雲龍に転生   作:DAIHONN_A

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 整備日、準備日を挟んで模擬艦隊戦当日。今回の艦隊戦は機動部隊同士の戦闘を経験させる目的で行われる。それぞれの陣容は以下の通り。

 

艦隊A:雲龍、龍鳳、日向、筑摩、秋月、磯風、浜風

艦隊B:飛鷹、瑞鳳、山城、最上、初月、時雨、夕立

 

 雲龍と龍鳳で空母同士の連携力を測るために同一艦隊に編成し、教官の飛鷹と瑞鳳はパワーバランスを埋めるために艦隊に編入している。水上機母艦の瑞穂は今回不参加で、この時間で甲標的の運用訓練をしている。

 旗艦については各艦隊の艦娘の裁量に委ねる事にしており艦隊Aでは雲龍が、艦隊Bでは山城が旗艦を務める事になった。

 

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384:雲龍

機動部隊同士の模擬戦当日となりました

皆さん今回もよろしくお願いします

 

385:名無しの転生者

今回は龍鳳も同じ艦隊にいるのか、いいぞ〜これ

 

386:雲龍

そして皆さんに報告です

多数決の結果、当機動部隊の旗艦に選ばれてしまいました

 

387:名無しの転生者

空の事はこっちに任せて、旗艦の方に集中してくれ

…旗艦何するか分からないけど

 

388:雲龍

戦闘指揮とかですね

あとは旗艦は艦種関係なく僚艦にバフをかけるとかどうとか

 

389:名無しの転生者

ん?バフをかけるのに艦種が関係するのか?

 

390:雲龍

基本波長の合う同じ艦種同士のみみたいです

 

391:名無しの転生者

はぇ~なら尚更旗艦の方に集中してくれ、初めてだし

 

392:雲龍

ありがとうございます

空のことはお任せいたします

 

393:名無しの転生者

にしても相手の空母は2人とも教官か…

航空戦は苦戦しそうだな

 

394:名無しの転生者

パイロット練度の差を補うために雲とかを有効利用した待ち伏せを多用するか?

 

395:名無しの転生者

雲無かったらアウトゾ。基本サッチウィーブで対処するしかなさそう

 

396:名無しの転生者

じゃあ、二人一組作って〜

 

397:名無しの転生者

うっ…頭が…

 

398:名無しの転生者

やめろぉ!(本音)やめろぉ!(本音)

 

399:名無しの転生者

(´;ω;`)ウッ…

 

400:名無しの転生者

ダメージ受けてる人多すぎだろ…

てか、君たち空戦訓練でやってたでしょ

 

401:名無しの転生者

あぁ、マヴね

 

402:名無しの転生者

数で押される前に倒しきらないと

 

403:名無しの転生者

ダーッと行って、ドンッと倒して、パパッと片付ける、なるほど覚えたぞ

 

410:雲龍

あと、僚艦の艦載機にIFF擬きの付与ができるようになりました

それに加えて、私の電探の情報もリアルタイムで共有する事ができそうです

 

411:名無しの転生者

おお〜ええやん

 

412:名無しの転生者

雲龍の電探ほぼほぼ3次元レーダーだから、これは強い

 

413:名無しの転生者

実験に協力してくれた龍鳳のおかげだな!

 

414:雲龍

ホント感謝しかないですね

 

 

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 旗艦になっちゃったから、まずは龍鳳と日向、筑摩の艦載機にIFF擬きを着けて、あとは私の電探情報を艦隊全員に共有して…これでよし。ん?龍鳳が近づいてきたな。あとに続いて秋月も。

「遂に雲龍さんと一緒に戦うことができるんですね。私、嬉しいです!」

「私も龍鳳と一緒に戦えて嬉しい。安心して、龍鳳のこともみんなのことも守るから。ね、秋月。」

「はい、この秋月がいる限り艦隊の防空は大丈夫です。」

 皆揃ってるしそろそろ始めますか。

「皆さん今日はよろしくお願いします。」

「では戦闘指導に移ります。艦隊は輪形陣で前進し、各員対空警戒を厳にして進撃するように。艦載機数では敵の方が上回っている状態のため、一度敵の攻撃を受け止めてから反撃に移行する。」

「私と龍鳳は当初上空直掩機を上げて、艦隊防空に努める。」

「日向は当初三式弾を装填、事前に時限信管を調整した上で私の発射号令で初弾発射、じ後自由射撃で中遠距離の防空弾幕を形成。」

「筑摩は当初指定座標に水偵を発艦させ偵察を実施し、じ後日向と同様に当初三式弾を装填、日向と同様初弾旗艦統制射の後に自由射撃。中近距離の防空弾幕を形成。」

「秋月、磯風、浜風は輪形陣の外側で対空弾幕を形成し、敵機を撃墜または進路の妨害を実施。」

「以上で戦闘指導を終わります。全艦出撃用意。」

「機動部隊旗艦航空母艦雲龍、抜錨する。」

 

 

 

「雲龍の艦隊が動き出したみたいね。」

「なら、私達も出発しましょう。」

 今のところ特に注意すべき艦娘は雲龍、次点で龍鳳ね。空母ということもあるけど全体的な練度が高い分、機数で勝ってる私と瑞鳳の攻撃能力を奪いかねない。先手をとって集中攻撃して、なんとか発着艦能力だけでも奪うことができれば…。

「瑞鳳さん、指定座標への偵察機の発進をお願いします。」

「まかせて山城。あと、今は艦隊旗艦なんだからもっとドンッと言っちゃっていいのよ。」

「あ、ありがとうございます。」

「雲龍っていつもボーッとしてる仙人みたいな人だよね。」

「すごい不思議な人っぽい。よくボーっとしてるけど何を考えてるのか気になるね〜。」

「時雨、夕立そろそろ戦闘海域だから気を引き締めてね。」

「ん、わかった。」

「りょ〜か〜い。」

 お互いの艦隊が偵察機を発進させてから数十分後、先に艦隊を見つけたのは瑞鳳の艦攻であった。偵察機の接近を探知した雲龍は直ちに迎撃機を発進、偵察機を撃墜したが大まかな座標の送信を許してしまった。攻撃隊発進の準備を整えていた飛鷹と瑞鳳は直ちに直掩隊以外の全ての稼働機を発進させ、この一撃で雲龍と龍鳳の攻撃能力を奪う作戦に出た。

 雲龍の艦隊では既に三式弾の初弾の信管調整を終え、迎撃機も上空待機を終えていた。また、艦隊の更に外側では雲龍から発進した艦攻1機と護衛の零戦2機が飛行している。

 

 艦隊からは探知できない距離で敵攻撃隊を探知した迎撃隊は迎撃態勢をとろうとしていた。そして、幸運なことに敵攻撃隊の予測進路上にいくつかの雲塊を発見したため、迎撃隊はここを迎撃ポイントと定めた。

 

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455:名無しの転生者

これより戦術ホークアイを始動する

 

456:名無しの転生者

感覚共有機能、ただの一方通行じゃなかったんだね…

 

457:偵察機

雲龍と電探能力を共有することができるとは、これもバフの一種なのかな

 

458:雲龍

私にもわからん

なんか、雰囲気でできそうな気がしたから

 

459:名無しの転生者

えぇ…

 

460:名無しの転生者

それはそれとして、早期警戒機擬きを手に入れられたのはデカい

 

461:雲龍

すみません、今のところ1人だけに共有するのが限界なので

 

462:名無しの転生者

いや、それでも十二分にありがたい

 

463:偵察機

敵の攻撃編隊発見

およそ80機

 

464:名無しの転生者

迎撃機の2倍くらい居るんですけど…

 

465:迎撃隊長

敵の進路上にいい感じの雲塊発見!

龍鳳飛行隊は正面から、雲龍飛行隊は上から雲越しに突撃する

 

466:偵察機

誘導は任せてくれ

 

452:偵察機

よし、これで迎撃隊は雲越しに敵の真上についたハズ

 

453:迎撃隊長

誘導感謝する

各機、目を凝らしてよく探せ

 

454:名無しの転生者

いました!10時方向下方!

 

455:雲龍

龍鳳隊も迎撃点についたみたい

いつでも行けるって

 

456:迎撃隊長

各機かかれ!

 

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「雲龍さん敵に見つかっちゃいました、どうしましょう。」

「予定通りの手順で迎撃する。各員対空戦闘用意!」

「迎撃隊、稼働機全機発艦!」

 雲龍が式神を、龍鳳が弓矢で艦載機を発艦させていると、なぜか雲龍が艦攻も1機飛ばしたことに気づいた。

「雲龍さん、艦攻も迎撃に出すんですか?」

「そうよ。あの艦攻で敵編隊を索敵するのよ。」 

「そんなことできるんですか?」

「まぁ、特殊な訓練を受けた妖精さんだから…」

「龍鳳、今さっき索敵機が敵編隊を見つけたの。そこであなたの迎撃隊も私の迎撃隊に合流してほしいんだけど、いいかな?」

「はい!もちろんです!」

 雲の合間を縫うようにして進撃している飛鷹瑞鳳合同攻撃隊だったが、前方に迎撃機であろう1機の零戦が現れた事で護衛機が突出し空戦を始めようとしていた。

 

 

 

 

 

 

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