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2625:名無しの転生者
こうなったら陸用爆弾で集中攻撃するしかないな
2626:名無しの転生者
となると高高度爆撃がいいんじゃないか?
…全機高高度爆撃しても、全員ヤバイ級爆撃手ってわけでもないしなぁ
2627:名無しの転生者
例の装備も中型爆弾用しか残ってないぞ
2628:メカニック
こんなこともあろうかと、後付けレーザー誘導装置も作っておいたのさ!まだ試験段階だけど4発分用意してあるぞ!
2629:名無しの転生者
ホワッ!?コイツいつの間に!?
2630:名無しの転生者
さらっととんでもない物作ってる!!ナイスゥ!!
2631:名無しの転生者
後付け装置はあるとしても、肝心のレーザーを照射する機材はどこに?
2632:メカニック
レーザーの照射装置は彩雲の増槽を改造したスナイパーポッドだ!まだ試作だから天山が爆弾を投下して彩雲が誘導する形になるけど、許して
2633:名無しの転生者
いや、十分凄すぎるから!!
2634:雲龍
問題は陸用爆弾でどうやって致命傷を与えるかですね
2635:ホークアイ
ッ!?私にいい考えがある!
2636:名無しの転生者
お、マジか
2637:名無しの転生者
この切り出しはちょっと不安だな
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損傷した艦娘を引き連れている空母部隊は迫りくる泊地棲姫に対して振り切る事が難しかった。艦載機による攻撃で少しでも足止めをしようと順次攻撃隊を発艦させてはいるが、この時点で攻撃隊総数は当初の半分程で攻撃自体もバリアの様なものに攻撃を防がれてしまい有効打を与えられていなかった。戦艦部隊はというと、泊地棲姫に形態変化した直後に砲撃したものの、やはりバリアに阻まれてしまい反撃を受けて各艦が中破以上の損傷を受けた。そのため戦艦部隊は追撃を断念し、損傷の少ない駆逐艦隊に追撃を命じた。追撃している吹雪達4人は泊地棲姫のバリアにヒビが入っている事を確認、バリアを破れると判断し砲雷撃を1箇所に集中した。泊地棲姫は鬱陶しい駆逐艦を追い払うために単装砲による攻撃を行うが、吹雪達は砲身が向けられた段階で回避行動をとったためなかなか当たらなかった。小回りの利きにくい主砲で機動力の高い駆逐艦を狙ったため泊地棲姫の進行速度が低下、そこを狙って吹雪達4人は比較的近距離から最後の雷撃を敢行しそのほとんどが命中、バリアを破壊することに成功した。バリアを破壊された事に焦ったのか、泊地棲姫は駆逐艦隊を半ば無視するように空母艦隊へ進撃を開始し、吹雪達も引き続き追尾した。
一方の瑞鶴は大破した翔鶴を護衛しつつ離脱を図っていたがついに泊地棲姫に追いつかれてしまった。大破した陸奥、利根、筑摩の3人が砲火を浴びせるが、それを無視するように空母を攻撃してきた。蒼龍、飛龍が被弾したところで、瑞鶴は思いついたように残存した烈風4機と流星3機を発艦させた。泊地棲姫が翔鶴を攻撃しようとした時、顔に機銃弾が集中したかと思えば800kg爆弾が顔付近に飛んできた。爆煙を振り払って周りを見渡してみると、瑞鶴がガッツポーズをしているのが視界に映った。
「…瑞鶴?今のは雲龍から教わったやり口かしら?」
「…あっ。」
「ッ!?瑞鶴!?」
泊地棲姫が瑞鶴を凝視していることに気づいた翔鶴は慌てて瑞鶴を自分の下に引き寄せた、と同時に瑞鶴がいた場所に砲撃が集中した。改めて泊地棲姫を見ると鬼の形相で4つの砲台を展開してこちらに迫ってきていた。終わった…と思った瞬間、突如泊地棲姫が何発か被雷した。辺りを見回すと遠くに第3艦隊の川内と早霜がこちらに向かってきているのが見えた。全員がまさかこの距離を雷撃したのかと驚いているうちに今度は空中砲台が1基また1基と爆発し破壊された。雲龍を発進した紫電改二4機が低空から忍び寄り、各機が2発のロケット弾で浮遊砲台の姿勢を崩した後に中型無誘導爆弾を2発ずつ投弾して破壊したのだった。
「翔鶴姉!雲龍が助けに来てくれたよ!」
先程の紫電改二をよく見れば全機がパーソナルマークを持つ雲龍隊に見られる機体だった。
そして泊地棲姫の上空には彩雲1機と天山6機が遷移しているのが確認できた。泊地棲姫は高高度爆撃は命中率が高くないことを知っていたため、構わず前進を開始しようとしたその瞬間に2発の800kg陸用爆弾が顔付近に弾着した。陸用なので貫通する事なく起爆、泊地棲姫は思わず姿勢を崩してしまった。
「まさか、もう対艦兵装が無いの?」
となるとあとは川内と早霜、そして魚雷切れの駆逐艦隊が頼みの綱かと思った瞬間、4発の爆弾が投弾された。その全てが意志を持つように落下し、泊地棲姫のすぐ近くの海面に角度をつけて落着した。爆弾が外れた事に安堵した泊地棲姫は、次の瞬間意識がブラックアウトした。外れたと思われた4発のレーザー誘導装置付き800kg陸用爆弾は海面に突入後泊地棲姫の真下で信管が作動、徹甲爆弾よりも大量に入っている炸薬のもたらす破壊エネルギーが泊地棲姫を海中から襲った。瞬く間にキールに当たる部分が破壊され泊地棲姫は数える間もなく轟沈してしまった。
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2649:名無しの転生者
これクイックシンクってやつじゃねーか!!
2650:名無しの転生者
いい考えってこれの事だったのか
2651:ホークアイ
ぶっつけ本番だったけど、上手くいってよかった…
2652:雲龍
一瞬で泊地棲姫を轟沈するなんて、すごい
2653:名無しの転生者
驚きすぎて感想が小学生みたいになってる…
2654:名無しの転生者
というか顔面攻撃、瑞鶴にも感染ってて笑っちゃうんすよね
2655:名無しの転生者
顔面破壊大帝君さぁ…
2656:顔面破壊大帝
俺は何もやってねぇよ!!ホントだよ!!
2657:名無しの転生者
よぉ顔面破壊大帝、まだ飛んでるか?
2658:顔面破壊大帝
今戻ってきた爆撃機に攻撃してたところ
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雲龍達が泊地棲姫への攻撃に移った頃、第3艦隊の比叡、青葉、秋雲はどうしていたであろうか。時間は第3艦隊が分離した頃にまで遡る。
分離した比叡、青葉、日向は雲龍の爆戦支援のもと飛行場姫に対して艦砲射撃を実施するべく前進を続けていた。道中の敵は先の雲龍隊の攻撃で壊滅していたため、また沿岸の防御陣地も殆どが航空攻撃によって破壊されており、生き残っていた陣地も爆戦の攻撃で沈黙したためすんなりと砲撃予定位置に到達する事ができた。ここで比叡は大胆にも駆逐艦の主砲射程まで前進し、彩雲の弾着観測のもと3艦同時の対地砲撃を実施した。飛行場上空で三式弾が起爆、無数の焼霰弾と高温破片が撒き散らされ地上では鉄と熱の暴風雨が吹き荒れた。航空攻撃を免れた貯蔵タンクや格納庫も破壊され、飛行場姫に対しても大ダメージを与えた。続いて比叡は少し前に雲龍から貰った砲弾に弾種を変更した。新たに発射された砲弾は滑走路破壊用クラスター砲弾で、弾頭は成形炸薬弾頭と通常炸薬弾頭のタンデム式であり、1段目の成形炸薬弾頭が飛行場に穴を空け、そこに通常弾頭を落として穴を大きくする仕組みだった。航空攻撃とは比べ物にならない量の滑走路破壊弾と中小口径砲弾を受けて、飛行場姫は大爆発を起こした。そしてちょうどこの時、艦隊上空に中型爆撃機18機が接近してきた。これらの爆撃機は先程第1、第2艦隊に機雷攻撃をした編隊で、その時の直掩機の攻撃で酷く損傷していた。上空の彩雲はいち早くこれを探知、比叡にモールス信号を送信した後に爆戦4機を向かわせた。
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〘ウィッチウォッチ臨時グループ〙
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15:ウィッチウォッチ
新たなる航空目標を探知、中型航空機約20が我が方に接近中
ゴールド隊迎撃せよ
16:ゴールド1
了解、迎撃する!各機続け!
17:ゴールド2
了解
18:ゴールド3
ラジャー
19:ゴールド4
コピー
20:ドラゴン1
ドラゴン隊は艦隊上空で待機する
21:ウィッチウォッチ
頼んだ
22:ゴールド1
目標確認、各機槍を放て
23:ゴールド3
畜生、空が狭い
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爆戦4機は一斉に翼下に残ったロケット弾合計16発を発射、その尽くが敵中型爆撃機に命中し残った2機に対して機銃で応戦した。敵が頑丈だということは分かっていたので主に主翼の付け根を攻撃、2機とも主翼が付け根から断ち切られてしまいそのまま墜落していった。尚、この時点で両海域での戦闘は終了しており、比叡の放った通常砲弾の1発が(クラスター砲弾は数が少なく6斉射で弾切れ)敵棲地を支える核を粉砕、敵本拠地の岩礁が海面に没し始めるのと同時に上空の雲が晴れ始め、海面も徐々に青色に戻っていった。
敵の抵抗は苛烈であったが、またも我々の攻撃の前に敗れた。それぞれの艦隊の艦娘達は熾烈な砲爆撃を乗り越え、無事にまた再会出来たことに海域中は歓喜の声で満ち溢れた。