北大西洋上
アメリカからイギリスへ向かう輸送船団が大海原を割って進んでいた。この船団は無人輸送船多数と艦娘母艦及び護衛の艦娘によって構成されていた。途中深海棲艦の襲撃に遭うも航海は順調に進み、イギリスは目前にまで迫っていた。
艦娘母艦で艦娘達の指揮を執るアメリカ海軍のリーガン提督は、あと少しで変色海域を抜けれるという安堵感を覚え、自身が喉が渇いていることに気づきサラトガが淹れてくれたコーヒーを飲もうとした。
突如、船団外周を警戒していた駆逐艦娘が敵潜発見の警告を発するとともに複数の無人輸送船が被雷した。
「ウルフパックか!!」
直ちに対潜戦闘が開始されるが、深海棲艦の潜水艦は新型のようでなかなか撃沈する事ができなかった。それどころか護衛の艦娘にも被害が出始めていた。
「サラトガ、近くに味方がいるか分からないが救難信号を出してくれ」
この輸送船団から発信された信号は偶然にも米英の予定にない航路を進んでいた艦隊に届いていた。
救難信号を発信してから約30分後、敵の規模が予想を超えていたために護衛の艦娘を突破した敵潜が輸送船に強襲を仕掛けてきた。
「1つの海域にどれだけの潜水艦を忍ばせていやがるんだ!深海棲艦のクソ共は!!」
ドォォンと音がした方を見ると、被雷した外周の無人輸送船から火柱が上がっていた。
「あれでは助からん…」
「提督、右90度方向から複数の航空機が接近しています!!」
「クソ、新手か!!」
<我、友軍!これより貴艦隊を援護する!>
報告のあった方角に双眼鏡を向けると複数の双発機と護衛機が確認できた。
「日の丸…。ッ!騎兵隊の到着だ!!」
双発機群(近代化された一式陸攻)は散開するとそれぞれがソノブイを投下、敵潜を探知すると短魚雷を投下し次々と敵を撃破していった。一部の陸攻は、艦娘や輸送船に直撃するコースを進んでいた魚雷に対して対潜爆弾を投下し、これを粉砕する等の芸当を行っていた。
「まさか日本艦隊が近くに来ていたとは…」
にしても装備おかしくないかと思うリーガン提督であったが、助けてくれた事に感謝する事にし艦隊の合流をする事にした。
輸送艦しもきた、護衛艦ゆうぎり、補給艦ましゅうの3隻と合流した日米艦隊は暫くの間イギリスに向けて進んでいたが、予想以上に変色海域が広がっている事を観測した。
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6249:名無しの転生者
おおホントに(変色海域が)デケェな、おおホントにデケェな
6250:名無しの転生者
なんで二度も言うんだ?
6251:名無しの転生者
言ってねぇよ、ヘヘッ二度目はこだまだ
6252:名無しの転生者
アホみたいに広いし、いるはずのイギリスの哨戒艦隊いないし
6253:名無しの転生者
まさかもう撤退したとか?
6254:ホークアイ
イギリスの哨戒艦隊を発見したが、状況はあまりよろしくない、敵に囲まれているな
6255:雲龍
わかった、すぐに提督に伝える
6256:名無しの転生者
よし、パイロットはコックピット待機だ!
6257:名無しの転生者
早う出陣しとう御座います!
6258:名無しの転生者
大和魂を見せてやる!
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雲龍の報告からイギリス哨戒艦隊の状況が知らされた日米の幹部達は協議を重ねていた。内容は全員で助けに行くのか、それとも一部の艦隊で助けに行くのかだった。結果、大石艦隊はアメリカ艦隊とともに行動し、高杉艦隊が護衛艦ゆうぎりに搭乗した上で救援に向かうことになった。
救援のため爆走する護衛艦ゆうぎりのヘリコプター甲板では、雲龍以下3名の空母娘が艦載機を発進させていた。
一方のイギリス哨戒艦隊は窮地に陥っていた。いつも通りのイ級ロ級と遭遇するか何も起こらない哨戒任務と思っていたら、レ級やネ級等の厄介な深海棲艦と遭遇してしまった。更に追い打ちをかけるかのように、遭遇した深海棲艦は最低でもEliteだった。
「加減しろバカ!!こっちは哨戒艦隊だぞ!!」
基地航空隊の援護もあって這々の体で退避できたものの、援護に来た航空隊は全滅し、艦隊の人員も大破乃至中破という状態で岩礁にて包囲されていた。
何故か全員持っていた銃剣を着剣して突撃の準備をしていたところ、俄に包囲していた深海棲艦が輪形陣を組み艦載機を発進し始めた。
周りを確認してみると遠くの海面上から複数の水飛沫が接近しているのが見えた。
「救援だ…!」
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6283:名無しの転生者
海面近すぎて怖いんだが
6284:ホークアイ
高度制限を解除する!
もう大丈夫だ、上昇して敵を喰らいつくせ!
6285:リボン付き
敵機は任せてくれ
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海面スレスレから侵入した雲龍航空隊は、攻撃予定位置から上昇しそれぞれが攻撃態勢に入った。一部の栄天編隊はそのまま進撃し、各機がそれぞれの目標に対し辻斬りのようにガトリング砲とミサイルで攻撃し敵を沈めていった。尚、ヲ級は真っ先に流星改の大型徹甲爆弾によって撃沈されていた。
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6286:顔面破壊大帝
次はあのレ級を仕留めるぞ
6287:名無しの転生者
なんかいつものレ級と雰囲気違うけど、ヨシ!
6288:名無しの転生者
…ミサイル撃ち落とされてね?
6289:名無しの転生者
コイツマジかよ!!
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レ級に対しミサイル攻撃を開始した栄天各機だったが、ミサイルが次々と迎撃されるのを見て度肝を抜かれた。最後に突入した新人栄天乗りがあまりの弾幕の濃さにチャフをばら撒いて退避してしまった程だった。
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6290:名無しの転生者
流石は超弩級重雷装航空巡洋戦艦だ…
6291:名無しの転生者
言ってる場合か!!どうすんだよ、これ
6292:名無しの転生者
隊長、さっきチャフをばら撒いたらレ級の対空砲火が鈍りました
6293:顔面破壊大帝
なるほど、複数目標の同時対処が難しいってことか
よし各機、俺の合図で攻撃を開始しろ
6294:名無しの転生者
飽和攻撃ですか
6295:名無しの転生者
やってやりましょう!
6296:顔面破壊大帝
いくぞ!
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空中で編隊を組んだ栄天各機は、低空に降りるとレ級に向き直った。そして隊長機の合図で一斉にミサイルを発射、レ級は対処しきれずに今度は次々と被弾していった。最後尾機がすれ違いざまに顔面に30mm弾を叩き込んだところでレ級は爆沈した。
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6297:名無しの転生者
レ級の撃沈を確認!
6298:名無しの転生者
あっちにも激しい弾幕を打ち上げているネ級がいます
6299:顔面破壊大帝
そっちもやるぞ
6300:名無しの転生者
もう一回飽和攻撃をやるんですね?
6301:顔面破壊大帝
そうだ、準備しろ
6302:名無しの転生者
了解!
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イギリスの哨戒艦隊は目の前の光景に唖然としていた。凄まじい対空弾幕にものともせずに突っ込むジェット攻撃機、次々とすれ違う度に敵機を撃墜するジェット戦闘機とまるで映画のような光景が広がっていた。
「あのパイロット達凄い!!」
さっきまで絶望顔だった新人の駆逐艦娘がこの光景を見てはしゃいでいた。
続けてやって来たレシプロ艦載機群と洋上部隊の攻撃によって敵艦隊は全滅した。
一方、後方にいた雲龍、ヴィクトリアス、レンジャー、比叡、秋月、照月にも敵の攻撃が迫っていた。
攻撃隊を発進させてから暫くして早期警戒機のレーダーに反応があった。陸上基地から発進したとみられる多数の4発機と護衛機及び水雷戦隊規模の敵を発見した。迎撃機は主にレンジャーからターボプロップ機に改修された紫電改二16機、雲龍からは近代化改修された烈風改4機が発進した。また、敵の水雷戦隊対策には栄天2機が出撃した。
運よく近くに雲海が広がっていたため、数の不利を補うために待ち伏せを行う事にした。雲越しにまずジェット戦闘機の烈風改が突入し、続けて紫電改二が突撃した。
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6311:雲龍
突入順序はレンジャーに伝えておきました
あとはお願いします
6312:名無しの転生者
任せてくれ
6313:名無しの転生者
ん?敵の4発機の腹にV1みたいなやつくっついてるぞ!
6314:名無しの転生者
撃ち落とせ!撃ち落とせ!
6315:名無しの転生者
あ!?
6316:イーグルアイ
敵弾8発!艦隊に向かう!
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迎撃隊は奮戦したもののミサイルを8発発射されてしまった。発射されたミサイルはレンジャー目標に向かうが、ECMとチャフフレアによって3発を無力化、続けて雲龍、秋月、照月の対空誘導弾によって4発発を撃墜した。
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6317:レンジャー乗員
Vampire!Vampire!
6318:レンジャー乗員
Killing with CIWS!
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臨時で乗り込んでいる妖精指揮のもと、レンジャーに増設された20mm高性能機関砲がパッシブモードからアクティブモードに切替わり迎撃を開始、敵のミサイルを迎撃することに成功した。
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6319:名無しの転生者
こちら栄天隊、敵艦隊確認!これより攻撃する!
6320:名無しの転生者
ヒャッハー!
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一連の海戦が終わり、護衛艦ゆうぎり艦内でそれぞれが無事を祝っていた頃、雲龍の妖精達は深海棲艦が自分達の兵器に対応してきているのではないかという結論を出していた。早急に対応するためにメカニック妖精は技術妖精の募集を行っていた。
陸攻は輸送艦しもきたに基地航空隊を設営して運用