管調整と照準で一気に10機を撃墜した。全員が驚きの目で見るが、一先ず戦闘に集中する。続けて第2射で8機撃墜した。第3射を撃つ頃には敵編隊は散開していたため三式弾の効果が薄れていた。艦隊で共有された雲龍の電探情報をもとに個艦防御を実施、緊張からか面ではなく点での防空弾幕になってしまったが凄まじい命中率で敵機を撃墜していった。がしかし、点での防空弾幕だったため2機の急降下爆撃機が雲龍の上空に到達、降下を開始した。秋雲と早霜の防空弾幕で2番機を撃墜したが1番機は照準が間に合わなかった。ここで護衛戦闘機隊を片付けた爆戦が突撃しロケット弾を発射、降下中の爆撃機に命中し爆散したのを見届けてフライパスした。この迎撃での被害は紫電改二2機損失1機損傷に留まった。
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2341:名無しの転生者
比叡の三式弾やべーな、一瞬で敵編隊が欠けたぞ
2342:雲龍
本人曰く、三式弾の調節が得意なんだとか
2343:名無しの転生者
はぇ~、すっごい
2344:雲龍
では、そろそろ反撃と移りましょうか
2345:名無しの転生者
待ってましたぁ!
2346:名無しの転生者
早う出陣しとう御座いまする
2347:名無しの転生者
俺は攻撃を行う!!
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雲龍から攻撃隊43機が発艦した。発艦後、第3艦隊はそのまま前進を続け敵艦隊に接近していった。索敵機の報告では飛行場にいる姫級に動きは見られず、鬼級に関しては1隻は岩礁内の泊地にとどまり、もう1隻は随伴艦を引き連れて湾外で待機しているとのことだった。攻撃隊は青黄黒の目のマークがついた彩雲に誘導されたおかげで道中の索敵レーダーに引っかかる事なく敵艦隊に接近できた。敵の上空に着いたとき、雲の上から敵迎撃機が襲ってきたが索敵機の電探によって事前に探知していた護衛戦闘機隊の紫電改二は、一部の機体が両翼に吊り下げた2発のロケット弾を発射した。雲越しに8発のロケット弾が襲来し8基が落とされ、編隊が乱れたところを護衛戦闘機隊が襲撃した。終始護衛戦闘機隊に翻弄され続け、なんとか攻撃隊に辿り着いても各機の防護火器によって接近を阻止または撃墜され、迎撃隊30機は撃滅された。
攻撃隊は飛行場と泊地にいる敵を攻撃する隊と湾外で迎撃の構えをとる敵を攻撃する隊に別れることにした。
飛行場と泊地を攻撃するのは紫電改二4機爆戦3機天山18機で爆戦はロケット弾8発に加えて250kg爆弾1発、天山は250kg爆弾を2発、一部の機体は対艦用の800kg爆弾を1発装備している。先陣を切ったのは爆戦3機で、一気に低空に降り勢いそのままに泊地棲鬼の顔に対し3発の250kg爆弾を投弾し、そのまま飛行場へと抜けていった。顔にダメージを受け爆煙で視界が遮られている所に800kg爆弾4発が高高度から降ってきた。これを2発被弾し艤装の一部が破損したため一時的に航空機の運用ができなくなった。飛行場へ向かった爆戦は、まず対空陣地に対しロケット弾を発射したあと、続けざまに航空機格納庫と思われる倉庫や他の対空陣地を機銃で攻撃した。対空陣地がある程度沈黙したところで天山が爆撃を開始、飛行場、対空陣地、格納庫らしき倉庫、飛行場姫に命中した。これにより一時的に滑走路の使用はできなくなった。
湾外にいた艦隊に対しては、爆戦3機が防空網に穴を開けるべく突撃を開始、瞬く間に外周の駆逐艦、軽巡洋艦を沈黙させる。それに合わせて天山、彗星各隊が攻撃を開始。攻撃を装甲空母鬼に集中させたが、天山の雷撃は随伴艦が盾になり失敗し、彗星による500kg爆弾は多数が同一箇所に命中した事でダメージが入り、一撃でダメージを与えられたのは800kg爆弾の高高度爆撃だった。これらの攻撃で装甲空母鬼は主砲を大破したため砲撃力が大きく低下した。
そしてこの様子を比叡、青葉、秋雲が遠くから偵察していた。比叡は周囲を警戒し、青葉は持参したカメラで撮影し、秋雲は「うっひょ~!インスピレーションが滾ってきたぁ!」と興奮した様子でスケッチブックに筆を走らせていた。
尚、この攻撃では爆戦と一部の紫電改二にはガンカメラが取り付けられていた。
索敵機1番機→イーグルアイ(マークなし)
索敵機2番機→ホークアイ(尾翼に旭日旗のマーク)
索敵機3番機→スカイアイ(マークなし)
索敵機4番機→ウィッチウォッチ(青黄黒の目のマーク)