招集されてから3カ月が経過し各艦種ごとの特技教育も一通り終わり、次は艦隊を組んでの模擬戦を行うことになった。ここで横須賀教育隊に集められた艦娘を紹介しよう。
空母:雲龍、龍鳳
戦艦:山城、日向
重巡洋艦:筑摩、最上
軽巡洋艦:能代、酒匂
駆逐艦:時雨、夕立、磯風、浜風、秋月、初月
補助艦:瑞穂
以上15名が横須賀教育隊に配属された艦娘達になる。
模擬戦は前段後段に分かれており、前段は空母と空母以外のグループに別れてグループ内での模擬戦、後段は機動部隊戦という構成になる。尚、パワーバランス的に教官が参加する場合もある。
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201:雲龍
遂に模擬戦をする事になりました
今回は雲龍対龍鳳+教官(瑞鳳)の空母対決になります
ということで、皆さん力をお貸しください
202:名無しの転生者
ついに零戦で戦ってもいいのか!?ヤッター!
203:名無しの転生者
ヨシ、魚雷をぶち込んでやるぜ!
204:名無しの転生者
基礎訓練だと教官の指示通りにしか飛ぶことができなかったからなぁ
205:名無しの転生者
空母艦娘は航空管制と必要に応じての操縦のオーバーライドと艦載機へのバフの付与が主任務だったとは思わなんだ
206:名無しの転生者
でも初心者さん達にとっては?
207:名無しの転生者
チュートリアルが用意されててめちゃくちゃ助かったゾ!
おかげで新規さんも大量ゲットだ
208:名無しの転生者
ROM専が多いとは言え、やっぱ皆戦闘機に憧れるんすねぇ
209:雲龍
今装備してる機種は零戦21型、九七艦攻、九九艦爆なので好きな機種に乗ってください
今のところ50機までなら飛ばせます
210:名無しの転生者
俺は攻撃を行う!
211:名無しの転生者
俺は防衛を行う!
212:雲龍
ではよろしくお願いします
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今回の模擬戦は搭載機数の差と練度を考慮して1対2で行い、この際教官の瑞鳳は龍鳳の攻撃と防空の補助を行う。お互いに8海里離れた位置から状況を開始する。
(訓練飛行から解放されたスレの住人達が湧き上がってるから、私は回避と迎撃に専念しようかな。あ、何機か直掩してもらう様に頼まなきゃ…これでよし。先ずは偵察機を出して、その後攻撃隊発艦だな)
「艦載機、発艦始め」
「龍鳳、偵察隊、発艦」
同じ頃に龍鳳も偵察機を発艦させ、雲龍がいるであろう方角へ飛ばしていた。
(雲龍さんの方が火力防御力共に上、一足先に見つけて攻撃隊を送り込まないと)
運のいいことに龍鳳と瑞鳳の上空には雲が多くあったため、瑞鳳の助言で偵察機から隠れるために雲の下に潜った。このため、雲龍は攻撃隊の発進が遅れることになってしまった。
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213:偵察機
偵察機、行っきまーす
214:名無しの転生者
直掩隊は上空で待機する
215:名無しの転生者
あの〜攻撃隊ですけども、(敵艦隊発見まで)ま〜だ時間かかりそうですかねぇ〜
216:偵察機
雲が多くてこれもうわかんねぇな
217:名無しの転生者
不味くない?先手取られちゃうよ
218:雲龍
なんか電探が反応してる
10時方向距離5000高度6000
219:名無しの転生者
これ見つかったのでは
…というか距離と高度までわかるのか
220:雲龍
盛んに電波発してますね
直掩機増やすか
221:偵察機
演習範囲超えそうだからそろそろ引き返すゾ
222:偵察機
ムォ!攻撃隊と思われる編隊が艦隊に向かってるぞ!
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(よし!雲龍さんより先に攻撃隊を発進させることができた!)
龍鳳は取り敢えず先手を取れた事に一安心した。あとはどれだけの機数が迎撃を潜り抜ける事が出来るのかを心配するとともに、攻撃隊の一部のオーバーライドに集中する事にした。
そして瑞鳳は、こちらは雲龍偵察機が未発見ということもあり、直掩機と共に四周を警戒しつつ攻撃隊の一部をオーバーライドしている。雲龍本人の回避技能と艦載機運用能力を警戒してのことだった。
(だって雲龍に教えれる事あまり無かったんだもん。艦載機のオーバーライド操作はムラはあるけど一級品だし、回避運動についても文句無しだし、警戒するに越したことはないでしょ)
︙
(見つけた!雲龍さんだ!)
(直掩機は…4機?こっちは合わせて44機いるのよ。想定が甘いところはまだまだ初心者ってとこね)
この時雲龍の上空付近、ちょうど攻撃隊の針路上の上空には雲が点々としていた。雲龍の上空直掩機4機は果敢に攻撃隊に突撃、あと少しで護衛機と直掩機が交戦するというところで護るべき攻撃機が火を吹いた。雲の上からの奇襲である。
(え!?なにが起きたの!?攻撃!?)
(雲の上にも迎撃機を待機させてたっていうの!?どういう連携のさせ方なの!ほんとに初心者?しかも迎撃機の機動も凄まじいし!)
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223:雲龍
そろそろ攻撃隊がポイント通過するよ
合図したら突撃してね
224:名無しの転生者
掲示板経由して擬似的なIFF機能を作れて助かるぜ
225:雲龍
もしかしたら他の艦娘の機体にもバフとしてつけれそうかも
226:名無しの転生者
いいぞ〜これ
227:雲龍
上空直掩機は突撃して、待ち伏せ隊は…今です!
228:名無しの転生者
よっしゃ!行くぜー!
229:名無しの転生者
切り込めー!
230:名無しの転生者
メビウス1、エンゲージ!
231:名無しの転生者
グッキル!グッキル!
232:名無しの転生者
これがコブラ機動だ!
233:名無しの転生者
何機か動きの良い奴がいる!気をつけろ!
︙
238:名無しの転生者
こっちは20機いるけど練度マチマチだからか手が回らん!
艦攻2艦爆1が抜けたぞ!
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(流石に抜けられたか…)
航空機の操作は妖精さんの不在で難しいが、艤装の装備はある程度妖精さんがいるため自由に操作することが可能。また、雲龍本人の3次元レーダーに匹敵する電探能力と併用する事で、高い命中率を誇る…はず。
(敵攻撃隊は右舷から接近…左の艤装も使って弾幕を張ったほうが良さそうね)
「対空戦闘用意!」
「高角砲、攻撃始め!」
ズドンッズドンッズドンッ!と高角砲同士が交互に撃つことで速射砲並みの連射速度を発揮し、電探情報をもとに正確に調節された時限信管によって瞬く間に艦攻を連続撃墜。艦爆も同様に降下態勢に入ろうとした所で撃墜された。
「よし」
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245:雲龍
敵機全機撃墜!
迎撃隊収容して補給してから攻撃隊出します
246:名無しの転生者
速射砲かってくらい連射してたな…怖
247:名無しの転生者
見てるこっちが可哀想に思ったゾ…
248:偵察機
敵艦隊発見、編成は空母2
座標〇〇〇〇〇〇〇〇
上空に直掩機8から10を認める
249:名無しの転生者
俺は攻撃を行う!
250:名無しの転生者
このセクターを攻撃!
251:名無しの転生者
急降下爆撃の腕の見せ所さんですな
252:雲龍
1分後発艦させます
253:名無しの転生者
了解!
254:暫定攻撃編隊長
攻撃手順は事前の指示通りで
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(嘘でしょ)
あっという間に全滅させられたことに、瑞鳳は恐怖した。瑞鳳とて全国で活躍している一線級の艦娘達程ではないが、それでもそこそこの戦闘を経験し一次改装を受けた身だ。それに、あれ程計算された迎撃と絡め取るような対空砲火は教範にも載っていないし、載っていたとしても実際に、しかも初心者ができるとは思えないものだった。
(いったいどういう脳のスペックしてるのよ!チートじゃない!)
(ああいう戦闘法もあるんだ、雲龍さんはやっぱ凄いなぁ)
いつもボーッとしてる様に見えるのは、実は別の事に頭を使っているからか、はたまた使い過ぎて疲れているからか。龍鳳はそんな場違いとも言えるような考えをしていた。と同時に、手も足も出なかった事に対する悔しさも噴出して来た。
(いつかは雲龍さんにギャフンと言わせられるくらい!私だって!)
先程から雲龍の偵察機の接触を受け続けているが、未だに撃墜報告が上がらないため瑞鳳は偵察機の迎撃を取りやめた。通報電波を探知したからである。雲龍は全力攻撃をしてくると判断した龍鳳と瑞鳳は、直掩機として零戦の他に九九艦爆も上げ全力で迎撃する事にした。艦戦が足りないと踏んだからである。
そして龍鳳と瑞鳳の電探が左舷側上空に編隊を認め、ポツポツと黒い点が増えてきたのだった。