各国政府からの救援要請の対応に追われていた日本政府と自衛隊だったが、東南アジアの制海権を完全に確保した後にインド洋へ進出する方針になった。
その頃、大島鎮守府では休暇が終わったばかりの第3艦隊に異動命令が出ていた。大島鎮守府第3艦隊は解隊され、所属人員と装備は新たに編成される艦隊へと移る事になった。異動は1ヶ月後となり、それまでに各員で異動準備をする事になった。
休暇から戻って来たばかりの高杉提督は大島鎮守府司令長官に呼び出しを受け、司令室に赴いていた。
「急に呼び出してすまないね高杉提督。」
「いえ、ご要件は何でしょうか。」
「第3艦隊に異動内示が来ている、確認してみてくれ。」
「はい。…これはッ。」
「第3艦隊は解隊され、人員装備の再編成を行い新艦隊として独立して運用される事になった。」
「人員の補充はありがたいです。しかし、海外に派遣される艦隊のうちの1個艦隊の指揮官として自分も行くというのはどうかと。自分はまだ防大を卒業して2年程で、しかも最終成績も優秀な方ではないです。もっと最適な方がいると思いますが。」
「そこは心配いらないと思うがね。第3艦隊が編成されてからの戦果は凄まじく、艦娘個々の力量もあるだろうが、君の統御力あっての戦果だと考えている。それに、君より成績が良い同期達はほとんど実戦を経験してないんだ。」
「しかし…。いったい誰が私を薦めたのですか?」
「どこかのバカがお前が適任だと推薦したのさ。」
高杉提督が長官に質問したタイミングで突然背後から声が飛んできた。防大以来久しぶりに聞いた声に振り向くと、予想した通りの人物が徐に椅子から立ち上がり近寄ってきた。
「久し振りだな、高杉!」
「大石!この野郎生きてたのか!」
お互い挨拶をしたかと思うと、タイミングよく腕をクロスし筋力勝負を始めた。
「どうした?鎮守府のデスクワークで鈍ったか?」
「誰がお前なんかに負けるか…!……ッ、わかった降参だ。」
「強情なのは変わらないな。なんだこの似合わないタイは。」
「ほっとけ余計なお世話だ。」
「友情の邪魔して悪いがね、少々いいかな?」
長官に促されるままに両提督は席に着いた。長官の話では本来ここにいないはずの大石提督が、佐世保鎮守府から大島鎮守府へ出向いてきたのは海外派遣にあたり自分のペアに高杉提督を指名しており、その勧誘と説得に来たとの事だった。尚、高杉提督と大石提督は防大同期であった。
「なるほど、大石と一緒に作戦を行うのは面白そうだな。一緒にやるのはいつ以来だ?」
「図上演習でお前と一緒にムカつく教官を再起不能にして以来じゃないか?ほら、あの評判の悪かった教官。」
「思えばそれ以来か。よし、一緒にやろうじゃないか。」
「そうこなくてはな。久々に味わうスリルだな、高杉。」
「ドジるんじゃないぞ、大石。」
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高杉提督は自身の執務室で改めて内示を読み込んでいた。新しく編成される人員のうち日本に残された外国人の艦娘が多く、日本の艦娘も少数だが配置されるとのことだった。ついでに大島鎮守府の明石もついてくるようだった。また、艦隊の拠点としては当面の間はシンガポールとなり、戦況の推移によって移動するということになっていた。艦隊名は「第1連合航空機動艦隊」となる予定だった。
約1週間後、新たに着任する艦娘達が執務室を訪れていた。
「お会いできて光栄です。レンジャーと申します。」
「イギリス装甲空母のヴィクトリアスだ。よろしく頼む。」
「こんにちは、私はビスマルク。よく覚えておくのよ。」
「私はプリンツオイゲン。よろしくね!」
「ポーラです〜。よろしくお願いします〜。」
「グロワールよ。よろしくね。」
「秋月、ここに推参致しました。よろしくお願い致します。」
「照月です。どうぞよろしくお願いします。」
「明石です。引き続きよろしくお願いします。」
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5289:名無しの転生者
お清楚そうな艦娘たちだぁ(白目)
5290:名無しの転生者
幸薄そうな娘かわいいな
5291:名無しの転生者
え、これ提督大丈夫なのか?制御できる?
5292:名無しの転生者
アカン!このままやと提督の胃が死ぬぅ!
5293:名無しの転生者
この海外艦の中で常識人枠と思われるヴィクトリアスも苦労しそうだな…
5294:名無しの転生者
ん?この秋月と照月どこかで見たことあるような気がする
5295:名無しの転生者
あっ!横須賀教育隊に一緒にいた2人じゃないかな?
5296:名無しの転生者
ユージンが楽しい時間を過ごしている、素敵だ
5297:名無しの転生者
皆酔いが回ってきてるな(白目)
5298:名無しの転生者
おい、ポーラがボトル取り出したぞ!
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更に数日後のとある休日、新たに着任した艦娘達の歓迎会が明石と早霜が勝手に増設したバーで開かれていた。半数以上がお酒を飲める年齢かつ翌日も休日ということもあり、会場としてこの場所が選ばれた。尚、提督も連れて来られている。雲龍を含めたお酒が飲めない組はお茶やジュースを飲んでいる。この時比叡は調理室に、早霜はバーのカウンターに立っており、青葉は写真を撮ったり取材したりして交流していた。
「雲龍さん、お久しぶりです!」
「ええ、秋月も照月も久しぶり。元気にしてた?」
「はい!私達も、雲龍さんと比べると全然ですが、艦隊防空で活躍してました!あの時雲龍さんが教えてくれたお陰です、ありがとうございます!」
「私も活躍の手助けになれてうれしいよ。よければ、どんな活躍したか聞かせてもらえる?」
「はい!私達は…。」
雲龍と秋月、照月が再会を喜んでいる横では海外艦達が集まっていた。その光景を見てもとからいる第3艦隊の面々は多少困惑していた。
「見て、大型機11時の方向よ。上げ底に見える?いいえ、あれは本物ね。」
「レンジャー、あなたかなり酒を飲んでますね?」
「うへへ〜ビスマルクさんが3人もいますよ〜。」
「ポーラ、酔い過ぎよ。私は1人しかいないわ!」
「私のぉ、迷彩ぃ、何本に見えますか〜?」
「フォイア〜フォイア〜」
「ぅぁ〜、熱い〜、服が邪魔ぁ〜。」
「“イギリススラング”!まともなのは私とビスマルクだけか。」
「提督見てくださいよ。もう皆友達みたいですよ。ボディランゲージで愛情を示し合ってる。」
明石に言われてふと横を見ると、服を脱ごうとするポーラをヴィクトリアスが押さえつけていた。
「えぇ…。」
そこにスッと近づいた雲龍がポーラからワインボトルを取り上げ、水を差し出した。続けてレンジャー、オイゲン、グロワールにも秋月と照月と協力して水を飲ませていった。海外の方って個性強いなぁ、と第3艦隊の全員が思った。
「ところで提督。いつもの事なんですが工廠でまた廃棄装備が消えまして。」
「雲龍の妖精がまた何か作ったのか?」
「はい、今回は雲龍の噴進砲を改造したのかと。こちらがその写真です。」
「…気のせいかな、既視感しかない装備だな。」
「それに、好き勝手使おうと溜め込んでいた廃棄予定の零戦が纏めて消えたのは痛かったですねぇ…。」
「明石、あとでお話しようか。」
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時は流れて異動当日、第3艦隊改め第1連合航空機動艦隊は横須賀基地において輸送艦しもきたに乗艦していた。横須賀基地で見送り行事を終え、輸送艦しもきたは護衛艦ゆうぎりとともに横須賀を離れ一路シンガポールへと針路をとった。
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5415:名無しの転生者
あれ、ロボットの上半身みたいな噴進砲はあるけど、長くなった噴進砲が付いてないやん!どうしてくれるのこれ!?
5416:WW2対空砲員
あの砲身が長くなった噴進砲はどこに…?
5417:メカニスト
想定通りの性能に達しなくてね、今手直ししてるんだ
5418:名無しの転生者
それで今メカニック妖精は忙しそうなのか
5419:メカニスト
予定していた新兵装が完成するまでの繋ぎとして新しい対空兵器を作りました!それがこの対空ガトリング砲です
5420:メカニスト
以前作成した嵐龍の20mm3銃身ガトリング砲を6銃身化し、更に索敵追尾レーダーを一体化させる事でコンパクトな対空砲に仕上げました
5421:名無しの転生者
…これCIWSじゃん!
5422:名無しの転生者
まんまファランクスなんですがそれは
5423:メカニスト
あ、あと艦載機に搭載する近距離用の新型空対空噴進弾も開発中なので、暫くお待ちください
5424:名無しの転生者
えぇ…相手深海棲艦なんだよな?いったい何と戦う気なんだ
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