3人を降下させた後に雲龍は超重爆飛行場姫とその護衛艦隊に向け攻撃隊を発進させた。震電改に護衛された流星改と爆戦による攻撃隊は、敵の迎撃隊を殲滅した後に約半数を敵護衛艦隊に差し向け、残りを超重爆飛行場姫に向かわせた。主な攻撃目標は空母及び滑走路で、敵の航空戦力を漸減させることが目的だった。
護衛艦隊に向かった攻撃隊を出迎えたのは1隻の空母棲姫と2隻の戦艦棲姫と矢鱈に激しい対空弾幕を打ち上げる駆逐艦だった。弾幕に穴を開ける役の爆戦8機は低空に下りると必然的に駆逐艦に攻撃を集中、激しい対空弾幕を驚異的な機動で躱し、意図に気づいた戦艦棲姫が盾になろうとするも顔面にロケット弾の集中攻撃を浴び怯んだところで戦艦棲姫越しにトス爆撃を敢行した。投弾された8発の250kg爆弾は放物線を描いて全弾が駆逐艦に命中、一時的に対空弾幕に穴を開ける事に成功した。爆撃後に離脱する爆戦が目標とした駆逐艦を確認すると敵が防空棲姫であることを視認、全機に警戒を促した。
攻撃隊は当初優先して空母、次点で戦艦を攻撃する予定であったが、目標を変更して空母と駆逐艦を攻撃することにした。弾幕が薄くなったところに誘導装置付きの陸用と対艦用800kg爆弾を装備した流星改8機が防空棲姫の上空に到達し投弾を開始した。対艦用爆弾4発は2基の砲塔に1発ずつと顔面に2発が命中し攻撃力と視界を瞬時に奪い、その直後に陸用爆弾4発は彩雲誘導のもと防空棲姫の真横に勢い良く着水し艦底部の水中で起爆、キールをへし折られ瞬く間に轟沈した。続けるように空母棲姫も攻撃を受け、こちらは無誘導の800kg徹甲爆弾4発が同一箇所に命中し大破、速力が大幅に低下したところに航空雷撃を受け魚雷2本を被雷し爆沈した。尚、この時雷撃隊6機が投弾したが戦艦棲姫が魚雷の盾になるように割り込んだこともあり空母棲姫への命中は2本のみとなり、戦艦棲姫へは4本が命中し中破している。
一方の超重爆飛行場姫への攻撃に向かった編隊は、対空弾幕を打ち上げる防空陣地を震電改が機関砲とロケット弾で耕した後に流星改の編隊が滑走路上空に侵入、各機が2発の250kg爆弾を滑走路上にばら撒いた。この時投弾された爆弾は投下されるとともに展開された落下傘によって弾体を垂直にとり、その後弾底部のロケットモーターが点火し滑走路下の地中に突き刺さったところで起爆、滑走路に多数のクレーターを造り上げた。攻撃を終えた攻撃隊は直ぐ様雲龍に着艦し再装填を実施した後に再度発艦している。
雲龍航空隊の援護のもと超重爆飛行場姫への接近に成功したC-130Hは比叡、アイオワを降下させた後に反転、護衛の震電改4機と共に大和達の援護に向かった。
比叡とアイオワは雲龍航空隊支援のもと2隻の戦艦棲姫と砲撃戦を開始した。中破している戦艦棲姫には雲龍の攻撃隊が襲いかかっており、爆撃と雷撃の集中攻撃によって轟沈し残った攻撃隊は超重爆飛行場姫の攻撃に向かった。砲撃戦では2対1ということもあり、比叡とアイオワが優位に進めていた。特にアイオワの砲撃能力は凄まじく1射目で夾叉し2射目から斉射に移行、3射目から命中弾を出していた。比叡も負けじと命中弾を出していたが、やはり16インチ砲のSHSの威力は凄まじく命中する度に戦艦棲姫の戦闘力を確実に削り取っていった。アイオワを脅威と認識した戦艦棲姫は比叡を半ば無視する形でアイオワに砲撃を集中、アイオワの2番主砲塔のターレットリングを損傷させる事に成功するも比叡からの砲撃が連続して命中し、さしもの戦艦棲姫もガタガタになった。煙幕を展開して距離を置こうとするも上空の彩雲とアイオワのレーダーによって位置を特定され、比叡とアイオワの集中攻撃を受け撃沈された。護衛艦隊を突破した比叡、アイオワは敵超重爆飛行場姫への艦砲射撃に移行した。
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4001:名無しの転生者
いや〜防空棲姫は強敵でしたね
4002:名無しの転生者
お、そうだな(クイックシンクで即轟沈するのを見つつ)
4003:名無しの転生者
ところでなんで超重爆飛行場姫の上空から退避する必要があるんだ?艦砲射撃と同時に攻撃すれば早く終わりそうだけど…
4004:メカニスト
今回比叡とアイオワが対地攻撃に使用する砲弾は我々技術妖精が改造した三式弾で、通常の焼夷ゴム等のかわりにハロゲン酸化剤等の固体の化合物を気化させることで粉塵と強燃ガスの複合爆鳴気を作り出し、これを爆発させる爆薬を充填した砲弾だからです
4005:名無しの転生者
つまりサーモバリック弾…ってこと?
4006:名無しの転生者
え、これをバカスカ撃ち込むってことか
4007:名無しの転生者
対空用途に使用してもヤバそう
4008:名無しの転生者
この砲弾を新三式弾と名付けよう
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比叡とアイオワが新三式弾による対地攻撃を開始すると、超重爆飛行場姫と周囲の航空基地施設は凄まじい高温と衝撃波によって蹂躙され始めた。5回目の砲撃が終わる頃には既に基地施設は見る影もなく、超重爆飛行場姫の撃破に成功した。撃ち込んでいた側の比叡とアイオワ、そして雲龍は新三式弾の威力に終始ドン引きしていた。
一方その頃、大和達先発艦隊は戦艦棲姫と空母棲姫を撃沈させることができたが、遂に大破艦が複数出てしまい残る戦艦水鬼相手に苦戦していた。大和以外の戦艦は大破しており大和自身も中破、空母部隊も空母棲姫とヲ級Flagshipとの戦闘で艦載機が枯渇している状態だった。何とか逆転のきっかけが作れないかと考えていると突如、戦艦水鬼の周囲に2本の水柱が立った。水柱の規模からして中口径砲と判断した大和だったが、付近に巡洋艦はおらず、いたとしても第3艦隊の青葉のみが該当すると考えた。続いて2発の砲弾が飛来し全弾命中したところで、ふと上空を見るとC-130Hが上空を旋回していた。そして機体後部から発砲炎が輝き、今度は4発の20.3cm砲弾が命中した。
高杉提督は輸送機を擬似的なガンシップとして運用する事で洋上部隊の援護を行う事を思いついていたのだった。中口径砲弾とはいえ、運動エネルギーにプラスして位置エネルギーを伴った砲弾は戦艦水鬼の水平防御を貫通しダメージを与えていた。それに加えて雲龍から発進した爆戦8機と流星改8機が戦艦水鬼に対して攻撃を集中させた。熱源誘導の800kg徹甲爆弾の高高度水平爆撃によって艤装が損傷した事に加え、次々と降り注ぐ20.3cm砲弾と執拗に顔面攻撃してくる爆戦隊に翻弄される戦艦水鬼に対し、大和以下攻撃可能な艦娘達が砲雷撃を開始し何度かの撃ち合いを経て戦艦水鬼を撃沈する事ができた。尚、この砲撃戦によって大和は大破してしまった。
「高杉提督、援護をありがとうございます。お陰様で助かりました。」
「礼には及ばないさ、レディのご要望には敏感なもので。」
超重爆飛行場姫を撃破した事でマリアナ諸島周辺の制海権を奪還する事に成功した。ここまで作戦を支援していた空自のC-130Hは思ったよりも損傷している事からグアムのアンダーセン空軍基地に着陸し、遅れて艦娘を収容した輸送艦しもきた、護衛艦ゆうぎり、ミサイル駆逐艦ラルフ・ジョンソンがグアムのアプラ港に入港した。艦隊が入港した事のインパクトは十分に大きかったが、それよりも先に着陸したC-130Hのほうがインパクトが大きかったようで輸送機から提督と雲龍が降りたところで軍民問わずあらゆる人に揉みくちゃになる程に歓迎された。
「色々と疲れた…。」
「お疲れ様、提督。」
提督が疲労しているのは戦闘の疲労もあるが、1番大きいのは基地の会議室に着くまで雲龍がくっついていた事が大きかった。というのも、輸送機から降りるとき何人かカメラを構えているのを確認した提督は多方面に刺激が強過ぎる雲龍をガードする事にしたのだが、いつかの式典の様に緊張して不安なのかと考えた雲龍が密着してきたのだった。
(嬉しいんだが、もうちょっと自覚してくれ〜!)
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4054:名無しの転生者
うお!すっげー歓迎
4055:名無しの転生者
何台かカメラあるじゃん
4056:名無しの転生者
…雲龍の格好は一般人には刺激が強すぎるのでは?
4057:名無しの転生者
提督ナイスゥ!!…どうして提督にくっつく必要があるんですか?
4058:雲龍
てっきり緊張と不安で近づいてきたのかと思って
4059:名無しの転生者
まぁ、うん、はい
4060:名無しの転生者
揉みくちゃにされてるからちょうどよかったんじゃない?逸れないという点では
4061:名無しの転生者
でも絶対にカメラで撮られてるよな…
4062:名無しの転生者
いかん!!雲龍の雲龍が世界に公開されてしまう!!
4063:雲龍
…?
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